■日本明慧 http://jp.minghui.org/2009/04/26/mh275191.html 



元中国国家安全局官員が法輪功迫害の内幕を暴露

(明慧日本)「4.25」法輪功修煉者の大規模な平和的陳情から10周年。先日、公に実名で脱党声明を発表した元国家安全局のスパイ・李鳳智氏は、2009年4月15日にヨーロッパ議会で行われた、中国での宗教信仰の自由及び法輪功迫害10周年の証言についての記者会見に出席した。会見では、中共は現在まで信仰団体への迫害を一刻も停止した事がなく、とりわけ法輪功に対する迫害には、あらゆる国家機関を使い、限りない資金を注ぎ、すべての法律を越える方式で残酷な弾圧を行ったと証言した。

 以下は李鳳智氏の証言である。

 私は1990年から2004年まで中国国家安全局に14年間勤め、2004年以後にも中国の状況に非常に注目していました。私は今、ここで厳粛に以下の証言をします。

 中国共産党は、党の利益を人民の利益の上におき、独裁統治を維持するためにあらゆる残酷な手段を使っています。中国の人権状況、とりわけ宗教信仰の自由は次第に悪化しています。中共の統制下にある宗教以外には、基本的に宗教信仰の自由はありません。法輪功団体や家庭教会などへの迫害は残虐極まりないのえす。中国共産党は宗教に対するコントロール、制圧と迫害に、動員できるあらゆる機関や力を用いました。警察、国家安全局などの政法システムを含めて外交、宣伝、統一戦線、下には居民委員会の行政機関、非政府組織や海外の親中共の力などです。運用資金と資源には本質的に制限がありません。法輪功などの団体の制圧と迫害は、完全に中国現有のすべての法律体系と組織構成を超えています。

 中共国家安全局は設立以来、ずっと宗教信仰団体や人々への迫害に、ますます深く、ますます広く介入してきました。政治方面では、安全局は中共の利益を守ることを最優先とします。多くの文章にも明確に規定され、政治教育などの思想を注ぎ込むコントロールが及ばないところはありません。2004年、中国国家安全局は10万人を正規の人員と定め、非正規の関係者もその数に相当します。その大多数はいわゆる社会の安定を守るとして、法輪功を含めた宗教信仰団体を制御します。とりわけ、多くの市クラスの国家安全機関には国家安全関係の仕事はあまりなく、大多数の力を宗教団体の制圧に使います。

 中共国家安全局で法輪功などの宗教信仰問題に参与する機関は以下の部門です。反間偵察部、技術防衛部、国内安全防衛部、対外情報部、情報研究通達部、内部相関研究機関及び時には単独に成立した専門機関などです。国家安全局が宗教などの人権問題に参与する方式には情報の収集、技術と人力の偵察、他の部門と協力し、あるいは独自案件処理、関係者に対する審問、脅迫、利益での誘惑、監禁及び迫害、その後の情勢分析、対策、あらかじめ警告することと策略研究などがあります。

 その中で、情報収集手段は国内と海外で使います。法輪功などの宗教信仰団体の内部に入って、内部の人を利益でつり情報を取得します。そして、中国の自由と人権を支持する国家政府の政治家の周りで情報収集と影響を加えます。海外運用の対象は目標団体内部の人員及び関係者、中共と親しい華僑団体、留学生、短期出国人員、中共と親しいマスコミと経済機関、外国に派遣した記者、中共機関の外国派遣人員、非政府組織、及び外国人と外国政治団体などです。

 中共国家安全局は、法輪功の迫害準備階段からすでに参与していました。最初は情報収集、監視、分析と研究に重点を置きました。その後は、上に述べた、内部機関と動員する資源と手段はますます多くなり、参与するところも、ますます広くなりました。本当に国家安全局は法輪功迫害の主要な機関でした。とりわけ外交部と共に海外で法輪功を迫害する主要機関になりました。

 法輪功とキリスト教などの信仰団体に対して、国家安全局内部には専門の機関があります。社会の安定を守るという名義の下で法輪功を弾圧することを主要目的にして設立された「610弁公室」が配置され、すべてをコントロールします。「610弁公室」は事実上、中共首魁の専門機関であり、権力は国家各部門、甚だしきは中共の党組織構成及び現有の法律体系を超えて、1人あるいは数人のために働きます。

 中共国家安全局内部の見解ある人達が、対外情報相関機関を独立して、とりわけ内部のいわゆる政治問題を処理する関連部門と一定の距離を保持するために、現有の構成を変えようとしました。しかし、徹底的に変えることができませんでした。主な原因は中共の独裁統治と国家安全局に対する厳しい制御があるからです。

 中共は続いて国内人民と国際社会を騙して、経済と軍事手段で国の内外を威嚇し、利益でつり、中国の宗教信仰の自由など人権の迫害を続けているのです。法輪功や家庭教会などは堅く屈服しないため、中共は今これらを専制統治の最大脅威、第一の敵と見なしました。中国での宗教信仰の自由と人権状況を改善するのは主に中国人民の努力で実現すべきことですが、国際社会の正義国家と人々の支持と助けをも切実に必要しています。これは、中国人民や中国ばかりでなく全世界に福をもたらすことだからです。

 2009年4月26日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/4/24/199575.html

明慧ネット:jp.minghui.org