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警察当局、謎の死を遂げた夫の真相を究明しようとする妻を恐喝

(明慧日本)中国東北部の吉林省通化市に在住の法輪功修煉者・王貴明さんは2008年2月、同市の新駅派出所、および強制労働収容所(長春潮陽溝労教所)に監禁され、2月29日に死亡した。王さんの妻・韓鳳霞さんは、夫の冤罪を晴らすために陳情を試みたが、警察当局は社会治安を騒乱したとの罪を着せ、彼女を逮捕しようとしている。

 2008年2月23日午後、王貴明さんは露天市場でサツマイモを売っていた。そのとき、1人の私服警官らしき女性が彼に話しかけてきた。彼が法輪功修煉者であると確認すると、彼女は新駅派出所の警官を呼び寄せて、王さんを強制連行した。その後、王さんに対して、虐待と拷問を行い、灌食(流動食を鼻から管を通して流し込む拷問刑のこと)を行った。その後、極度に衰弱した王さんは強制労働収容所(長春潮陽溝労働教養所)に移送され、不法に2年の刑罰を科された。その3日後の2月29日、王貴陽さんは死亡した。

 死亡当時、遺体には2種類の傷が非常に目立っていた。

 一種類の傷は焼け焦げた紫色の傷で、頭部、胸部、腹部、尾骨と肛門などの箇所にある。明らかにスタンガンの衝撃によるやけどである。もう一種類の傷は頭部にあって、縫合されていない約10センチほどの大きな傷口が2箇所ある。労働教養所側は、この傷口については、王さんが自殺しようとして壁にぶつかってできたものであると説明している。しかし、頭蓋骨にはまったく損傷がなく、血種すらない。傷口の断面は非常に整然としており、滲み出るほどのわずかな血痕があった。これは死後、切り裂かれたのではないかとの疑いが濃厚である。

 このような状況下で、遺族と代理弁護士は、王さんの死の真相を解明し、加害者に然るべき法的責任を求めることを決めた。

 それに対し、同強制労働収容所は、遺族らの質問を拒否した上、30万元(約400万円)で和解することを提案してきた。

 王さんの妻・韓鳳霞さんは、夫の冤罪を晴らすために陳情を試みたが、警察当局は彼女を尾行し、家族に対して、彼女まで逮捕し監禁すると脅した。それに怯えた家族は警察に妥協した。


 2009年7月25日

(中国語: http://minghui.ca/mh/articles/2009/7/23/205101.html