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ボストン・グローブ紙:中共の社会主義がもたらした悲劇

(明慧日本)6月3日付のボストン・グローブ(Boston Globe)紙で、コラムニストのJeff Jacoby氏は以下のように述べた。「六四天安門事件からもう20年経ったが、中共政権は何も変わっていない。中共の法輪功への残酷な迫害は、さらに中共独裁の残虐性を証明している」

 「『中国社会主義路線』は独裁で残酷な統治の婉曲した言い方である。『大躍進』或いは『文化大革命』とは違うが、中共の残虐な政権の本質は変わっていない。21世紀の中国は資本家と物質財産で満ち溢れていて、確かに20世紀の社会混乱と全国的飢饉とは違う。しかし、これで騙されてはいけない。北京の独裁者たちの統治手段は、20年前の天安門学生運動弾圧時と、ちっとも変わっていない。彼らは随時に独裁政権に反対する人たちを弾圧する」

 文章の中で「中共の法輪功に対する残酷な迫害は、さらに中共独裁者の残虐性を証明している」と認めた。法輪功は「真善忍」に基づき、座禅と煉功をする功法で、文明の角度から見てもとても理解できない。こんなに穏やかな修煉者たちが、なぜこんなに残酷な弾圧を受けているのか? 中共の独裁政権は制御が出来ないことを一番怖がっている。法輪功の高尚な価値観は中共政権、スターリン主義とは完全に違っており、数千万人の修煉者を引き付けた。

 中共の法輪功に対する10年間の迫害は極めて残虐だった。法輪大法インフォメーションセンターは中共が法輪功修煉者の修煉を放棄させるため使った残酷な手段を公布した。警察官、労働教養所の看守がタバコの吸殻、アイロンなどで修煉者の顔、身体及び生殖器を焼き付ける案件は数百件だった。

 法輪功修煉者は汚水の満ちたトランクに入れられた。これがいわゆる水牢だった。通常これらの水牢は秘密のところにあり、暗くて目の前の指も見えないところだ。法輪功修煉者は数日この水牢の中で監禁された。汚水にはごみと不潔な物がいっぱいあり、修煉者の皮膚は爛れて化膿してしまった。他の拷問には電撃、塩酸、ラー油を飲ませる、脳神経に障害をもたらす薬物を注射するなどがあり、身体と精神に強大な苦しみを与えた。

 文章の中で、独立調査団は法輪功が受けた残酷な迫害を国際社会に知らせたと述べた。

 国連が法外処刑について調査した報告には、「一部の報道で、法輪功修煉者たちが中共に監禁されてなくなる時の状況は非常に凄まじいことが分かる。人を激怒させる残酷な刑罰は筆では形容できない」と示した。アムネスティ(人権侵害に対する調査と、独立した政策提言と、ボランティアによる市民の力に基づいて活動する国際的な人権団体)と人権観察組織は再び各界に法輪功修煉者が受けている苦しみに注意を喚起した。一部の勇敢な中国人弁護士は法輪功修煉者のために呼びかけた。2007年、カナダ前国会議員のデービッド・キルガー氏は、中共が生きている状態で法輪功修煉者の内臓を摘出して、高利潤の臓器移植市場に供給する内容の調査報告を発表した。

 これらの蛮行は、ただ「中国独特の社会主義路線」の一つに過ぎない。中共はキリスト教家庭教会、チベット仏教徒と民主運動の人に対する迫害も同様に邪悪だった。

 文章の最後には、天安門広場での血なまぐさい虐殺から20年後の今日、中国は依然として人権が蹂躙される国であると述べた。中国問題専門家の譚若思(Ross Terrill)氏はかつて文章の中で「中共は人民を制圧する政権で、中国はレーニン主義式の独裁者によって統治されている。1989年もそうだったし、今も何も変わってない」と書いた。

2009年6月7日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/6/5/202289.html