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黒龍江省:清廉な税務官・慮玉平さんは迫害されて死亡した(写真)

(明慧日本)黒龍江省大興安嶺松嶺区の慮玉平さんは法輪功の「真・善・忍」に従って良い人になろうとしたため、中国共産党に懲役14年を言い渡され、チチハル市泰来刑務所に監禁されて迫害され、身体の皮膚はただ骨を包んでいるだけの状態に陥った。慮玉平さんは、2009年5月30日にこの世を去った。享年51歳だった。5月23日、泰来刑務所から家族に「慮さんが危篤状態に陥った」という連絡が入った。家族は慌てて刑務所に駆けつけ「610弁公室」と、政法委に対して、直ちに治療のための釈放を求めたが松嶺区の「610弁公室」と、政法委、党委員会は拒否した。

 
慮玉平さん

2007年5月下旬、泰来刑務所の病院が家族に対して、慮さんは危篤状態であるため、保釈の許可を取って治療をすることを促したが、松嶺区の「610弁公室」と、政法委、党委員会は拒否した。

  慮さんは1958年生まれで、短大卒。大興安嶺松嶺区では誰もが認める清廉な税務官である。1995年から法輪功の修煉を始めてからは、胸に水がたまる病気が治り、心身共に健康になった。慮さんは清廉で、仕事熱心で、汚職や横領などは一切なく本当に模範的な人物であった。

  しかし、1999年中国共産党は、全国範囲で法輪功に対して弾圧を行なった。大興安嶺松嶺区の「610弁公室」と、政法委、公安局は、慮さんを脅迫して修煉をやめるように強要した。しかし、法輪功の素晴らしさを知った慮さんは、それに動揺しなかった。それで、大興安嶺地区の紀律検察委員会は、慮さんの、今までの仕事面での問題や過ちを発掘するために特別チームを構成して、彼の職場や社会から「証拠」を集めた。最後に得られた調査結果は、大興安嶺地区地方税務局長・梁興中から発表され「長年に亘って、慮玉平さんは一元も汚職したことはない。無断で仕事を休んだことは一度もない。勤務ぶりはとても真面目で、担当する任務を全部綺麗にクリアした」という証拠ばかりだった。税務局の韓局長が刑務所に面会に行ったとき涙を流しながら「非常に良い人です」と話した。しかし、刑務所の警官は「彼が法輪功の修煉をやめない限り、我々は証拠を作って罪を下す」と、はっきり暴言を吐いた。

  1999年10月、松嶺区裁判所は「国家極秘情報を漏らした」という訳も分からない罪で、慮さんに懲役3年を下した。慮さんは2002年2月22日釈放された。

  2002年5月19日、慮玉平さんは3年の罪を返上してもらうために告訴中、突然嫩江九三農場の刑事警察大隊の馬勇らに連行され、加格達奇区留置場に監禁された。持っていた200元以上の現金は没収され、様々な拷問を受けた。そのとき、40歳の男性は「俺は省本部から来た。私の仕事は法輪功修煉者への肉体的虐待である」と、言った。

  慮さんは肉体的にも、精神的にも、想像を遥かに超えるほどの残酷な虐待を加えられ、呼吸困難になり、危篤状態に陥った。省本部から来たその悪辣な男が、それでも満足せず「何かが足りないな」と言うと、馬勇は、タバコに火をつけて慮玉平さんの鼻の穴から中に入れた。それを見て楽しんでいた松嶺区「610弁公室」のボス・董偉は「釈放されてからどこで何をしたか? 早く言え」と叫んだ。その後、彼らは白酒というアルコール度の強いお酒を持ってきて、慮玉平さんの口をあけて強制的に注入した。

  2002年10月、大興嶺地区加格達奇区裁判所は、慮玉平さんに密かに懲役14年の判決を下した。判決には何の証拠もなかった。法廷には慮さんの家族や親戚の姿はなかった。さらに慮さんの弁護人も法廷に入れなかった。

  2003年3月、慮玉平さんは泰来刑務所に護送された。慮さんは迫害の前でも決して屈しなかった。誰に会っても法輪功の真相を伝え続けた。刑務所の中でも法輪功の煉功を止めず、不法な奴隷扱いに抗議した。2007年3月22日、泰来刑務所は所謂「報告会」を開き、強制的に洗脳した。慮さんは書面で四つの面から洗脳者の理屈は間違っていると反論した。実際、チチハル市の法輪功修煉者・劉晶さんは、今回の洗脳後に迫害され死亡したのである。劉晶さんが殺害された情報が外へ漏れるのを恐れた刑務所側は24時間体制で修煉者たちを監視し続けた。

  2007年4月7日、慮玉平さんは突然お腹をこわして食事を摂ることすら出来なくなり、身体がますます痩せ細り、骨と皮ばかりになっていた。刑務所の医師は、家族に保釈許可を得て、治療を受けるように勧めたが、松嶺区の「610弁公室」と、政法委、党委員会に拒否された。慮玉平さんは、引き続き迫害され、2009年5月30日午後3時40分、この世を去った。

  2009年6月5日


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/6/2/202081.html