日本明慧
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危険な中でも基点が正しければ危機を乗り越えられる


文/山東省の大法弟子

(明慧日本)2005年1月のある日の夕方、私と同修は仕事が終わり、帰宅途中に当地の悪人を暴露する資料を貼ろうと思いました。A4サイズの用紙で、数も多く、私は同修に発正念をお願いして、自分が貼ろうとしました。若し危険があれば私が対処しようと思い、同修にちょっと離れた所で発正念をするように言いました。(当時、これが間違った念とは気付かず、同修のためだと考えていたのです)。

 このようにして、ずっと順調に貼っていくことができました。途中で衆生がやって来て、それを見て微笑む人もいれば、何を貼っているのですか? と聞く人もいました。その時私はついでに彼らに年賀状をあげました。最後の1枚を貼り終えた後、遠方からオートバイが疾走して来て「あれを見ろ・・法輪功の人が貼ったのではないか」と言う声が聞こえてきました。私はすぐに自転車に乗り、同修の所へ行き「その曲がり角を曲がるように」と言い、自分は自転車で真っ直ぐ走りながら、正法の口決を念じました。

 この時、オートバイはすでに追いついて来て「ちょっと待て!! 法輪功の者かどうかを確認したいので、あんたのかばんを開けて見せなさい」と言いました。オートバイから1人が降りて来てかばんを調べようとしました。その時、私の頭に留置場の様子が一瞬閃いて、心から「決してあそこには行ってはならない、私は真相資料を作り衆生を救うべきであり、同修たちは私が作った資料を待っているのだ・・」と考えました。

 私は落ち着いて、心から師父の助けを請いました。私は自転車から降りて、微笑みながら「何を見たいのですか? 貴方に全て見せます」と言いました。私は真相資料を貼りつけた後のシールの台紙を、環境のために捨てずに、全部かばんへ入れて持ち帰り、家に戻ってから処理していましたが、この台紙を今回使いました。私は一枚一枚見せながら、彼らに「あなた達は何をする人ですか?」と聞きました。実は私は、彼らが私服警官であることを知っていました。彼らは答えず、あれこれ考えているような顔をしていました。

 かばんの中を覗き込んで見ると、残っていたのは年賀状と真相資料だけでした。そこで私は「それを返してください。それらは子供の習字の用紙です」と言いながら、これらの台紙をかばんに入れ、自転車の鍵をかけながら「買いたいものがあるので、コンビニに寄って行きます」と言いました。彼らは私が立ち去ろうとしても、まだ何も探せず「もうすぐ春節なので、こんなものを貼らないでください」と言いました。私服警官はオートバイに乗って行こうとしました。彼らが立ち去ろうとするのを見て、私は嬉しくて(歓喜心)よく考えもせず「ハイ」と返事をしました。返事をしてからすぐに間違ったことが分かり、すぐにそれを否定しながら、心から師父に「師父、弟子の間違いでした。今後は、ずっと貼り続けるばかりでなく、更によりよく貼っていきます」と言いました。

 家に戻ってから、全過程を考えて見ました。私には恐れる心はなかったはずなのに、どんな心が邪悪に隙に乗じられたのか? 少ししてから思い出しました。それは、貼り始めた時「危険があれば私が対処する」と思った私心が招いたのです。私は直ちに正念を発しました。「私は正法時期の大法弟子であり、一切は師父の按排に遵い、他の按排は一切認めない」 今考えてみると、あの時の心中はまだ穏やかではなく、若し、あの時正念が強かったならば、相手が誰であれ、慈悲心で彼らを救うべきであり、しかし、私はそれをしませんでした。

 今年の初め、ある朝6時の発正念が終わったころ、外はまだ薄暗く、心から「今日は新年の正月で、街には親戚や親友などを訪ねる人がきっと多いはずだ。外に行って真相資料を貼り、縁ある人々が見るようにしよう」と考えました。そこで、自転車に乗り出かけて、適当なところを探しました。ある大通りの傍に白い壁があり、目立つし清潔だったので、私は「法輪大法を世界へ広く伝える」の真相資料を貼ろうとしました。しかし、回りの街灯が明るく、派出所からも近いうえ、往来する人々も多かったので、街灯が明るくなかったら良いのにと考えた途端、ぱっと街灯が暗くなりました。私は、これは師父が弟子を手伝ってくださっているのだと分かり、私は「法輪大法を世界へ広く伝える」をきちんと貼り終え、次に貼る場所へと向かいました。師父に感謝しています。

 9年間の法を実証する過程の中で、慈悲なる偉大な師父のご加護の下、私達は今日まで歩んでくることが出来ました。書きたいことは沢山あるのですが、自分が良く修めておらず、まだ多くの執着心を捨てていないと感じています。しかし、毎回危険な目に遭うたび、基点が正しく、一切の心を放下し、内心が師父と大法だけであれば、師父のご加護の下、私達は危機を乗り越えることができるのです。

  2009年5月20日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/5/16/200995.html