日本明慧
■印刷版   

河北女子労働教養所の迫害は郭文彦さん一家の生活を破壊

(明慧日本)石家荘の年配の法輪功修煉者・郭文彦さん(60歳前後)は連行され、河北省女子労働教養所に入れられて15日間立たされたり、睡眠を妨害されたりした上、左の大腿骨と脛骨を折られて骨がずれ、生活に支障を来たした。

  郭さんは2008年6月30日に長安公安分局の青園街派出所によって逮捕状のないまま、強硬に連行された。拘禁中、40時間にわたり鉄椅子に座らされた後、警官の陳塁と黄によって河北女子労働教養所へ送られた。

  2009 年3月、労働教養所は受刑者の侯小霞(河北省永年県の出身)、何海香(邯鄲の出身)、胡文連(河北省無極県の出身)、耿書芹(石家荘の出身)らに指示して郭さんを強制的に洗脳した。また、管理員の師江霞、柳玉芬、谷紅葉によって立たされる拷問を加えられた。郭さんが「転向」しないため、警官の劉子維、谷紅葉、師江霞、揣衛らは15日間連続して立たせた上に睡眠を妨害して寝かせず、しかも、1日2回しかトイレへ行かせなかった。さらに、管理員の師江霞は彼女の頭と胸を激しく殴って転倒させた。受刑者の朱利英は食事を減らして少量の米飯だけを与えるように命じた。昼間は郭さん1人を部屋に入れて、受刑者の劉宗珍がいつもやってきて暴行しながら罵声を浴びせた。時々、彼女を床に押し付けて殴り掛かり、髪を掴んで大量に引き抜いた。暴行時に悲鳴を上げたら、すぐに口を塞いだ。こうして、拷問も暴行も夜にならないと、止むことはなかった。

  夜に他の受刑者が寝るようになって、一日我慢した彼女をやっとトイレへ行かせた。その次は、寒い水房という部屋へ連れて行き、そこで冷たい水を体にかけて、ずっと一晩立たせて受刑者が監視した。翌日、彼女が迫害されたひどい姿を見られないように、皆が起床して出た後、部屋へ戻された。あまりにも長時間立たされ、両足がひどく腫れて歩けなくなり、睡眠不足でいつも日頃から居眠りをして転倒することも多発するようになった。

  2009年3月29日、管理員の王偉衛は「転向」しない郭さんが両足の腫れで歩くことが困難な状態にもかかわらず、重労働をさせたので、4月2日に体調が崩れて床に倒れ左足を動かすことができなくなった。しかし、重労働を休ませることはなく、管理員の王偉衛の許可を得るまでずっと働かなければならず、皆が休憩に入るのに、彼女だけは拷問が加えられた。その後、足の重症のため重労働の代わりに、いつも夜中まで割箸の包装や広告の手紙の開封や大きな袋の折り畳みなどの作業をさせた。大きな袋の折り畳み作業には2人が必要だが、受刑者の朱利英はわざと彼女1人にさせ、手伝う人がいたら、すぐ罵声を浴びせて嫌がらせをして作業量を増やした。

  60歳過ぎで左足もだめになって歩くことができず、椅子に頼って少しずつ体を動かさないと、とうていトイレへ行くことさえもできない状態であったが、管理員の師江霞は歩くのに必要な椅子を奪い取って、体の移動ができない彼女を助けることを許さなかった。こうして、壁により掛かって体を支えながら、一歩一歩と歩くしかなく、いつもトイレへ行くだけで汗だくになり、時間がかかった。また、夜は、皆が静かに寝ている時、1人だけ座ったまま足の痛みに耐えて夜明けまで起きていた。

  こうして、4月14日(足のけがを負ってから13日目)に、やっと病院でレントゲン検査を受けることが許された。これで、家族側は郭さんの危篤状態が分かり釈放を求めに行った。最後に、労働教養所側は治療のための一時出所を理由に、郭さんの釈放を許可した。郭さんは病院のレントゲン検査によって、左太股の骨と脛骨がすでに折れて骨もずれていると診断された。不幸なことに、すでに治療は手遅れで骨のずれは治らないということだった。

  4カ月過ぎた現在も、一向に治らない郭さんはまだ自力で生活することができない。迫害されたため両足の血管が損傷し、血液循環に悪影響が出て、脚は真っ青になって腫れや痛み、痺れも出た。入院中の彼女のために家族は労働教養所での迫害について抗議したが、副所長の馮可庄は迫害について一切認めないと追い払った。中共がいくら弁解しても、足のひどい腫れと後遺症が残るまで郭さんを迫害したことは間違いない。

  郭さんは一家の大黒柱のように夫と子供の生活を支えており、さらに90歳過ぎの父親を看病する重責も背負っている。しかし、労働教養所が加えた迫害で惨めな姿に変わり、生活に大きな支障を来たした。家庭への責任どころか自分の生活まで自立できなくなった。彼女の娘は仕事を辞めて看病しなければならなくなり、労働教養刑を科せられたことを理由に、国からの退職金の支給も停止された。病弱の体には栄養の補給が必要だが、夫の安い給料に頼っている状況では、それも困難で、生活できないようになり政府に裏切られた。彼女に対する迫害は、彼女1人だけでなく、一つの家庭を壊してしまった。

  (注:法輪功修煉者を迫害する主な責任者らの情報は、中国語ページを参照)

  2009年8月28日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/8/21/206877.html

■関連文章
趙玉環さん、河北省石家荘女子刑務所に連行され迫害
河北省遷安市:刑務所に11人の法輪功修煉者が拘禁されている
河北廊坊の王建華さんは迫害の中で死亡した(写真)
河北省:女子労働教養所の警官が未婚の女性に性的虐待
河北省東光県:劉鉄棟さん夫妻は不法に労働教養を科された