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慈悲心を持って衆生を救う(二)

(明慧日本)「人を救い済度するために来た」という一念を持ってから、恐怖心は減る一方でした。それ以降、知り合いでも見知らぬ人でも、良い人であろうが悪人であろうが、関係なく真相説明ができるようになりました。ある生徒の保護者は迫害に協力し、明慧ネットに名前が載った警官でした。彼を救う一念を抱いて、何回も彼の家を訪れ、彼と彼の家族に真相の説明をしました。彼は、もうこれから大法弟子を迫害しないと決心しました。交番の規定によれば、没収した法輪功の書籍を紛失しないよう、二人で保管するようになっています。彼は危険を冒して『転法輪』を一冊持ってきてくれました。しかし、私は彼に中共からの脱退を勧めなかったことを残念に思っています。また、勧める機会があるよう祈っています。

 恐怖心が無かったら、突発的な状況に出会っても平穏に対応でき、心が動じずにいられると思います。真相資料を配りに行くとき、「私は人を救っています。縁のある人は資料を得られ、縁の無い人は得られない。邪悪の人は私を見つけられず、誰も私を傷つけられない!」という考えをいつも持っています。

 あるとき、私は町で資料を配布中、一部の資料をある場所に置いた途端、突然私の背後に一人の中年男性が来て、首を伸ばして探ろうとしました。私は体を斜めにして、すばやく資料を回収し、すぐに彼に「離れて! 近づかないで!」という一念を発しました。すると、彼は大人しく何メートルか離れて私を見つめていました。私がその場を去ったら、すぐに彼はそこへ見に行ったのですが何も発見できず、私を尾行してきました。私はゆっくり歩いて、再び彼に「帰って! 尾行しないで! 衆生を救っているのだから」と正念を発しました。

 交差点の信号待ちのとき、振り返ってみたら、いなくなっていました。師父のご加護により、尾行者を早く発見することができました。後で、内に向けて探してみたら、資料が二部しか残っていなかったので、歓喜心や達成感が生じ、旧勢力に隙に乗じられたのだと悟りました。

 「私は人を救うために来た」という一念をもつと、真相を説明するときに忍耐強くなり、相手の態度に動揺されなくなりました。師父と大法を信じ、正念を持って真相を何回も繰り返し話せば、変化が現れてくると思います。今の世の中のすべての人は法輪功のために生まれてきています。しかし、人々はそれぞれ迷いの中にいるため、時間を与えて待つことが必要です。簡単に見捨てたりしてはいけません。

 かつて、「初めから脱退をしない」と言う友達がいて、何回勧めても聞き入れてくれず、彼との友情に頼り、皮肉混じりに風刺したら脱退してくれるかなと思いましたが、効果がなく諦めました。その当時、彼は仕事が順調に進んでおり、中共から多くの名誉を貰っていたので、救う方法がないと思いました。

 「私は人を救うために来た」という一念を持って、また彼に何回も繰り返し脱退を勧め、彼の主元神に「私は必ずあなたを救い出してみせます」と言いました。彼は、最初は笑って無視していました。しかし焦らず、結果を求めず、我慢強く決まった時刻に彼に発正念し、数十回続けました。ある日、彼は快く「脱退する! 『歴史』という偽名を使おうか」と言いました。私は感激して彼の手を固く握りました。また一人の命が救われました! 当時、もし諦めていたら、彼は救われなかったでしょう。

 「私は人を救うために来た」という一念を持っていれば、真相説明するときに知恵も湧いてくるし、慈悲心を持って接することも出来ます。私は教師を育成する仕事に携わっており、多くの優秀な教師が育ちました。最初私は、教え子は脱退を一番勧めやすい人たちだと楽観的に考えました。実際はそうではなく、仕事の能力のある人や昇進した人、入党したい人が多くいました。その人たちは、より酷く毒害されていて、脱退を勧めることに困難を感じました。

 ある若い教師に脱退を勧めたら、彼女は「私にはできない。上司が私の入党の準備をしてくれているし、いつも面倒をよく見てくれていますから」と、遠慮なく私に言いました。また、ある教師は私が「迷信」を信じていると思い、びっくりした様子でした。私の心の底からある声が聞こえました。「若者がこんなに酷く毒害されている。法輪功修煉者の私が救わないと、誰が彼たちを救うでしょうか?」教え子達の多くは穏やかに真相を聞いてくれました。そして自分達が知らなかった、中共の罪悪に満ちた歴史に反感を覚えていました。

 教え子たちとの仕事上の接触を利用して、彼らを救おうと思いました。まず、特定の人に「必ず彼らを救い出す」という正念を強く発し、教育実習の合間などを利用して、絶え間なく彼らに真相を話しました。中共が中国人にいかに許しがたい罪を犯したか。法輪功が海外で、誠意を持っていかに広く真相を伝えたか。西洋人が中国人のため、危険を冒してまで天安門広場に行ったことや、なぜ私は諦めずに彼らに脱退を勧めているかなど…時には話す途中で何回も、心の底からの涙が湧いてきました。

 最後には多くの人が感動し、三退しました。また三退した教師は「あなたが老婆心から、繰り返し忠告してくれたのは、私達を真心から心配しているからです。あなたの言うことが正論だと信じています」と言いました。また、ある教師は自分の家族も一緒に三退しました。

 今度は比較的に善良で、善悪に報いが来ることを信じている人に出会っても、以前のように、脱退を勧めやすいと楽観的に考えなくなり、人を救い出す気持ちを強く持ち、正念を発して神通を使い、慎重に事を運ぶようにしました。脱退を勧めるのに、状況に応じた方法を採りました。多くの人は、天に向かって脱退を声明する方法を選びました。また私が、脱退表明の証人になるとか、幼名や偽名を使って脱退するよう手助けをしました。

 (完)

 2009年10月18日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/8/29/207338.html

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