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全世界華人バイオリン大会、12人が決勝選に進出(写真)

(明慧日本)2009年8月27日午前12時半より、新唐人テレビ局による第2回「全世界華人バイオリンコンテスト」がマンハッタンにある総合音楽施設、カウフマンセンターのマーキンコンサートホールで開催された。予選で選ばれた12人は欧米やアジアなど世界各地から参加した。

 本大会の審査委員長・林家綺氏は「今日の参加者は自分の実力を落ち着いて発揮しており、表現力が素晴らしかった。今回の演奏曲はモーツァルトばかりだったが、一人一人異なる品格と個性が表現されており、実力を存分に発揮していた」と評し、「決勝選では今日以上に素晴らしく、さらに白熱するだろう。彼らの成功を祈りたい」と励ました。



全世界華人バイオリン大会参加者

 大会は予選、2次予選、決勝と進み、大会の曲目はアジアと西洋の古典曲である。予選は課題曲1曲となり、モーツァルトの協奏曲第3、4、5の第1楽章から選ぶ。2次予選は課題曲2曲で、ベートーヴェン・ロマンス第1番ト長調OP.40、ベートーヴェン・ロマンス第2番ヘ長調OP.50、バッハの無伴奏バイオリンのためのソナタ、第2番イ短調BWV1003フーガより2曲選ぶ。決勝ではパガニーニの幻想曲から1曲、梁山伯と祝英台バイオリン協奏曲の1曲となる。

 新唐人9大会シリーズコンテストの委員長・馬麗娟氏は、「新唐人テレビ局はコンテストの国際化によって人々に正統文化を思い出させ、東洋と西洋の文化を、芸術を通じて深めてもらえるよう力を注いでいる。世界各地からの参加者は、この偉業を築き上げている」と語った。

  審査委員長「異なるレベルと内容が鮮烈に現れた」

  技能の評価は単なる技巧の巧みさでなく、参加者の教養と気品も主な採点として取り入れられている。優秀な音楽家は高い技量に加えて、内面的な教養も兼ね備えなければならないと林家綺氏は表した。

  また、同じ曲でありながら、演奏者によって感受性が変わる。要するに音楽は演奏者の心理状態と緊密に関連して、聞く人を演奏者の心の世界へと誘う。一方、演奏者は音符を通して心の世界を語り、音符は一種の言葉として、演奏者の心を表現し聞く人と心を通わすことができる。

  そして、演奏家ならではの心にある最も美しきものを外に呈して人を癒すことができるという。それを感じ取ることができる人は、美的なものに感化され、自らの思想にあるよくないものを捨てると共に、心も向上して純浄に帰すのである。このような音楽家を目指してほしいし、ここまで出来れば最高のレベルに達した演奏がきっとできると同氏は語った。

  参加者「技能を発揮でき、貴重な経験を得た」

  モーツァルトの曲は、純粋で無邪気な子供のようなところに最も惹かれると参加者一同は感想を述べた。彼の曲は簡単そうに見えても、演奏時に音階、音調、音色を正確に捉えることができなければ、大変困難なものと言われている。

  台湾の張宜氏は世界で有名なラトガーズ大学のメーソン・グロス音楽スクールで博士課程を専攻しており、毎年世界各地のコンクールに参加している。モーツァルトの曲は、あまりにも完璧に仕上げられているため、いざ演奏をしてみると、技能の洗練さが問われると同氏は述べた。

 米ニューヨークにあるイーストマン音楽院で博士課程を専攻する蔡承翰氏は、去年のコンテストに参加して優秀演奏賞を受賞した。去年のコンテストで多くの経験を積み、今年も参加した。また、今年のコンテストは去年よりレベルがあがっているが、入賞を重く見ていない自分が精一杯演奏すれば、音楽を分かち合え、一つの修行としての経験も積むことができると彼は示した。

  凌顕佑氏は5歳からずっとバイオリンを学び続け、今は、アメリカのヒューストンのライス大学でマスタークラスを専攻している。今回は、このコンテストの愛好者として自分の音楽を世界の舞台に現すことを目指した。

  12人の本選入選者(敬称略)

 281番 張頌言
 508番 林品任
 348番 張云聡
 303番 手周穎
 493番 Shu Cheng Yang
 324番 凌顕佑
 326番 林士凱
 252番 呉立強
 581番 任盈潔
 429番 蔡承翰
 339番 Zhangtong Song
 62番 王イ尭

 「全世界華人バイオリンコンテスト大会」の、本選と決勝は28、29、30日、マンハッタンのカウフマンセンターで行われる。

 2009年9月1日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/8/28/207315.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2009/8/29/110408.html

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