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職場で真相を伝える


文/大陸の大法弟子

(明慧日本)私は蘭姉さんと同じ会社に勤めており、彼女の仕事場は人が多いので、ふだん気軽に世間話をすることができます。蘭姉さんはずっと彼らに真相を伝えたいと思っていましたが、ほとんどの人が深く中国共産党に騙されており、しかも金銭に迷い、真相などどうでも良いような状態で、その上、彼女の上司は彼女に真相を伝えないように注意を促しました。

  半年過ぎても、依然として彼女の周りの環境は変わらず、ただみんなは彼女がとても良い人であることを知っていて、互いに仲良くつき合っているにすぎませんでした。

  私が彼女の会社に来た後、少しずつ一つの全体を形成しました。はじめに私はいくつかの『因果物語』の小さい冊子を作りました。内容はなるべく物語を多く、大法の真相や脱党の情報を掲載しませんでした。会社の仕事は忙しい時も暇な時もあるので、暇なときに多くの人は小説等を読んだりして、自然に『因果物語』も読むようになり、少しずつみんな積極的に求めに来るようになりました。

  私たちはこの冊子を定期的に発行するようになり、そのうち若干の大法の真相を取り入れてもみんなは抵抗がなく、さらに脱党の情報を取り入れても抵抗がありませんでした。しかし、こうした中でも蘭姉さんはあまり口に出して伝えようとしませんでした。

  蘭姉さんは、「彼らは自分の子供のようなもので、私は焦らずにゆっくりと彼らを少しずつ成長させており、知らず知らずのうちに、みんなは昔のように大法に対する反感を持たなくなって来ました」と言いました。

  彼らの仕事場の中には、夫が警官の人がいて、この警官はかつて蘭姉さんを不法に連行した人でした。蘭姉さんはこの女性の同僚の夫に連行されたことがあったことを口にしたことはなく、彼女が困らないように、この同僚に気を配っています。

  ある日、蘭姉さんの夫は偶然にMP5(RealPlayer用ファイルが再生できるプレーヤー)を拾いましたが、どうしても返すつもりはありませんでした(後に、彼らは400元を紛失した)。しかし、すべての事は偶然ではなく、このMP5プレーヤーのスクリーンはとても大きくて、いかなるフォーマットのビデオも許容することができたので、私たちは新唐人テレビ局のいくつかの番組を中に取り入れ、また『風雨天地行』や『震撼』等の映画も取り入れました。蘭姉さんがそのMP5を持ち出して来ると、彼女たちはまず映画の『震撼』を見始め、結局みんなは見たがって、多くの人が奪い合って見ることすらありました。その中で1人の常人はこの映画を4回も見ました。ある日、私たちは壁際から何か叫んでいる声が聞こえ、おかしいと思って、近づいて聞くと、彼女たちは、「法輪大法好! 法輪大法好!」を叫んでいるのがはっきりと聞こえました。そのとき、蘭姉さんは感動して泣いていました。

  徐々に、私たちが他のものを出してもみな見るようになって、ある人は『九評共産党』のドキュメンタリーも見ました。ある日、私もそこへ行くと、2人の常人が、「この法輪功は難しくないかな? ヨガのように足を組まなければならないのかな? そうでなければ、いつか私たちも学びましょう」と話してしているのを耳にしました。最後に彼女たち2人は、「私たちはあなたたちの師父の『理論の授業』を見てみたいです」と私に言ったのです。そのとき私は突然「理論の授業」と言われても何のことをさすのかといぶかると、彼女たちは、「長年、共産党にすべての本を没収されていて、私たちは法輪功がいったいどんなものなのか知らないので、私は少し学んでみたいですね。あなたたちの師父の言ったことを聞かせてもらえませんか」と言いました。その瞬間、私は泣きたくなったのです。

  2009年が近づく頃、私たちはいくつかのお守りを持って来ると、あっという間に品切れになってしまい、ある人は、「これを今年の正月の贈り物にします」と言い、常人がお守りを配ることを手伝ってくれました。彼らが真相を理解したとき、真相を伝えることを手伝うのはそんなに熱心で平然としているのです。

 まだいろいろと多くのストーリがありますが、私たちは1人を救うことは本当に苦難に満ちていることを体得することがあります。私は明慧ネットで同修が人を救い済度することを 一言二言で簡単そうに書いたように見えますが、それは修煉の中で良くできている同修だけができるに違いなく、私の身の回りにいる同修たちは、ほぼこの境地になるにはまだまだしっかりと邁進しなければならないと思っています。だから、私は私たちの心得を書き出して、本当に常人に対してよく心を配り、少しずつ、彼らを是正し変えさせることができると思っています。蘭姉さんの言い方で言えば、「真相を伝えるときには言うことを高すぎないようにして、彼らの理解を越えたものはなるべく避けるべきです。あなたが少しずつ伝えるようにすれば、彼らの顔つきを見ることができるし、彼女たちの変化を感じることができます」。

  蘭姉さんは、「あなたは彼らを脱党させたからと言って終わったのではなく、あなたは本当に彼らを救わなければならず、彼らに本当に大法のすばらしさを知ってもらい、心から望んで『法輪大法好』と念じ、中国共産党のすべての組織から脱退するようにさせなければなりません」と言いました。あるとき、私は彼女に、「どうしてみんなあなたをそんなに信用し、あなたと一緒にいたがるのですか」と尋ねると、彼女は、「何もコツというようなものはなくて、彼らに良くするだけです」と答えました。そのとき、私の心は一瞬震えて、そうだ、他人に良くするのだ、すべてを他人のためにすると、そのうち自然に彼らを救うことができるのだと分かりました。

  今や蘭姉さんの仕事場は、会社の中で一つの真相伝えの拠点となり、多くの場合、蘭姉さんの仕事場に来た人々は積極的に真相資料を求めており、蘭姉さんの上司さえ真相を受け入れるようになりました。数日前、警官の妻も蘭姉さんに、「あなたは上司を完全に変えるように頑張らなければなりません」と言いました。蘭姉さんは笑って、彼女に、「あなたは『法輪大法好』と念じますか」と尋ねると、彼女は、「私は毎日のように念じているのですよ」と答えました。蘭姉さんは1人の普通の労働者として、助手の補佐役から主任に昇級し、今は仕事場で製品の品質管理をするようになり、つまり、彼女は技術者になって、会社の中でも全局面を左右する役割を果たしているのです。

  2009年3月4日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/2/28/196237.html