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ワシントンポストの社説:中国共産党のインターネット封鎖を拒絶する

(明慧日本)中国共産党政権は、今年7月1日からインターネット封鎖ソフト「GREEN DAM」を使うことについて、国内外から強い譴責を受けている。

 6月14日、ワシントンポストは社説を発表し、中国のこの行為は「前代未聞の政府監視手段で、中国のパソコンユーザーの自由は、恐ろしいほど打撃を受ける見込みだ」と話した。

 社説は、西洋の会社に対し、「言論と情報の自由を保護する義務を担い、中国共産党の要求を拒絶し、中国共産党のインターネット封鎖に抵抗する」ことを呼びかけた。

 社説は「一羽のウサギが芝生でたくさんのパソコンアイコンを見ていて、このソフトは見た目にはユーザーに何の傷害も与えないように見える。中国情報産業部は、7月1日から中国向けに販売するすべてのパソコンにこのソフトをインストールするよう要求した。しかし、このソフトは最も悪辣なスパイウェアなのだ」と書いた。

 社説によると、「GREEN DAM」は、国家レベルのインターネット封鎖システムで、600万元を使って開発したプロジェクトであり、表面的には青少年を保護するためにアダルトサイトを濾過するソフトである。しかし専門家の研究によると、「GREEN DAM」の封鎖している内容はそれだけではない。「GREEN DAM」の濾過語彙のデータベースでアダルトに関する語彙はごく少なく、政治語彙のほうがはるかに多い。

 インターネットの監視だけではなく、ユーザーがワード文書に「法輪功」と書いただけで、「GREEN DAM」はワードの運行を終了する。電子メールに扇動性の内容があると、その電子メールは発信できない。「GREEN DAM」は、ユーザーのすべてのインターネット利用状況を記録し、電源をオフにした後でも運行する。

 このソフトは子供を保護する範疇を完全に超えている。「GREEN DAM」のおかげで、パソコンユーザーに対する政府の監視能力は前代未聞のレベルにアップされる。

 パソコンメーカーは「GREEN DAM」のインストールに「NO!」というべきだ。実際の作動時の危害以外にも、コーディングにバグがあるため、中国のインターネットシステムがハッカーの前でひとたまりもない状態に陥る可能性もある。

 すべての個人のパソコンに「GREEN DAM」をインストールするのは、消費者に対して無責任である。ファイアウォールなどではなく、監視ソフトを個人のパソコンにインストールすることは、前代未聞の政府の監視手段なのである。中国のパソコンユーザーの自由は、恐ろしいほどの打撃に直面している。

 社説はまた、「中国共産党の決めた期限はもうすぐなのだ。『GREEN DAM』ソフトはひとたまりもないし、アンケートに参加した80%の消費者はこのソフトのインストールに反感を持っていた。パソコンメーカーは中国情報産業部の厳しい要求を拒む余地がある。しかし、我々が短期間で勝利を得たとしても、自慢する状況ではない。多国籍企業は、言論と情報の自由を確保する義務がある。この問題について、我々は全面的な会話を展開するべきだ。中国には13億という人を魅惑する市場がある。もしパソコン業界が遵守すべき規則を設定しない限り、中国政府の要求を受け入れるパソコンメーカーが出てくるかもしれない。『GREEN DAM』をインストールする問題において、中国政府の要求は確かに公徳に間に合わない。西洋の会社は中国の要求を拒むべきだ。我々は統一した声明を発表して原則を決めるはずだ」と述べた。

 2009年6月20日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/6/16/202861.html