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遼寧省扶順市清原県:孫洪昌さん一家の遭遇(写真)

(明慧日本)遼寧省扶順市清原県の法輪功修煉者・孫洪昌さん(51)は、2006年3月28日、扶順市公安局国保大隊の警官・関勇ら6、7人に連行され、清原県の大沙溝刑務所に3年余りもの間、不法に監禁されていた。監禁直後より、たびたび「股を割る」、殴る蹴るなどの暴行を受け、孫さんの左足が次第に動かなくなり、現在、歩けなくなっている。トイレにも自力では行けず、血圧も時には250まで上昇し、健康状態がますます悪化し、極めて危険な状態である。こうした状況にもかかわらず、大沙溝刑務所の所長・祁成彬は、人道的対応を取るどころか、責任逃れのための手段として、孫洪昌さんの瀋陽刑務所への移送要請をした。

  孫洪昌さんの妻・王秀霞さんは、法輪功の「真・善・忍」の信奉を堅持したことを理由に、2003年6月15日、扶順市の警官に連行され、迫害されて死亡した。一人息子の孫峰さんは、当時まだ12歳で、恐怖のあまり病気を患い、2005年8月25日に、12歳の若さでこの世を去った。
孫洪昌さん
王秀霞さん

  2006年9月18日、清原地方裁判所は孫さんに対して5年の懲役刑を言い渡し、身柄を瀋陽大北刑務所に移送しようとしているが、健康状態が悪いため受け入れを拒否された。2009年7月28日、孫さんは瀋陽東陵刑務所に移送され、現在に至っている。

  一、暴行され足に障害を負う

  2006年3月28日の午後5時頃、扶順市公安局国保大隊の警官・関勇ら6、7人は、清原県興隆小区マンションの室内で内装工事をしていた孫さんを、何の理由もなく清原鎮派出所(天橋派出所)に連行し、逮捕した。

  同日夜11時から、関勇らは孫洪昌さんに拷問を加えた。そして、殴る蹴るの暴行を繰り返し、1時間経過した後、スタンガンで股間を電撃したり、手で殴ったり、さらには両足の外側に木の棒(膝が曲がるのを防ぐため)を当てて、テープで固定した。その後、両足を左右に広げ、右足を鉄のベッドに固定し、左足を引っ張って無理やり上に押し上げるなどの暴行を加えた。こうした暴行が朝5時まで繰り返され、孫洪昌さんは激痛のあまり何度も気絶した。派出所近くの住民は、「悲鳴が朝まで聞こえていた」と話している。

  関勇らは暴行を加えながら、孫さんに対して「おれたちは感情も人情もまったくない人間だ。お前の妻は、おれたちの暴行で死んだ。お前が死んでも、どうせ2千元くらい払いさえすれば済むことだ」と叫んだ。30日の夜、関勇らはまた孫さんを殴る蹴るの暴行を始め、28日の暴行で痛めていた孫さんの左足を蹴り続けた。繰り返し暴行を加えられた孫さんの左足は、全体が青紫色になり、腫れ上がった。そして立つことも、歩くこともできなくなってしまった。

  31日に、孫さんは清原県大沙溝刑務所に移送され、3年にも及ぶ不法な監禁が始まった。孫さんの左足はこの時から完全に動かなくなり、毎日、耐え難い痛みにじっと耐えながら、寝たきり状態で1カ月が経過した。

  5月9日、刑務所は孫さんの家族に、1千元を用意し、孫さんの病気を治療するようにと連絡した。しかし、県の病院では治療ができないとのことで、家族は、清原鎮派出所(天橋派出所)に身柄を引き渡すように交渉した。しかし、国保大隊の隊長・王興伝は、身柄を引き渡すどころか「法輪功の修煉者を殺しても、罪を償うことはない。こうなるのであれば、最初から孫に死んでもらったほうが楽だった」と公言した。

 (注):法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照

  2009年8月23日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2009/8/19/206791.html

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