日本明慧
■印刷版   

内に向かって探すことで、家族内部の対立を解消できた


文/長春の大法弟子 宇文晶

(明慧日本)家庭内での対立がよく発生しています。実際修煉中、特に精進していない同修がこの関門をとりわけ乗り越え難いと感じています。夫婦の間や、姑と嫁の間、老人、子供などいろいろと複雑で本当に難しいのです。他人との関係ではよく対処できますが、家庭内の身内とのトラブルはなかなかうまく裁けません。

 家族というのは特殊な集団であり、それらにまつわるトラブルにも特殊な部分があります。原因は大体以下のことだと私は思います。

 一、歴史的な因縁関係が複雑です。家族の人は幾世にもわたる輪廻の中で、恩讐などが多くて長いのです。袖触れあうも多生の縁であり、誰が好きで、誰が嫌いで、誰が親切で、誰が悪いなども前世からの要素が多分にあると思います。彼が恩返しに来たら、あなたは嬉しいし、あなたが金を返してあげると、相手も機嫌がいいのです。しかし、彼があなたのところに来て借りを求めると、あなたは返したくなく、不愉快であり、あなたが彼のところに行って貸した分を返してもらおうとしても、彼は同じように返したくなく、あなたを罵るかもしれません。これこそが人間であり、迷いの中にあるから苦しいと思うわけです。

 二、家族内は自分がリラックスでき、自分の魔性を解放させる場所でもあります。外部の人はおらず、社会の世論とも関わらないので、笑われることなどがなく、誰かによく見せる必要もありません。もし自分を制限できず、思うままに動けば、少しの摩擦でも大きなトラブルに昇格してしまいます。

 三、家族内部の関係は分かりきっています。人はよくこの方面のことが起きます。つまり、親しくなり過ぎて、トラブルが避けられません。そして身内を敵と見なして、親族なのに親しくなくなります。もう一つは、余りにもお互いを分かっていて、相手の欠点を知り合っているので、互いに尊重しなくなります。持っていないものを大事にする傾向により、今持っている身内を重んじることができません。

 四、世間の人には皆欠点や弱点があります。人間の最も大きな癖は、他人の欠点に執着することです。特に、家族の人に対することです。

 五、人間はもう一つの欠点があります。それは自我に執着することです。自分の方法だけがよく、他人の考えは浅いと思ってしまいます。いつも人を変えたくて、自分は変わろうとしません。人を自分に従わせようとし、聞いてくれなければ怒ります。二人ともこうすると、互いに包容することができません。

 六、家族内では、名利や情が共に絡んでおり、互いに影響を与えています。あなたが悪かったら、私も面目なくなります。あなたが金をなくしたら私も損をします。このような共栄共存の関係です。他人事なら気になりませんが、家族内部のことで心が動じないわけはありません。家事を誰がするかしないか、物事をどうするかなどにも関わっています。

 七、個人差もあります。人の好みは異なり、性格も異なり、考え方もそれぞれです。例えば、この人は酒が好き、もう一人は嫌い。一人は無駄遣いをし、もう一人は貯金好きで、金を出す度に心が痛むなどです。

 諸々の要素があり、家族のトラブルにはとりわけ敏感になっています。それによって、人は悩み、苦しく感じます。おそらく人間を作る段階にはこうした理由があったのかもしれません。業を返させるために、人体の中に様々な要素を盛り込み、人間がより迷うようにしました。おそらくこのことも人間の修煉のためになされたのかもしれません。因果応報の中で迷っている人は、いつ悟るのでしょうか?

 大法を修煉している人はすでに理解しています。大法が教えてくれています。つまり、修煉の人にとって偶然はありません。どのようなトラブルも自分の修煉に関係があります。もし自分の修煉を妨害したら、絶対に厳しく対処し、理知的に、賢くそれを突破しなければなりません。もし生活の些細なことであれば、内に向かって探し、執着をなくさなければなりません。人を鏡に映して、自分の心性を向上させ、悪い事も善い事に変化させます。トラブルの中では、物事を軽視し、世間の理に適っているかどうか、誰が正しいかなどに構いません。どんな状況にも動じず、気にせず、争わず、執着しません。もし本当に外に飛び出して、客観的にトラブルを見ることができれば、このトラブルはとんでもない、ただの芝居であるに過ぎず、きっと解消することができます。

 修煉者としては、自分をしっかりさせ、いつも「真・善・忍」に則って、トラブルに遭った時は理知をもって対処し、家族の人の非を拡大して見ないで、ひたすら自分を修め、自分の非を探し、自分を変えて、相手のために考え、包容してあげることさえできれば、全ての恩讐を解消することができます。

 2009年5月22日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/5/11/200602.html