少数民族と共産党文化
文/中国大陸の大法弟子
(明慧日本)私は漢民族が多くいる所に住んでいますが、仕事の関係で少数民族の人々と接する機会がとても多いのです。彼らの多くは辺鄙な少数民族地域からやって来て、その民族の中ではエリートともいえます。特徴ある容貌となまり言葉以外、彼らの生活スタイルや考え方は、すでに漢民族と変わらないと、私はずっと思っていました。
ある日、よく知っている少数民族の友人たちと世間話をした時、彼らは、「あなたたち漢民族は子供を寝かせる時に、お母さんは『泣かないでね。泣いたらオオカミが来るよ』と言います。しかし、私たちの故郷では、お母さんは『泣いたら漢民族が来るよ』と言うのです」と言いました。
この話に皆が大爆笑しましたが、純血の漢民族である私はとても驚きました。我々60年代生まれの漢民族は幼稚園の時から、中国には56輪の花のような、56民族があって、平等かつ楽しく1つの「大きい花園」で家族のように暮らしていると思っていました。少数民族が漢民族に対してこれほど恐怖感と憎しみを抱えているとは、思いもよりませんでした。今、彼らの敵意に直面して、私は今まで一度もじっくり考えたことのない、漢民族の立場に立った恨みと不公平さの感情が湧いてきました。あなたたち少数民族は貧しくて経済も遅れて、野蛮かつ無知でした。1949年以来、私たち(漢民族)の経済支援と特殊な「民族政策」のおかげで、ようやくお腹いっぱい食べられるようになったのです。本当に、漢民族に感謝の涙を流すべきだ、と思っていました。
私は突然、いわゆる「民族平等」は絶対的な嘘で、私の少数民族に対する偏見、差別、嫌悪と恐怖感は、少数民族が漢民族に対する気持ちと同じく深いことに気づきました。私は多くの少数民族と良い関係を築いたため、一般の人より彼らの素朴で正直な性格、多彩で煌びやかな美しい民族文化、独特な生活スタイル、敬虔な宗教信仰、鮮やかで美しい民族衣装をよく知っています。また少数民族が1949年以降に経験した苦難、例えば宗教信仰、言語文字、風俗習慣、飲食、衣装の面に剥奪された自由についても多少理解しています。でも私の心の底にやはり大勢の漢民族と同じく、少数民族に対して深い偏見を抱えていました。この偏見があるために、私は少数民族が被る迫害、剥奪された宗教、文字、言語、生活スタイルの自由について、見て見ぬふりをして、同情の気持ちが欠けていました。
双方の恨みはまるである奇怪な力によってきつく作られた結びのように解くことができなく、きつくなる一方で、これは中国人の「民族観念」です。
『九評』を読んで、この奇怪且つ邪悪な力は中国共産党からきたものだと分かりました。中国共産党は世に姿が現れた日から、この邪悪な政権を創立して、強固にするために8千万人の中国人を死亡させました。この8千万人には、漢民族だけでなく、中国国内の各少数民族も含まれます。中国共産党は殺戮、略奪と強制労働改造を駆使して、みごとに少数民族の間で漢民族に対する恐怖感と憎しみを作り出し、また偽りの宣伝を通じて、暴力と嘘で維持されるその邪悪な政権を、各少数民族の大いなる救いの神に装いました。一方、漢民族に対して、中国共産党は少数民族をあしざまに言って、偽り且つ不平等な「民族政策」を執行し、漢民族が少数民族に対する差別と敵視をも作りました。中国共産党が「大衆が大衆と闘う」ように挑発して、民族の間の溝を日ごとに深くさせました。国民の権利を普遍的に尊重する上でこそ築かれる民族の間の調和は、中国共産党の統治下では実現できません。
大法弟子として、私が少数民族に対する態度に、共産党文化の影が色濃く存在しています。例えば差別意識です。差別とは、相手が自分と違うために生じた、相手を排斥する意識です。世界の大衆に対して、大法弟子は一般の人のように性別、年齢、社会階級、教育水準などで人を排斥したり、また、相手の人種が自分と異なるため「私と人種が違う」という差別意識が生じたりしてはいけません。
長年、私はなんとなく中国共産党の価値観で経済発展の程度、生活スタイルが近代的になったかどうかで人間、あるいは1つの地区、1つの民族の素質を評価してきました。私は少数民族の前で人よりも優れると思って、人を尊重しない、自分の価値観を無理に人に押しつけて、大法弟子の慈悲且つ広い心を持たず、「大漢民族主義」の傲慢な心理で少数民族を差別してきたと、今気付きました。
毎年の「神韻」に、各少数民族の独特な文化と風采を現わす演劇が相当多くあるのは、これらの民族がすべて神の子で、すべて大法に望みを抱える衆生だからです。彼らを済度にしなければいけません。
大法弟子は必ず共産党文化と変異した観念を取り除いて、自分をしっかり修めて、すべての衆生を救わなければいけません。
不適切なところ、慈悲のご叱正を願います。合掌。
2009年8月11日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/7/21/204940.html)
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