日本明慧
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いつも正念で自分を導けば、三つのことをしっかりと行うことができる


文/豫西の大法弟子

(明慧日本)今年、邪党の「両会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)の前に、私の住んでいる地区にある資料点(家庭で真相資料を作っている所)が技術的な問題で一時的にCDの書き込みができなくなり、修理するよう頼まれました。

 資料点に着くと、同修は急いで故障の原因を調べていましたが、その様子を見て、「正念を発しながら、故障の原因を探しましょう」とアドバイスをしました。それから、しばらく経つと技術的な故障は直りました。資料点は再び正常に戻りました。私は家に帰り着くまで時間がかかるので、出発間際に同修の作った資料の中から10セットのDVDをバックに入れ、途中で配ることにしました。

 その頃、ちょうど邪党の「両会」が近付いていたので、恨みたぎる民衆に面して、邪党はきわめて恐れ、疑心暗鬼になってびくびくしていました。その数日間は、昼夜を問わず、各交差点といくつかの公共の場所に、突然多数の監視人と警官が増え、パトカーもスピードを上げて大通りや小さい路地をひっきりなしに往き来し、時には歩行者に対して思う存分取り調べをしていました。

 私が同修の資料点を出てしばらく経つと、すでに明かりをつける頃合になりました。当市の広場に着いた時、後ろからクラクションが聞こえてきましたが、私は気に留めず、そのまま前へ歩いていると、その時、突然1台のパトカーが私のそばに止まりました。3人の警官がそばに来て、上から下までじろじろと見ました。ある警官は私のバックを指差して、「カバンの中に何が入っているのか?」と聞きました。カバンの中はパソコンを修理する道具以外、10セットのDVDのみでした。

 目の前に突然やってきたこの場面に直面しても、私は恐れる心が生じず、彼らに直接返答をせず、ただ穏やかに微笑んで、心の中で強大な一念を発しました。「警官は同じく救われる衆生だから、旧勢力にコントロールされ、大法に罪を犯し、自身と家族に危害を及ぼすことを許しません。師父と護法神のご加護をお願いいたします」 私は落ち着いて彼らを見回しました。しばらくすると静かになって、ある年長の警官は腕時計を見てから言いました。「行こう、行こう、もうすぐ時間になる、公務に支障をきたしてはいけない。たくさんの場所をまだ回っていないから!」そう言うと、その三人はパトカーに戻って行ってしまいました。その後、私はチャンスを見てこの10セットの神韻DVDを次々と配り終わりました。

 師父は説法の中で次のように言われたことがあります。「もし大法弟子が皆正念を持ち、正しく行うことができ、いかなる情況下でも正念で物事を考え、すべての弟子が迫害の前で恐れる心が生じなければ、誰があなたを迫害し得るのでしょうか!」(『2005年サンフランシスコ法会での説法』)

 今回、突然警官に査問された事を回想すると、私の心の中はあわてず、恐れず、同じく他のよくない考えも湧いて来ませんでした。真相を伝え、人を救い済度するのが当たり前で神聖な事だと思っていました。心理状態がずっと安定し清浄なので、私はいったん正念が出たら、すべてのよくない要素をすぐ解体しました。正念が神の念で、宇宙と互いに通じ合っているので、法の威力があります。

 このことから私は体得しました。法を実証している中、どんな事にも関わらず、人の心を起こさず、考えを清浄にし、正念ですべてのことに対応し、導かなければいけません。師父は「その一念の違いによって異なる結果がもたらされることがある」(『転法輪』)と言われたことがあります。

 そこで、私は数年前のあることを思い出しました。私は車に乗って、長く付き合っている友達に会いに行きました。出発間際に、最近は各駅と重要な道路での荷物と身分証明書の検査がすごく厳しいと聞いたので、私は身分証明書と生活用品をカバンに入れてから思いました。「もし彼らが調べるなら従いましょう」 私はバスに乗ったばかりなのに、二人の当直人が車に乗って私の目の前に来ました。ちょっと話すともう私の荷物と身分証を調べ始めました。何もなかったのですが、私はこの中から一つの法理を悟りました。バスに乗る前の一念、「彼が調べるなら従いましょう」という考えが、今の結果を招きました。これは自分が求めたのではありませんか? いかなる情況下でどんな事をするにも関わらず、すべて自分の正念を緩めてはいけません。すべての雑念を一掃し、正念を充実させるべきです。

 いつも正念ですべての考えを正し、自分のすべての言動を導くことは、本当に極めて重要です。2001年、邪悪が大法を迫害することが最も猖獗していた時、私たちの地区に住んでいる二人の同修が相前後して北京に法を実証しに行きました。中のある同修は天安門に着き、悠然として真相横断幕を広げ、「法輪大法はすばらしい」と叫びました。すぐに、私服警官と警官があれよあれよと言う間に取り囲んできて、暴虐に同修をそばの囚人護送車へ押しやり、拘禁しようとしました。警官に強引に押されて車の中に入った時に、同修は心から一念が生じました。「私は法を実証しにきたので、拘禁されるためではありません。私はここへやって来たのと同じように帰らなければなりません。今すぐ帰ります」 彼は体の向きを変え、車から降りました。警官は意外にもしばらく呆然となっていたので、彼はたくさんの警官の前を通り、正々堂々と囚人護送車を離れ、順調に家へ戻りました。今日に至っても、この同修は三つのことを行っています。

 ある女性同修は道を聞きながら、陳情事務室に大法が迫害されたことを陳情しに行きました。たくさんの人が入れなくて、仕方なく周りに立っていることしかできません。陳情に行く人の群れの中に、時々、乱暴に追い払われ、連行された人もいます。彼女は思いました。私がここに急いではるばる来た目的は形式を取り、時代の流れを追いかけるのではなく、大法の公正な話を言うためです。私は必ず入ります! そこで彼女は人の群れを出て、まっすぐ中に向かって入りました。中央事務室の応接室に着いて座った後、従業員に「あなたはどうしてここに陳情にきたのですか?」と聞かれました。彼女は穏やかに率直に言いました。「私は法輪功と私達の師父が不公正に扱われたために陳情に来たのです」 その後、彼女は自分と他の同修が大法を修煉してから心身共に受益した具体的な事例を、正確に詳しく述べました。そして、自らの修煉体得で、法輪大法が万世高徳の大法であり、直ちに大法に対するいかなる迫害をも停止すべきだと説明しました。

 すべて終わってから、彼女は落ち着いて陳情事務室から出て来ると、妨害に遭うことなく車で帰って来ました。

 数年来、同修のたくさんの正念正行の実績は私を深く悟らせました。法を実証する中で、私達は常に正念を維持し、いつでもどんな事でも純粋に充分な正念で自分を導きけば、三つのことをしっかりと行うことができます。

 「師父の要求にしたがって行ってはじめて、大法弟子が法を実証し、自らを修煉していることになり、本当の大法弟子になるのである」(『認識をはっきりさせよう』)

 2009年5月12日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/4/25/199566.html