■日本明慧 http://jp.minghui.org/2009/08/10/mh111178.html 



2人の法輪功修煉者が送還された事件に各界が注目(写真)

(明慧日本)中国共産党政権に屈した韓国政府は、2009年7月1日、28日に、2回も難民保護を申請した3人の法輪功修煉者を送還した。現在、2人の法輪功修煉者も送還に直面しており、当局の政策が国際社会に批判されている。

 司法界によると、強制送還の行為は韓国政府が合意した難民条約、国連の拷問禁止条約、及び韓国の出入国管理法の関連条例に背いている。多くの民衆からも人道主義の立場から考えると、彼らを送還する韓国政府の行為は誤っていると指摘した。

 法輪功修煉者を送還させたことは、政府と民間人を驚かせた

 韓国政府が、難民申請を届け出た法輪功修煉者を送還した事件に多くの人々が関心を寄せた。また、民主主義自由の国家としてあるべきではない政策に震撼し各界から批判を浴びた。

 カナダ勲章受章者の国際人権弁護士デービッド・マタス氏は、「今までの出来事は異常だ。中国共産党は難民条約に背いて「脱北者」を送還した。そして、韓国政府も難民条約に違反して難民保護を求めた法輪功修煉者をあえて送還した。中国共産党は難民条約を守ることは到底無理であり、ましてや民主国家の韓国でも同じような過ちを犯した。韓国国民である法輪功修煉者の送還事件に関することのいきさつは極めて重要だ」と厳しく論じた。

 韓国の人権弁護士・金南俊氏は「法輪功修煉者に難民資格が与えられなくても、人道主義上の協力は成すべきだ」と発表した。

 送還事件が起きる前に、韓国政府では国会官員をはじめ、中国共産党から外交的な圧力を受けてはいたものの、難民申請を求める法輪功修煉者を決して送還しない方針だと考えていた。

 2人の法輪功修煉者を送還計画

 7月に韓国法務部によって2回に分けて3人の法輪功修煉者が送還されたが、さらに2人の送還計画が検討されていることが分かった。この2人はいつでも強制送還される可能性があるとして、難民申請の届け出を韓国政府に拒否された上、韓国華城保護所に身柄を拘束されている。これは現在、国際問題となっており、アメリカ当局によって韓国政府との会談が行われているという。

 2人の法輪功修煉者のうちの1人は朝鮮族の華人で、韓国に移籍する資格があるとはいえ、法輪功を修煉しているため中国で戸籍の申請手続きが困難となった。当人は強制送還される可能性があるとして「上から圧力がかけられたという声があるので成り行きは難航する」と立場を表明した。

 中国共産党の圧力で、韓国政府は国際世論を無視し、民主国家のあるべき姿に背く不当な政策を取った。有力な情報筋によると、今回、急きょ、秘密送還を実行したのは法務部長官の命令ではなく、上からの命令だが、またこの上は中国共産党に命じられたという。

 韓国の司法界からの一部の声によると、強制送還行為は韓国政府の合意した難民条約と、国連の拷問禁止条約に背いていると発表した。国連拷問禁止条約第3条第1号の規定に「締約国は、いずれの者をも、その者に対する拷問が行われるおそれがあると信ずるに足りる実質的な根拠がある他の国へ追放し、送還し又は引き渡してはならない」と掲げられている。

 韓国法務部2008年12月19日より公表され、そして2009年6月20日に実施された『出入国管理法』第76条第8節の第2行の規定によると「法務部の長官は人道的に配慮する状況がある場合、たとえ難民資格を得ていない人にであっても大統領の命令により滞在の許可を付与することができる」と述べている。

 民衆:「人権と道徳は最重要視しなければならない」 

台湾の観光客・張さん

 台湾の観光客・張さんは、「民主国家で法輪功修煉者を送還することがあってはならい。韓国政府が利益に屈して法輪功を売ったことは不適切だ。真理の味方なら、彼らを保護すべきだ。人権と道徳は最重要視しなければならない」と述べた。

経営者の金さん

 経営者の金さんは、「新聞で法輪功のことを知っている。民主国家として彼らを守るべきで、送還された法輪功修煉者を救出しなければならない。人道主義に基づき、わが政府が強制送還事件を起こしたことは間違っており、韓国の民主を後退させた。私たちは国民全体でそれを取り戻さなければならない」と呼びかけた。

金融界の朴さん

 金融界の朴さんは、「民主国家として必ず迫害されると知りながら、難民申請者を送還させたことは大変間違っている。人道主義から見ても、やるべきことではない。中国と韓国の間に経済貿易の往来があるとはいえ、韓国政府は利益につられ、中国共産党の圧力に屈して強制送還事件を引き起したことは根本から誤っている。中国共産党は政治目的を企んで法輪功を弾圧することがあってはならない」と表した。

 証言によると、韓国に滞留する32人の法輪功修煉者が難民申請、及び行政訴訟の間に、中国政府から干渉を加えられていたことが分かった。中国政治局常委・李長春は、2008年に韓国を訪問した際、韓国政府に「法輪功修煉者を韓国から追い払え」と命じた。その後、韓国法務部では実質的に法輪功修煉者の難民申請を拒否する政策を打ち出した。

 2009年8月10日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/8/7/206107.html

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