■日本明慧 http://jp.minghui.org/2009/09/14/mh151352.html 



「グローバル漢服デザインコンテスト」ニューヨークで開催、漢服の美を堪能(写真)

(明慧日本)新唐人テレビが主催した第二回「グローバル漢服デザインコンテスト」は2009年9月10日夜、マンハッタンのプリンス・ジョージ・ボールルーム(The Prince George Ballroom)で開催された。北米、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアなどの十数ヶ国と地域の62人の選手が作製した、200あまりの漢服を20人以上のモデルが披露した。当日のコンテストは色彩が鮮やかで、観客らは漢服の美しさに感嘆した。
第二回「グローバル漢服デザインコンテスト」の会場
応募作品
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 応募作品は、正統な漢服文化を表現

 審査委員の樊弘氏は、応募作品に満足していた。「全体的にレベルが高く、伝統の漢服の要求に達しています。選手たちがたくさん勉強したことが分かります。漢服に対する理解と制作も成熟しています。配色からデザイン、そして図案の種類にいたるまで、去年に比べてずいぶん向上しています。刺繍、図案などの手作業も非常に巧みです」

 審査委員の楊氏は「審査委員として、これほど成熟した作品を見ることができ、非常に嬉しいです。選考基準は、スタイル、衣料、色などの三点です。スタイルは、伝統的な漢服を発揚することを重んじ、衣料は適当であること、色は調和をなすことを重んじています。応募作品の質は非常に高いです」と話した。

 漢服デザインコンテストの選考基準

 漢服デザインコンテストに参加する選手は、3着から7着までの一シリーズの衣装を作らなければならない。

 選考基準について、魏氏は「まず伝統に従っていること。それから、伝統漢服の実用と芸術価値に突出しているもの。三番目は、スタイルを的確に表現し、各時代の特徴を表現していること。四番目は、衣料の選択、色彩、飾りの適切な組合わせ。五番目は、全体的な組合わせが良いこと」と話した。

 樊弘氏は「裁縫と制作方法が伝統であるかどうかを見ます。例えば、衣装を開いてみると、上下に分けるはずなのに、ある選手が作ったものは連体式になっています。また、二重に作るはずの衣装が一重になってしまう場合もあります。その他、西洋式に裁縫したり、立体構造を採用したりするなど、ずいぶん心を込めたのですが、漢服の伝統が崩れているものもあります」と話した。

 漢服文化の内包は奥深い

 歴史の流れの中、漢服は古人の「仁・義・礼・智・信」の道徳的内包を充分に表現した。

 漢服デザインコンテストのプロジェクトマネージャーの魏璐氏は「漢服と中国文化は関連があり、漢服を吟味すると、該当する時代の文化が理解できます」と話した。

 審査委員長の樊弘氏は「漢服の内包は奥深いです。例えば、漢服の襟は数千年経っても、左の襟が右の襟の上に乗っています。はじめて見るときは、左右の区別が分かりにくいです。中国では、陰陽を論じます。左は陽、右は陰ですね。陰陽の位置を転倒してはいけません。陽が上にあり、陰が下にあります。そのため、左の襟が右の上に乗ります」と話した。

 樊弘氏は、宋の時代は理学を重視し、「天理を残して、人の欲を除く」という理念を提唱したと話した。「そのため、宋の時代の衣装は自然で素朴です。女性の服飾は、上着、千枚張り、スカートなどがあります。その中、千枚張りは、身分の貴賎を問わず誰もが着る服飾でした。唐の時代の特徴は、襟が低く、袖が長いです。上着に長いスカート、肩にはマフラーをかけます」

 サンフランシスコの漢服デザイナーである瑞晨氏は、「漢服は人の行為を規範する文化です。数年前、ある友人が皇帝の衣装を着たことがあります。その時、急いでいる私は早く歩くように促しましたが、皇帝の衣装をきた彼はどうしても早くできないのです。規範された衣装なので、人の行為を拘束するのです。また、漢服の袖は、非常に長く、非常に広いのです。見た目にも優雅で、人の心が広いことを表します」と話した。

 純粋な善良と美を発揚した中国伝統の服飾文化

 新唐人漢服デザインコンテスト公式サイトの紹介によると、漢服は漢民族の伝統衣装であり、漢の時代の衣装だけを指すのではない。今回の大会は、応募作品の範囲を唐の時代、宋の時代および明の時代と決めた。

 コンテストの準備委員会代表の殷雷氏は「過去の百年の間、漢服文化は、中国大陸から徐々に消えました。新唐人テレビは、正統な漢民族文化を復興するため、このコンテストを開きました。唐・宋・明の時代の衣装を参考にして、斬新な漢服をデザインしたいです」と話した。

 参加できてよかった

 中国から来た李頴媚氏は、「コンテストに参加できて非常に嬉しいです。中国の伝統文化を復興するために力を出したいです」と話した。

 去年の第一回漢服デザインコンテストに参加したことのある台湾デザイナーの陳美合氏は、「日本人は、着物を普通に着ています。日本文化は、実は中国文化から派生したものです。今年も大会に参加して、中国文化を発揚したいです」と話した。

 ニューヨークのデザイナーAlecia Vanderbilt氏は、ゼロから漢服デザインを学んだ経緯を説明した。「中国文化はよく分からないものの、唐の時代の衣装が大好きです。唐の時代の漢服を学ぶとき、感動して涙を流しました」

 「伝統の漢服の内包は、人類の最も貴重な財産です。コンテストに参加して、失われたものを学び、その文化を復興したいです」

 漢服デザインコンテストは、国際ファッション業界の注目を浴びている。9月12日、マンハッタンのウォルドルフ・アストリア・ホテル(Waldorf Astoria Hotel)で開かれた国際ファッションウィークで、「グローバル漢服デザインコンテスト」の受賞作品が登場する。

 また最近、多くの香港ファッション業界の著名人らも、メディアを通じて新唐人の壮挙を称賛した。

 今回のコンテストでは、金・銀・銅の受賞者が各一人、特別賞を数人、工芸と区別賞を四人、男装特別賞を一人とした。9月11日の決勝後に授賞式を行い、夜には去年と今年の受賞作品を集めたファッションショーを行なった。

 2009年9月14日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2009/9/11/208164.html

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