日本明慧
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無私無我になりて 執着を無くす


文/中国大陸の大法弟子

(明慧日本)私達が修煉の中でできるようになったこと、例えば執着心を無くすこと、腐敗した物質を消滅させること、及び私達の本体の変化などは、すべて師父がやってくださったことであり、往々にして、私達は単なる純粋な願望を持つだけでそのことができたのだとすべての大法弟子は分かっています。

 次に同修の例を挙げて説明します。

 一、ある同修は2年ほど前から立ち上げた資料点(中国大陸では各自が家で資料を印刷している)が邪悪に破壊されました。当時、彼女は勤務中で、同修からの電話をもらって、今の状況は大変危険で、邪悪があちこち探しているので、くれぐれも資料点付近に行かないようにと教えられました。この情報をもらってから彼女は少し不安になりました。絶えず発正念をして大法弟子への迫害を解体するよう念じていましたが、明らかに他の空間からの強い圧力を感じ、息を吸うことも出来ないほど圧迫されているようでした。自分の空間場にたくさんの良くない物質と要素があり、絶えず自分の執着、恐怖心を引き起こしていると感じました。

 自分の考えが恐怖心に引っ張られて正念を失ったことに気付いた彼女は、自分自身に問いかけました。「私が恐れているのは、名、利、情に過ぎないでしょう。そのうち、どちらを惜しんでいるのでしょうか?」そして一つ残らず名、利、情を取り除きました。この時、「私は自分の生命を放下できないのでしょうか? 覚者は宇宙の衆生のためであれば、自分の命を捨て尽きることも惜しまない境地に達しなければなりません。もし私は自分の命を放下したら、たくさんの衆生が救われるのなら、私は放下できるのでしょうか?」よく考えた結果、「できる」と決意しました。これで、良くない要素が解体されたと、彼女は感じました。

 また、「もし旧勢力は、私の生命を捨てても構わないという一念を掴んで、世間の人を操って私に罪を犯させ、私を迫害して死なせたとしたら、全ての参与した衆生はどうなりますか? 彼らは大法および大法弟子に犯した罪を償わなければならず、未来に入る機会を失います。無量の衆生が未来に入れるために、私は自分に対するいかなる形の迫害も認めない」と、彼女は思いました。すると、自分が衆生のために生じた慈悲に包まれて、涙が思わず流れてきました。彼女は掌を立て、「すべての邪悪の生命と要素を解体し、衆生のために、邪悪が存在してはならない、直ちに迫害を解体する」と純粋な一念を発しました。この時に、自分の空間場にある不正な要素が瞬時に消えて、とても和やかになったと感じました。

 二、十数年間修煉し続けてきたある年配の同修ですが、自分の空間場の中できれいに取り除かれていない情、色欲が、他の同修にも影響を及ぼしていることにとても悩んでいました。私はこれだけの年月を経て修煉し、自分は情や色欲をよく取り除いたと思っているのに、まだこれだけ多くの不正要素が残っています。本当に師父の苦心を無駄にし、衆生の期待をも裏切った、とこの同修は思いました。そして、「師父、私は何をも捨てることができます、生命を捨てても構いません。決して、これら汚いものを身に付けて新宇宙を汚したり、未来の純粋とキレイさを汚したり、また他の同修を妨げたりしてはなりません。これは絶対だめです。師父、ご加持ください、私は必ずこの汚い要素を無くします! ぜひお願いします」と心で師父へ話しかけました。それから起きると、自分の空間場は透き通ったほどキレイになり、不正な要素がほとんどなくなったと感じました。彼女はさらに深く師父の洪大な慈悲、そして「修は己にありて、功が師にあり」(『転法輪』)の内包を分かりました。

 私達は旧宇宙の中に生まれたので、全てが新しい新宇宙に帰るために、根強い自分の観念を無くして、他人を優先にして無私無我の正覚にまで修めなければなりません。そして、私達が新宇宙の基準に達すれば、師父がすべてをやってくださるのです。多くの場合、我々に必要なのは「他人」のためというその一念だけです。一念の違いでもたらした結果も異なるのは、言うまでもないことです。

 修煉の最終段階に入って、一部の同修はいまだに「私は修煉しなければ、私は向上しなければならない」など、自我の境地から脱出していません。例えば悪い扱いをされたら、「この人が私の心性が向上するために手伝っている」、「私は修煉者なので常人と同じようではいけない」、「私は包容力を大きくしないと」などと思いがちです。しかし、他人のために、慈悲の心をもって対処することができません。

 一般人がどのように対処してくるか、われわれは何も求めません。ただ自分の力を尽くして、大法に縁のある人が未来に残されるようにと願っています。

 次元に限られているため、正しくないところはご指摘ください。

 2009年8月11日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/7/28/205430.html

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