日本明慧
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万能の黄金の鍵(一)


文/河北省の大法弟子

(明慧日本)常人の中で修煉することは、執着心を取り除き、自分を昇華させ、絶えず向上して行くためにあります。それぞれの執着心は修煉の道において、向上を阻む一つの鍵です。この鍵を開ける方法は、師父が授けてくださった万能の黄金の鍵を使うことです。それは「心をこめて学法し、内に向けて探す」ことにあります。私達は日ごろの行動が法の要求を満たし、真に内に向けて探し、法の中に溶け込みさえすれば、必ずその鍵を開ける事ができ、前方に現れるのは黄金に輝く天に通じる一本の大道なのです。

  ある同修は「内に向けて探すということは、一つの快楽である」と言いました。そのときの私は内に向けて探すことができていませんでした。ですから、同修が言った言葉の意味を理解できませんでした。それから数年が経ち、初めて内に向けて探すことができた時、心身にもたらす大きな変化を体験したのです。これも師父のご加護とお導きがあったからこそで、法理を悟らせ、同修たちと接触する機会を増やしてくださいましたので、同修たちと法理についてお互いに交流することができたのです。特に、この1年は同修たちと一緒に法を暗記したことによって、よい効果を得ることができました。

  世界の大法弟子が同一時間帯に正念を発するようになってからは、夜中の12時の正念を発する前に、眠いのでほとんど毎日寝ていました。大陸の弟子が同一時間帯の煉功を決めてからは、私はその時間帯に合わせて煉功しました。しかし、夫に何回も「あなたは自分のことしか考えていない、夜中に何回も起こされて、ろくに休めない」と言われました。このことのそもそもの原因は正念の前に私が睡眠をとることにありました。

  11時55分の正念のためにセットして置いた目覚まし時計が鳴り、3時45分に煉功のためにセットして置いた目覚まし時計が鳴るので、夫も起こされるのです。夫は6時の正念の時間になると怒り出し、私は叱られたり、罵られたりして、落ち着いて正念を発することができないのです。夫は夜になるとテレビの音量を上げるのですが、音量を小さくするように頼んでも、機嫌が悪くなり、黙れと怒られてしまいます。もちろん、夫とは言い争いにはならないのですが、私を妨害していると思い、心の中では少しばかり不満に思っていました。それから、夫に2カ月以上も真相資料を見せませんでした。

  私はこの2カ月ばかり、夜12時の正念がほとんどできなかったため苦悩しており、どうして正念を発することができなかったのか、その原因について分かりませんでした。ある日、このことについて同修に相談したところ、私の話を聞いた同修は「夜12時の正念を発してから寝たらどうか」と勧めてくれました。私もそれしかないと思い、試してみたのです。初日は何とかできたのですが、2日目はとても眠くなり、煉功していたときは吐きそうになり、煉功を続けることができなかったのです。自分の空間場のよくないものを取り除くよう正念を発したときに眠ってしまい、目が覚めたら12時30分になってしまいました。このため、仕方なく以前のやり方に戻すことにしました。

  それから2週間が経ち、同修と交流していたとき、彼女も正念を発してから寝ると言いました。そこで、私は初めて法に基づいて真面目に考えてみたのです。師父がいつもよく言われているではありませんか?「何かをする時には、まずほかの人のことを配慮して無私無我で、なおかつ他の人を先に、自分をあとにするという正(しょう)覚(がく)にまで修め遂げなければならないのです」 

  なのに、私は夫のことを考えたことがあったでしょうか? 夫は常人で、昼間は仕事で長い時間車を運転していて、疲れているのでゆっくりと休める環境が必要です。しかし、私は自分のことに執着して、自分が行なっていることが最も正しく、最も大事だと言うことを名目に、すべての「私」という一番汚い心を隠そうとしていたのです。そして、悪いのは夫であり、自分ではないと思っていました。

  同時に、後に形成した観念を放そうとせず、自分は夜に弱いからと、毎日5時間の睡眠を取れるようにいつも計算していました。「私」という執着から逃れ、過去の自分を振り返ってみると、責任は自分にあり、いつも外に向かって探していたので、法に符合しなくなっていました。原因が分かれば、それを正し、そこから再スタートすることができます。

  私はそれから毎日正念を発して、煉功が終わってから寝ることにしました。目覚まし時計も使わなくなり、そこで奇跡が起きたのです。眠気がなくなり、気分が爽快になって、毎朝5時に起きるようになったのです。夫まで別人のように変わりました。テレビを見るときは音量を小さくして、態度まで変わり、この音量で邪魔にならないかと向こうからやさしく聞いてくれるようになりました。師父が言われたように「心性が高まってくると、身体にも大きな変化が起こります。心性が高まってくると、身体を構成している物質も間違いなく変化が起こります」(『転法輪』)という結果を得たのです。

  同じやり方なのに、なぜ、以前は続けることができなかったのでしようか? それは、常人の方法で問題を解決しようとしたからです。大法弟子として心性を高め、内に向けて探していなかったからでした。今回は法に照らし、法に符合していない要素を取り除き、今までねじれていたものを元に戻したのです。真に「柳暗花明又位一村」(眼前に新たな世界が開けること)でした。

 (続く)

  2008年6月1日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/5/17/201053.html