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中国共産党に連行された台湾修煉者が帰国(写真)

(明慧日本)8月6日午後、中国国家安全局に1週間ほど連行されていた台湾新竹の法輪功修煉者・邵玉華さんが、社会各層の積極的な救援を通じて、安全に台湾に帰国した。邵さんは、飛行機から降りて「法輪功の修煉は信仰の自由にかかわる問題です。みなさん、ぜひ大陸の法輪功修煉者を助けてください」と自分の心境を明かした。

邵玉華さん(赤い服を着た人)

 11年前、河南省の南陽から台湾に嫁いだ邵さんは、2007年12月から法輪功を修煉した。今年7月、彼女は10歳の娘を連れて大陸の姉に会いに行った。31日の夜、邵さんは、河南省南陽タバコ工場を出るとき、中国国家安全局により連行された。

  台湾政府傘下の行政院大陸委員会、財団法人海峡交流基金会と法務部は、邵さんの釈放情報を聞いた後、みんな喜んだ。

  6日午後の5時45分、邵さんは10歳の娘を連れて空港ホールに現れた。待機していた夫の鄭書達さんに会い、2人は涙を浮かべた。2人は、救援をしてくれた法輪功修煉者たちと国際社会組織に感謝し、台湾政府の迅速な処理に感謝した。

  邵さんは、台湾政府と国際社会の積極的な救援に感謝した。「私は自由になりました。法輪功の修煉は、信仰の自由にかかわる問題だと信じています」と述べ、国際社会が続けて中国法輪功修煉者の問題に注目して欲しいと述べた。

中国国家安全局が邵さんを騙して書かせた懺悔書(中国国家安全局の筆跡)

 3時間の会談を通じて、弁護士の朱婉琪さんは邵さんの置かれた処遇を詳しく理解した。朱さんは「邵さんは、法輪功を修煉しただけでそのような処遇におかれました。彼女の睡眠を妨害したり、彼女を強迫して懺悔書を書かせたり、洗脳したり、修煉を続けると家族によくないと威嚇するなどのいろんな手段を使いました。これは誰も見たくないことです」と話した。

  国際組織が救援を呼びかける

  カナダ元アジア太平洋局長でカナダ&台湾友好協会副主席のデービッド・キルガー(David Kilgour)氏は、8月4日、行政院大陸委員会副主席の劉徳勛氏と海峡交流基金会副秘書長の張樹隶氏に手紙を送り、政府と民間組織が力を合わせて積極的に邵さんを救援することを要請した。

  法輪大法情報センターは、その情報をアメリカ人権法律協会、世界各地の人権団体、国際アムネスティ、自由の家、人権観察などの国際組織に通報した。

  台湾各界の注目を浴びる

  台湾法務部で大陸との法律問題を扱っているある検察官は、案件を受け取った後、大陸の関連部門に交渉した。

  台湾司法改革基金会、CIPFG(法輪功迫害真相連合調査団)のアジア分団などの民間組織も積極的に邵さんの救援に携わった。

台湾民間司法改革基金会執行長の林峰正弁護士

 台湾民間司法改革基金会執行長の林峰正弁護士は「邵さんには何の罪もありません。中国政府が台湾の公民を逮捕しました。国際人権基準によると、中国政府は人を逮捕した法律的な理由と証拠を提示し、司法判決の過程を説明しなければなりません。そうしなければ、人を連行する権利はありません」と話した。

元台湾人権促進会会長の邱晃泉弁護士

 元台湾人権促進会会長の邱晃泉弁護士は「邵さんの案件は、大陸と台湾関係の最も敏感な神経に触れました。これは、人権と法治の根本的な問題です。中国共産党が法輪功の修煉を犯罪だと決めると、中国政府が普遍的な価値観に違反しているという話になります。もし中国政府が法輪功の修煉は犯罪だという法律を決めていないと、中国政府自身が法治の原則に違反しています。法輪功修煉者を逮捕してもよいと言う法律がないからです。邵さんの案件は、大陸と台湾の本質的な違いを見せています。台湾は人権を保障する法治社会ですが、大陸は、人権を侵害する社会です」と話した。

  鄭書達さんと邵玉華さん夫婦は台湾新竹県所ション林郷に住んでいる。邵さんは、2007年から法輪功を修煉した後、体が健康になり、気持ちが明るくなった。彼女は常に近所の住民に法輪功の素晴らしさを紹介した。

  新竹県議長の張碧琴さんは「私の姑も法輪大法を修煉しています。法輪功を修煉すると心身ともに受益しますので、普及させる価値があります」と話した。

  立法委員の邸鏡淳さんは、中国大陸政府に信仰の自由を尊重し、いち早く法輪功修煉者を釈放することを呼びかけた。

  8月5日、英文台北時報(TAIPEI TIMES)は、社説の形で邵さんの案件を報道した。

  2009年8月8日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/8/7/206106.html

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