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唐山市中等裁判所の裁判官は法的手続きを無視し、不当な判決を言い渡した

(明慧日本)唐山地区で不法に拘禁されている法輪功修煉者・焦雪梅さん、駱智剣さん、孫翠清さん、趙亜斌さん、孫鋒利さん、張月琴さん、何益興さんたちの訴訟事件は現在、第二審の段階に入り、家族はそれぞれ事実に基づいて弁護できる弁護士に弁護を依頼した。それは、第一審での事実を歪曲した不当判決を是正するためである。そうした中で、焦雪梅さん、駱智剣さん、孫翠清さん、趙亜斌さんたちの弁護士は数回にわたって中等裁判所を訪れ、第二審の開廷を求めた。しかし、司法官は依然として理不尽な決定を下し、弁護士に対して開廷の必要はないと通告した。

 謝燕益弁護士は、「周知のように、刑事訴訟の第二審は公開裁判による判決で開かれることは基本原則で、開廷しないことは例外の場合に限ります」と指摘。開廷裁判は二審終審制を貫徹するうえで必然的なもので、こうしたことによって初めて、刑の適用を慎重に酌量できるという目的を達成することができる。残念ながら、唐山中等裁判所は第一審で、諸々の法に違反する事実があるにも関わらず、理不尽に開廷しないことは、公平な判決とは認められず、家族と弁護士は受け入れることができないと指摘した。

 焦雪梅さんの弁護士を努める唐吉田氏は、第一審の判決は公正さと公の信用度が欠如しており、第二審の裁判所は第一審裁判所の違法行為を是正することにおいてのみ初めて裁判の正当性が成り立つと指摘した。

 駱智剣さんの弁護士の程海氏と温海波氏は、もし裁判所が書面の審理を堅持するならば、法律に基づいて法廷の調査のプロセスを経ていない主な証拠を、最終結論の根拠として取り扱うのではなく、被告人の駱智剣さんを無罪判決にすべきだ。もし強行してそれらを最終結論の根拠として取り扱うならば、深刻に法を曲げたことになると指摘した。

 孫翠清さんの弁護士の謝燕益氏は、次のように述べた。「私たちはみんな自分の妻、両親がいます。もし、身内が信仰の問題で残虐な迫害を受け、人身の自由を剥奪され、甚だしきに至っては非業の死を遂げたとすれば、私たちはどうすれば良いでしょうか。はたして一つの生命が悄然と消えることを黙視し、他人の自由が剥奪されることを黙視して、社会のすべての不幸に沈黙し続けるのでしょうか。人間が奴隷のように酷使されることは、すべての人が自由を失うことに等しく、このような災難が突然私たち自身にかかって来たとき、もう始末がつかなくなるでしょう。もし私たちすべてが勇敢に原則をしっかりと守り、思い切っていくつかの誤った観念、誤った行為に対して戦えば、それで私たちの国は良い方向に向かいます。当事者のために、裁判における権利の確保のために努力し、法律を尊重し人権を尊重することを呼びかけ、勇敢に自分の現実と良知に向かい合って、法治の精神を実践させましょう」

 焦雪梅さんは唐山市熱力会社の従業員で、1999年に健康保持のために法輪功を修煉し始めて以来、長年彼女を悩ませていた白なまず病(尋常性白斑)、アレルギー性鼻炎は不思議に全快した。法輪功への弾圧が始まってから、彼女の受けた迫害は今日までずっと続いていた。1999年〜2009年の10年間で4回も強制連行、拘禁された。2008年オリンピックの前夜、再び唐山市西山道派出所の警官に強制連行された。同年9月、唐山市路北裁判所は焦雪梅さんの訴訟事件を不法に扱われ、法廷では証拠もなく(証拠は公安機関に廃棄されたとしている)、ただ検察側の陳述のみで、事実も証拠も欠如した中で彼女に対して刑罰を下した。焦雪梅さんはその後、上訴した。

 駱智剣さんは1999年1月から法輪功を修煉し始めた。それ以来、各種の疾病はいつの間にかなくなり、体全体が生まれ変わったように精神と体力が満ちて、頭がはっきりし、善意を持って人を助けるようになったという。駱智剣さんは政府と民衆に対して自分の修煉体験を説明し続けているうちに、2001年7月1日に2年の強制労働を科せられた。2008年7月6日(オリンピック前)、駱智剣さんはまた唐山市路北支局朝陽派出所に強制連行され、不法に唐山市第一留置場に8カ月ほど拘禁され、手錠や足枷をつけられてさまざまな残酷な拷問を受けた。

 唐山市の法輪功修煉者・何益興さん、張月琴さん夫婦と娘の何艶さん、娘婿の孫鋒利さんは2008年7月10日オリンピック前夜、当局の策略によって強制連行された。当日、唐山路北区国保大隊の私服警官は消防車のハシゴを利用して6階まで登り、窓を壊して不法に家宅に侵入し、家にいた2人の老人を強制連行し、不法に家財を没収をした。さらに、法廷上の司法官の張雪峰は1枚の「証拠廃棄明細書」を事実の根拠として、法律に反して何益興さん、張月琴さん夫婦に7年と5年の判決を下した。関連の法律によると、この「証拠廃棄明細書」はちょうど路北公安による証拠隠滅あるいは証拠偽造の犯罪の動かぬ証拠となるのである。

 2009年4月4日
(中国語:http://big5.minghui.org/mh/articles/2009/3/25/197739.html