■日本明慧 http://jp.minghui.org/2009/10/12/mh132161.html 



中秋の日の呼びかけ:お母さんを返して!(二)
—ある法輪功修煉者の娘が書いた手紙

(明慧日本)2004年の春、父は危篤状態に陥ってから、ジャムス労働教養所より釈放されました。帰って来た父はとても痩せて恐ろしいほどで、死人のような姿でした。歯はこじ開けられため数本しかなく、呼吸も困難で非常に弱々しく、私はどうしてもこの目の前の姿を、私が毎日懐かしく思っていた父だとは信じられませんでした。私は、死の一歩手前まで迫害されてきた父に近づき、耳元で大きな声で繰り返し「お父さん、どうしても生きて! お父さんが亡くなったらお母さんはもう生きたくないと言っているから。誰が私の面倒を見てくれるの?」と叫びました。

 その後、母は毎日父に法輪功の本を読み、また他の法輪功修煉者や親戚が様々な方面から支援してくださったおかげで、父は奇跡的に徐々に元気を取り戻すことができました。しかし、父は拷問で腰の骨が折れ、腰から下は麻痺状態です。父は死の寸前まで迫害されましたが、悪辣な警官はまだ諦めず、毎月大勢が交代で家にやって来ては嫌がらせをしています。私はやはり恐怖の中で生活をせざるを得ませんでした。

  苦しみの中で、私は家庭の暖かさが欲しくなり、あまり考えることなく簡単に結婚して家庭を持ってしまいました。夫の実家は田舎でとても貧しい暮らしです。母は私に「亮亮よ! 他の人は結婚の時に、ご主人に高級な電気製品や洋服などを買ってもらうが、お前の夫の実家は貧しいので、私たちが代わりに買ってあげたいが、この数年迫害ですべてを失ってしまった。お母さんは心の中では買ってあげたいと言う気持ちがあっても手が届かないんだよ」と言いました。私はそれに対して「お母さん、言わなくても私には全部分かっていますよ。もし、お父さんとお母さんが修煉していなかったら、私はもうすでに孤児になっていたかもしれないわ」と言うと、それを聞いた父は「お前は家の中から気に入ったものがあれば全部持って行っていいよ。使っていた布団や食器。良いものから持っていきなさい」と言ってくれました。結婚してから、夫は毎日賭け事をしていることが分かり、給料を全部賭け事に使ってしまいました。私が子供を生む時の入院費1700元すら夫は出さず、伯母さんが出してくれました。仕方なく私は離婚せざるを得ませんでした。

  身体の調子もずっと良くありませんでした。しかし、病院へ行くお金もなく、両親は煉功を勧めました。煉功をすると身体に良いことは知っています。自分も修煉したいのですが、修煉という言葉を聞くだけで怖くて体が震えていました。父と母は無実なのに、迫害されているのを見るたびに私は心が痛くて、怖くて我慢できません。私はただ1999年7.20以前に戻りたいと思っていました。その時期は人生で最も楽しい時期でした。1カ月前、私は母に「私仕事を見つけた。どうしても頑張って働き、お父さんとお母さんに1回でも楽しいお盆を過ごさせてあげたい」と言うと、母も仕事をしてお金をもらいたいと言っていました。しかしお盆の前日、母は突然連行されました。この突然の衝撃で私は倒れてしまって、あと2日で給料がもらえるのに、私は歩くのが精一杯で、仕事を続けることができなくなりました。特に、母は連行された時、警官に強く打たれ、迫害され再び大出血の症状があったと聞き、私は非常に心を痛めています。迫害で不自由になった父と、連行されて迫害を受けている母のこと、迫害で目を失った祖母のこと、労働教養所でスタンガンで打たれ、精神状態が不安定になった叔母のことを考えると、この世の中に私の一家が生きる道はもうないように思われました。修煉をしてより良い人になろうとすることの、どこが間違っているのでしょうか? 家族に何の罪があるのでしょうか?

  私はお金を借りてタクシーで関係機関を訪ね、母の釈放を求めました。しかし彼らは「お前の母親は集会を開き、中共を倒そうとした。建国60周年のイベントを破壊しようとしている」と根拠のない話をしていました。私ははっきり知っています。母と一緒にいたのはみんな伯母や祖母で、集まった目的はあくまでもどのように修煉を頑張るか、どのように欲望を捨ててよく修煉をし、自分を向上させるかとか、他の人に法輪功は素晴らしいと話しただけです。誰も政府を倒すなど言っていません。手に何もない庶民の伯母や祖母がどうやって政府を倒すのでしょうか? 彼女たちは本を読んだだけで誰を破壊したと言うのでしょうか。テレビの中で毎日「調和した社会」と言いながら、また国民に楽しい建国記念日を過ごさせると言いながら、なぜ母を含む十数人を連行するのですか? 彼女たちのような良い人を連行して、この世は「調和した社会」になれるのでしょうか? 幸せになれるのでしょうか? 母たちを連行した警官らに、自分の子供の時を思い出してほしいです。自分の両親が連行された場合、どのような気持ちになるのでしょうか?

  皆さん、あなたたちにもかつて子供の時があったでしょう。そして、あなたたちには今子供がいて、父親や母親になったでしょう。あなたたちの正義のある手を差し延べてください。私の母を助けてください。私には母が必要です。父にとっても母が必要です。母のような罪のない人を早く釈放してください。我々も幸せな家庭を望んでいます。我々は父と母から離れたくありません。善良な叔父さんや伯母さんが私たちのことを知って、私たちを励ましてくれています。私は心より感謝しています。私はこの苦しみの中で助けてくださった人たちを忘れることは出来ません。私は今後必ず恩返しをします。私を信じてください。法輪功の真相が世界中に知られた時に、あなたたちのような善良な人たちはきっと歴史に残されるでしょう。あなたたちの将来もきっと明るいものになるでしょう。母はまだ家に戻って来ていませんが、あなたたちの正義ある力が私に力を与え、私を強くさせ、前へ前へと歩み出させています。私は必ず素晴らしい母を返してほしいです。

 (完)

  2009年10月12日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/10/7/209904.html

明慧ネット:jp.minghui.org