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神韻芸術団の公演を金融、企業高層部に伝えた体験


文/台湾の大法弟子

(明慧日本)私は経済学の研究員です、2007年、会社の各部門の責任者にレポートを一つ提出しました。レポートの中で私は世界株市場と世界経済は同時にピークに達し、下降、 沈滞する可能性がかなりあり、その後、おおよそ18カ月程度で回復する見込みだと予測しました。予測した通り、サブプライム危機が全世界に襲いかかり、株市場は崩壊し、私のレポートは一時、ホットトピックとして伝わりました。会社の各部署は時間を設けて私にプレゼン・スピーチを依頼してきます。でも、これらの称賛は私にとって、いささかの喜びもありませんでした。父の生死の難に直面するときに、名利への執着はちっぽけに思えたからです。 

 2008年5月父が入院して以来、私は父の生死の危機の瀬戸際に何度も立たされ、意気消沈し、困惑し、恐怖を感じました、孤立無援でどうすることも出来ませんでした。一生修煉して何事も成し遂げられない自分自身に対し怒りを禁じ得ず、父が生死の瀬戸際に直面する時に、自分は実にふがいない存在であることを知り、辛い心中を誰にも明かすことが出来ませんでした。父の病状が常に私の心を揺るがし、とても辛い日々でした。ある昼の読書会の時、突然、自分は本当に一生このままずっと過していいのか、今の生活が正常なのか、これは修煉者であるべき状態なのか疑問を感じました。このような状態から抜け出さなければなりませんが、どうやってこのような深淵から抜け出せるか分かりませんでした。しかし、変えていかなければならないことだけは分かっていました。

 1週間おきに行われる学習会の中で、同修は神韻芸術団がもうすぐ年に一度の巡回ツアーを始めることに触れました、2009年は特に金融界、政界及び芸術文化界の要人に焦点をあて神韻の公演を紹介し、真相を明かすというのです。同修たちは熱心に自分の色々な場面において出会った衆生に神韻公演を伝えた体験を語り、皆と分かち合いました。私は長い間修煉してきましたが、そもそも真相を伝えるということは、実際にはどう行えば良いのか、いまひとつ分かっていないことを嘆きました。

  同修たちは真相を伝えるとは世の人々に中共が法輪功を迫害することを暴露することだとか、または、真相を伝えるとは世の人々に法輪功の真・善・忍、はこの世で一番良いものであることを伝えることであるとか、様々な説を説く人がいますが、実際、私は「真相」自体についてあまり知りませんでした。

 会社の営業部は突然私に注目しました。私に営業にまわり取引先に2009年度の経済予測を解説して、お客の要望に応じて商品を設けて欲しいと頼んできました。そして、営業部は私が直に金融機関内部の要人に2009年の経済予測を伝えるために、私の一連のスケジュール作りに取り掛かり始めました。

 通常、このような仕事を受けませんし、上司も許可を下さないと思います。まして、このような企業秘密を取引先に漏らすわけにはいかないのです。 

 しかし、最初の取引先の金融機関はうちの会社の預金口座に百億(台湾ドル)に達する預金もあるため断れませんでした、仕方なく上司はなんとか許可を出しました。次の日、営業部の担当は取引先のボードディレクターとマネージングディレクターもこのプレゼンに出席する予定なので十分に準備しておくように助言してくれました。そこで私は一念発起しました。彼らは正に今年の神韻公演の宣伝において重点を置くべき相手でした。そして、もしかしたらこのプレゼンを利用して、彼らに神韻公演を勧めることが出来るかもしれないと心を決めました。

 この一念を発するやいなや妨害が現れました。この時初めて旧勢力の妨害をリアルに実感しました。お知らせに載せるスケジュールがなかなか決まらず、そしてやっとスケジュールが決まると、その度に、会社の何らかの会議の時間と衝突してしまうのです。これまで、3回に亘って修正をしたものの、やはり会社の臨時会議と衝突してしまうのでした。上司はその臨時会議を優先するようにと、私に会社に残り会議に出席するように命じました。さすが4回目のスケジュールの変更は無下に出来ないと思い、上司と意思の疎通を試みましたが、いつも温厚な上司は人が変ったかのように絶対に承諾できないと言い切りました。まさかこんな荒唐無稽なことが起きるなんて、予想もしませんでした。社内全員の弟子にお願いし、正念を発してもらいました。すると、臨時会議が期待していた通りに予定が変更され、私は順調に講演を行うことが出来ました。

 講演の全過程において、私は言葉を正確にかつ適切に、洗練された文章をすらすらと流暢に話し、頭が冴え、考えの筋道もはっきりしてきました。時間がまるで止まったようでした。すべての来場者は話を聞き逃すことを恐れているかのように、私のスピーチに集中しました。私の考えはかつてこんなにはっきりしたことがありませんでした。これは正に奇跡でした。

 1時間のプレゼンを40分で終わらせました。そうすれば、10分間の質問時間が終わった後に、残りの10分間を利用して私は神韻を紹介することが出来ます。結局問答の時間が白熱し、15分過ぎても終わりそうもありません。私は直ちに質問をうち切り、神韻の話題に切り替えを急ぎました。 

 前もって用意をしておいた神韻のポスターを広げながら、来場者に1929年のアメリカの世界大恐慌の当初に、人々は何をしましたかと質問しました、答えは、人々は本を読み、映画を観賞し、前向きな精神面の支えを探していました。そこで「今日、私は皆さまに最も人を元気付けてくれる純真、純善、純美の持ち主で世界の舞台で活躍している芸術団の公演を皆様と分かち合いたいと思います」と話しました。先程の講演で築いた互いの信頼関係があったため、このように話題を急転換しても来場者たちはあまり驚きませんでした。時間の関係で神韻のプロモーション映像を65秒ほど放映することを決め、今回のプレゼンの最も完璧な終止符となりました、時間を一刻も無駄にしませんでした。

 プレゼン後、何人かが私を囲み、ある公債トレードの女性マネージャーが「不思議です、短いクリップでしたが、なぜかすごく感動して、涙が出そうです」と私に言いました。彼女の意外な発言を聞き、法の浸透力に驚きました。

 会社の帰り道に同僚のAさんが私に「原稿も持たずにスピーチしたので、本当に驚いた、口からどんな言葉を発するのかが心配でした。いつも理性を持っている人だと思っていたら、感性的な話も出来るのですね。しかも真心を込めて紹介されたので、ぜひその神韻のチケットを購入して観にいきたいと思います」と言いました。(後に6枚購入してくれました)

 同僚Bさんは、「自分はニューヨーク育ちで、ブロードウェイで、10回も連続満席になるようなショーは絶対に素晴らしものだから、絶対にチケットが欲しいですね」と話してくれました。

 皆さんの反響は思いのほか良いものでした。途中、同修の正念の加持によって、順調に真相を伝えることが出来ましたので、本当に感謝します。

  次の日、営業部長が電話で、取引先の反応が非常に良かったと伝えてくれました。またこのようなスピーチの企画を準備していますが、私の協力が欲しいと要請してくれました。しかし、仕事をして会社に奉仕するのは私ですが、評価を得るのは彼らなのです。

 私の人心が湧き、不満を感じ、機嫌が斜めになり始めましたが、すぐに彼らは大法弟子のために最も大切な真相を伝える舞台を用意してくれたことに気がつきました。私は彼らに感謝すべきではないでしょうか。これこそが、これ以上ない私への報酬だったのです。私は喜んで法のために奉仕することにしました。

 1日をあけ、営業部長はまた同じようなプレゼンを大得意様に用意しました。今回は会食式なプレゼンなので、パソコンやプロジェクターの使用は出来ないため、どうやって神韻の話題に切り替えるのかが私の新たな課題となりました。来場者のお得意先様は話し好きな方で、皆さんがあれこれとこれからの経済情勢について熱く語りました。あっという間に、デザートの時間がやって来ました。そこで、私は現在中産階級の人々は失業を恐れ、社会情勢も不安定で人の心は不安で動揺しています。ご来場の皆様方は会社の数百億の資金運営を任され、高い報酬も受けていらっしゃいますが、心を休めることが出来ないと思います。なぜならば、時代は英雄を生むと言いますが、時代が良くなければ、英雄がいても腕を振るう場所はありません。現在最も重要なことは人の心を充実させることだと思いますと話しました。

  そして、用意してあった神韻のポスターを会場の皆さんに配って神韻の公演について紹介しました。ある会社の社長さんは私の話を聞いて、「これは素晴しい、僕も素敵なものを用意して来ました。皆さんに紹介したいと思います」と言い、自分の会社関係のミュージアムやコンサートを紹介し始めました。しかも、皆さんに無料券を提供すると言うのです。営業部長代理の顔色が変り、ますますプレッシャーを感じていました。

 セミナー終了後、おそるおそる今回の主催側の責任者に今日のエンディングは如何でしたかと尋ねました。すると予想外に彼は、今日のようなエンディングは色々なエンディングの中でも最も良かったです。様々の問題を抱えている今のような時代に、神韻は一番の解決策となるでしょう。私たちの経済予測は他とは違い斬新そのものだったと話してくれました。やっと、営業代理部長の顔に笑みが戻りました。そして、営業部長代理は自分の息子は落ち着きがなく、じっとしていられない。神韻のDVDを購入して、息子に見せたいと私にDVDを求めました。DVDは作られていないことを彼に伝えて神韻を鑑賞した時の話をしました。毎日データに埋もれて、堅苦しく融通の利かない私は、神韻出演者の素晴しい動きや仕草を観て、女性の優しさ、女性としてどう振舞うべきかを初めて知りました。部長代理は私の話に心打たれたようでした。その後で事務所に戻り、自分の秘書に私からS席チケットを4枚購入するようにと命じました。

 自分の専門分野を利用して、神韻に結び付け、衆生に真相を伝えようという一念を発したと同時に、あのようなセミナーが次から次へと設けられたのでした。心から同修の支え、交流、自らの実演、ドキュメントのクリップの準備、および神韻の話題に切り替えるポイントの啓示をしてくださった師父に感謝します。同修のお陰で、かつて、真相の伝え方さえ知らなかった私は経済予測のセミナーを終えて、スムーズに神韻の話題に切り替えられ、しかも予想外に良い結果を得られたのでした。このほか、今回の真相伝えは、認識を持っている学習者ばかりとは限らず、皆で十分に話し合った上で、仕事を分担し、力を合わせた結果、私に1人ではないことを認識させてくれました。1人でセミナーに臨んでも、大勢の同修たちの正念に支えられたために、ほかの空間の妨害が取り除かれました。これからも正念を持ち、正しく行い、よりもっと多くの衆生を救い済度したいと思います。

 今、以前の自分を思い起こしてみますと、父の病に対する憂鬱な気持ちに深く陥った自分はもうすでに苦痛の深淵を越えたようです。心の中がパワーに満ちていて、明日はきっともっと良くなります。

  2009年6月2日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/12/31/192594.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2009/1/29/104327.html