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明慧翻訳と私の修煉


文/海外の大法弟子

(明慧日本) 尊敬する師父、こんにちは、同修の皆さん、こんにちは!

  私の記憶では1999年7月下旬のある日の午後、文章の翻訳という任務を受け取りました。内容は中国大陸から送られた「中共が法輪功修煉者を同一時間帯に連行する際に関する指導要綱」でした。後になって知ったのですが、私が翻訳した文章は、法輪大法の北米にあるホームページの「明慧ネット」に掲載されたことを覚えています。

  その当時、私は中国大陸を離れて10年が経っていましたが、共産党の内部または外部の人々に対する洗脳および弾圧の手段は十分過ぎるほど理解していました。ですから中国大陸にいる同修のことをとても心配していました。修煉を始めてから4カ月しか経っていない私は、法に対する理解がまだ個人修煉のレベルに留まっていました。国力のすべてを注ぐような天地を覆うほどの大規模な弾圧に対し、私は悲しくなり、せめて自分が力を尽くして、中国大陸で理不尽な待遇を受けている同修のことを世界に知らせ、同時に中国並びに各国政府と政界、民衆に法輪功修煉者がどのように「真・善・忍」に基づいて修煉し、平和で正直なグループであるかを理解してほしいという気持ちでした。

  このような単純な願望が私の出発点で、翻訳の仕事を始めたのです。考えもしなかったことは、この10年来パソコンに向かい、同じ仕事を繰り返してきましたが、これが私にとって貴重な修煉の場となり、私に与えられた啓発と収穫は計り知れないものがありました。

  修煉と仕事の関係

  私は10年来翻訳の仕事に携わってきました。翻訳の過程は私の修煉の過程であることを認識できたからこそ今日まで頑張れたのです。翻訳を始めたころは長い文章は翻訳に時間がかかり、翻訳の数に執着していたこともあり、敬遠していました。その後は心性の昇華と翻訳技術の向上により長い文章も翻訳するようになり、恐れる心を取り除くことができましたが、時間の配分が上手にできないうえ、常人の仕事とのバランスを調整することも難しいことでした。そのため、修煉と生活、仕事などを対立させてしまいました。修煉状態がよいときは、世間の名利という執着心を放下することができ、常人の仕事を少しぐらい緩めることができました。修煉状態があまりよくないときは、翻訳の仕事を恨みました。そのとき、同じように翻訳をしている同修が自ら手本を示して励ましてくださり、学法を通して大法に円容と智恵が備わっていることがわかり、修煉とは個人の言い訳で常人の仕事を真面目にやらなくてもよいのではなく、高いレベルの基準で自分を律し、同じ職種または同じ技術の社員よりよく働き、問題が起きればいち早く解決策を見出し、そして、効率のよい案を考えなければなりません。

  修煉は自分の人生のすべてを貫いており、翻訳の中で鍛えられた言語能力は、常人の仕事の中での意思の疎通と表現に大きな役割を果たしました。

  修煉と友人との関係

  長い間、大法の仕事と家庭の時間との両立に悩まされ困惑していました。矛盾が発生したときに内に向けて探さず、修煉に大きな困難をもたらしました。後になって認識できたのですが、友人の不足を見たときは、それは自分に同じような不足があるのではないかを確かめるよいチャンスであることがわかりました。そして、友人の話している話題を上手に利用して、真相を伝えるチャンスに変えました。

  数年の翻訳の過程の中で、中国大陸から刑務所、労働教養所、拘置所などに関する報道、法輪功修煉者が無辜に受けているさまざまな迫害を最初に目を通すことができました。そして、警察、検察、裁判所のシステムと絶対的な国家権力を傲慢に悪用し、法律の力と道徳基準が完全に失われた現在では金銭をもって自らのシステムを維持し、警察と役人たちは国民から金銭をゆすり、社会の各階層で矛盾が日増しに激化し、集権統治の内部も分裂に直面していることを知ることができました。

  これらのことは中国大陸の友人に真相を伝えるときに役立ちました。友人たちは、警察、検察、裁判所の権力の腐敗ぶりをより深く知ることができ、中共組織から脱退し中共と別れを告げたのです。そして、法輪功に対する正しい認識ができるようになりました。

 大法の仕事で、多くの修煉者が家族と一緒にいる時間が少なくなりました。私はできるだけ家族のために有益な趣味や楽しみを探し、その趣味や楽しみの中で中共が伝統文化を破壊したこと、変異した文化をもって政権を維持していることを知ることができると思いました。

  友人たちは私に「中共のことを何故そんなに見抜くことができるのか?」と聞きました。私は「中国の伝統文化を勉強したからだ」と答え、友人たちを同修が行っているホームページに誘い、新唐人テレビが行っている世界規模の「9大コンテスト」を紹介しました。かれらは中共がすでに「9大コンテスト」を妨害する力がないという事実を知ることができました。

  この10年来、国内外の社会は大きく変わり、友人たちは職業を変え、楽しみが変わりました。一方で私は翻訳の仕事にすんなり入れたことが幸いし、繰り返される翻訳を一度も中断したことがなく、継続したことにより知恵とエネルギーを与えられました。この10年の間には仕事を失ったこともあり、収入がないときもありました。時には落ち込む時期もあり、翻訳を止めてしまいそうなときもありましたが、『転法輪』によって目覚める事ができました。

  私は小さなパソコンを持っていました。そのキーボードのキーは何個かが外れて落ち、私はあまり使わないキーを外し、外れたよく使うキーに取り付けて使用していました。ある日、そのパソコンが壊れました。その当時は仕事を失い収入もありませんでしたので、パソコンを購入する資金もありませんでした。しかも正念の力も知らなかったのです。しかし、翻訳を放棄する気持ちはなく焦っていました。ある同修は私に近くの図書館にあるパソコンが使えると教えてくれました。そして、壊れたパソコンは修理してもらい治ったのです。このパソコンは今も使っています。

  大法の導きの下で修煉し、翻訳はただの仕事ではなく、同じ次元の繰り返しでもないのです。さまざまな困難に出遭ったとき、その困難を克服したことにより、後の修煉に道を敷いているのです。

 きょう、明慧ネットの翻訳の仕事は10年目を迎え、今後どんな大きな困難があっても、その困難を乗り越える自信があります。全世界の大法弟子は師父のご加護の下で、生死の試練を受ける中で、血に染められた道のりを堅実に歩き通してきました。私たちはただ平和で正直な人の群れであるだけでなく、大法に煉られた知恵のある、強くてたくましく成熟した群れなのです。

  数年前、翻訳に関して戸惑いを感じたときは、私が以前に翻訳し明慧編集部の校正を経た文章を読み直し、指針にしました。最近の明慧ネットアクセス数を見ても分かるように、社会は多言語の明慧ネットの報道内容を引用し始め、社会各界の人々が関心をもっていることを示しています。中共を解体するスピードが加速するにつれ、中共が犯した血の債務は民衆からの清算に直面しています。中共は共産党文化を国民に注ぎ込み、民族を対立させたことにより、社会各階層で矛盾が激化しました。そして、中国の将来に関心を持つ人が日増しに増え、中国の矛盾が世界にもたらした災難について世界の人々が関心を持ち始め、多くの人々が生命の根源を探すために明慧ネットの内容に注目しています。今後は同修と協調し、より迅速に、より正確に翻訳の仕事を行い、人々を目覚めさせ、より多くの衆生を救い済度したいと思います。

 (2009年明慧ネット10周年法会での発表原稿、一部削除)

  2009年8月9日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/7/30/205578.html

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