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米国宗教自由委員会:「中国は宗教の自由を尊重していない」

(明慧日本)RFAラジオ局5月1日の報道によると、米国国際宗教自由委員会(USCIRF)は5月1日に報告を発表し、中共政権が宗教の自由を尊重していないと非難した。そして、中国を「特に注目すべき国」のリストに載せた。

  5月1日に記者会見を開いた同委員会は、報告の中で、中国、スーダン政権などの宗教への迫害行為を批判した。同委員会の会長・ゲル氏は中共政権による宗教の自由への迫害が今なお続いていることについて、以下のように述べた。

  「過去1年で、中国の宗教の自由は改善されるどころか、特に、仏教を信奉するチベットとイスラム教を信奉する新疆ウイグル地区では後退しました。中共政権は人民の宗教と信仰の自由の権利を侵し、さらに差別しました。中共政権は宗教活動を厳しく抑え、信徒の私生活を侵害し、彼らを暴行、拘留、監禁しました」

  「中共政権は公民の信仰の自由の権利を剥奪し、宗教組織に対する『圧制的な政治と法律の骨組み』で国際人権法案による公民の宗教の自由の権利を剥奪しました。中共は国際人権条約にサインしたにもかかわらず、2008年北京五輪期間も、さらに公民の宗教の自由を制圧しました」

  「キリスト教の家庭教会も、中国のキリスト教家庭教会のメンバーも相次いで私生活を侵害され、迫害を受けました。彼らは監禁、拘留され、家財を没収されました。過去1年で、764人の家庭教会のリーダーと信徒が拘留され、その他、数千人の家庭教会のメンバーが短期に拘留されました。中国の非合法カトリック教も迫害を受け続け、一部は拘留、監禁されました。法輪功修煉者たちも迫害を受けており、中共政権は司法体系以外に『610弁公室』を設立し、法輪功修煉者を制圧しているのです」

  この報告によると、中共は2005年に公布し、2007年に改訂した宗教事務法規で信仰自由の保障を増加することを承諾したが、逆にこの法規で宗教を制限し、信徒を逮捕した。この法規はただ政府に「正常」と認められた宗教活動だけを保護し、登録されていない宗教団体は不法と見られ、活動しても制限され、また処罰を下される。報告によると、カトリック教徒、キリスト教徒、イスラムの信徒などは政府に許可された組織に参加することを拒否している。原因は、彼らは中共に他の信徒の個人情報を教えたくなく、活動の前に政府に申請したくないからである。北京五輪の前、中共は新疆ウイグル族のイスラムによる平和な宗教活動を制限し、登録されないキリスト教家庭教会のメンバー、カトリック教、チベットの仏教及び法輪功修煉者を逮捕した。この制限は五輪後も解除されていない。

  報告によると、2008年1月1日、中共政権は「国家宗教管理条例」のチベット地区についての執行細則を公布した。細則はチベットの宗教信仰活動を全面的に抑え、僧と尼の活動を教育し、宗教建築の建設及び大型宗教会合も含まれる。

  過去1年、中共政権は新彊地区で宗教の自由を制圧し続け、テロリズムの打撃を口実に、新疆イスラムの平和活動を制圧した。

  米国国際宗教自由委員会は1998年に国会で国際宗教自由法に基づいて設立された独立した政府機関である。主な責任は行政当局と国会に国際宗教自由状況の年度報告を出して、政府に対外政策のアドバイスを提出することである。委員会は中国人が宗教の自由権利を保障されるように米国政府、国会及び国際社会を通して、中共に圧力を加えると表した。

  2009年5月4日

(中国語:http://search.minghui.org/mh/articles/2009/5/2/200086.html