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黒龍江省:金総善さんが迫害されこの世を去った

(明慧日本)2009年3月24日夜10時過ぎ、黒龍江省海林市公安局国家保護課の大隊長・丁玉華(女性)は、副大隊長・関景偉、警官・金海珠、第4派出所の警官らと共に、法輪功修煉者・金総善さん、エン鳳梅さん夫婦の自宅に押し入り、パソコンを奪い去り、当時、金さんの自宅を訪れていたエンさんの姉婿・孟憲国さんを強制連行した。金さんは公安局から脱出できたが、放浪生活をするしかなかった。2009年5月15日、金さんは家族に発見されたが、すでに意識を失っていた。2009年5月22日、金さんは迫害されこの世を去った。

海林市公安局前で金総善さんの無実を訴える、金さんの母親(右)と祖母(左)

 会葬の時、金さんの娘はひどい苦しみに泣き叫び、年老いた両親は一人息子を亡くした悲しみで、葬儀に最後まで参加できず、その場にいた人々はみな涙を流していた。金さんが亡くなる前日、海林市公安局は妻のエンさんを密かにハルピン強制労働教養所へ送って迫害した。エンさんは未だに夫が亡くなったことを知らない。

 金総善さん(46)は妻と一緒にヘアーサロンを開いていた。金さんには80歳の両親と95歳の祖母がおり、また他の地方で学校に通っている娘がいた。一家の生活はほとんどヘアーサロンに頼っていた。また老人らの生活の面倒は金さん夫婦がみていたが、夫婦が迫害されてから、一家は困難な境地に追い込まれた。

 金さん夫婦が3月24日に強制連行されたことを耳にした金さんの父親は、倒れてしまった。一家はこの突然起きた事件にどうすればよいのか分からず、金さんのよそで学校に通っていた娘には敢えてこのことを伝えなかった。子供の学費はどうすればよいのか? 3人の老人の今後の生活はどうすればよいのか? 仕方なく、金さんの母親と祖母は公安局へ行き、丁玉華にどうして家宅捜索し、人を捕まえたのかと質問した。丁は金さん夫婦が法輪功を修煉しているからだと答えた。老人らは、法輪功を修煉して、真・善・忍に従ってよい人になることに何の間違いがあるのか納得できなかった。まさに政府は良い人になろうとする人が気に入らないのか? 法輪大法を修煉したため、かつて寝たきりで自力で生活することができなかったエンさんは全身の病がなくなり、金さんは胃病、肩周囲炎が治り、金さんの母親は30数年来患っていたぜんそくがなくなり、100歳に近い祖母は元気でいる。慈悲深い老人や親孝行をする子供らに何の間違いがあるのか?

 70歳の金さんの母親と95歳の祖母は何度も公安局に行き、金さん夫婦を釈放するように要求したが、丁は質問に答えないばかりか、また守衛に金さんの家族を以後入れさせないようにと伝えた。訴える所がなくなった2人の老人は仕方なく、公安局の向かい側に立ち、横断幕を掲げた。これを発見した公安局の警官は2人の老人を公安局の庭内に強制連行した。丁などがおばあさんの持っていた横断幕を奪い取ったため、おばあさんの手には広範囲に青い鬱血が残った。丁はまた金さんを釈放しないと言い放った。

 金さん夫婦が迫害されたことは、多くの善良な人々の関心を引き起こした。海外、国内から善良な人々が電話をかけたり、手紙を書いたりして、丁などに良心に背いてよい人を迫害しないよう、また世の中の人々はすべて昔から「善悪には報いがある」という道理から誰も逃れられないと忠告した。

 2009年5月15日、ずっと放浪生活をしていた金さんは家族に発見されたが、すでに意識を失っていた。病院に送られて診断された結果、脳出血で、手術をしても助かるかどうか分からない状態だった。家族はエンさんに手術するか否かについて相談しようとしたが、丁は信じてくれず、診断書を見せるよう要求し、また医者に留置場にきてエンさんと相談するよう要求した。医者に断わられて、やっと家族にエンさんとの面会を許可した。エンさんは金さんに1度会う事を要求し、会ってから決めると丁に伝えた。また家族は金さんの面倒をみるためにエンさんを釈放するように要求したが、すべて丁に無情に拒否され、丁はまたエンさんは釈放しないと言いつのった。

 金さんは2009年5月22日、緊急手当ての甲斐もなく、迫害により死亡した。金さんは家族に会ってから、一言も話さなかった。金さんが海林公安局の副局長・趙化江に書いた公開状には「あなたの直接の指図で、あなたの部下は深夜に我が家に押し入り、強制的に家財を奪って行った。その場面はこの1カ月間ずっと私の脳裏にある。それは山賊が山から下りて奪う場面よりさらに恐怖であり、彼らは私たち夫婦を強制連行した。その時、私は唖然とした。『山賊ら』は我が家のパソコン、MP4などの家財を奪い去った。当時、私はその場にいた人たちにしきりに聞いた。『どうして? 何が起きたんですか?』と。誰も私を相手にしてくれる人はいなかった。『山賊ら』はひとしきりむやみにひっくり返した」と書いていた。

 若くて、生き生きとしていた人がまた1人亡くなった。勉強の機会を失った子供がまた1人増えた。幸せだった家庭がまた一つ、ばらばらになった。これは中共が法輪功を迫害して以来、犯した犯罪のほんのわずか一部分に過ぎない。

  2009年6月17日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/6/1/202015.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2009/6/9/108139.html