家族に真相を伝えることを簡単に諦めない(二)
(明慧日本)2008年の秋に夫の人生が大きく変わりました。当時、連日の下痢で大変苦しんでいた彼に対し、最初は治ると思いながら、その後ひどいめまいと汗が出て、階段すら登れないまでになったので、心配になりました。夫を病院に送って点滴を2日間しても、病態がますます悪化しました。そして、検査によると、血中色素が低すぎて、転院しなければ危ないと言われたほど病状が深刻になりました。夫の蒼白な顔と今まで見たことのない可哀相な姿を見て、長年修煉してきた私は、これが大法に犯した罰が当たったのだと分かっており、夫はその罪を償っているのです。ですから、かえって私は心が動揺されず、穏やかでした。
そして、転院はしましたが、検査の結果が同じだということで速やかに入院を要求されました。その時、恐怖と不安が募った夫の顔から、昔の「天を恐れず、地を恐れない」と言い放っていた夫の威張る姿を思うと、人間は死を目の前に対して、身に滲みる恐怖感とはかない命への深い執念が表れてくるのだと、無力な一面を見ました。見舞いに来た2人の友人が落ち着かない彼を慰めたりして、いろいろと励ましました。最後に、夫は退院を選んで、家へ帰ることにしました。しかし、本当は彼はもう危篤に陥っており、重度の貧血や肝臓が腫れていたようで病状がひどかったのです。この過程で私は終始、常に穏やかな心を保っていました。
家に戻ると、夫に「大法を学びましょうか。すべての偏見と抵抗感をなくして、大法を信じてみれば、師父は必ずあなたを救ってくれます」と勧めました。また、日ごろから『転法輪』を読んで彼に聞かせたりしましたが、病弱のせいか、なかなか聞き取れなかったようです。その代わりに、師父の説法を録音したmp3を渡して、ベッドの上でいつでも聞けるように教えました。おそらく彼も助かりたいという気持ちがあり、断りませんでした。
ある日、私は次のように言いました。「助かりたいなら、以前師父に犯した罪をちゃんと謝って、そして中国共産党を離脱すべきです。本当に中共から離党すれば、昔の大法に犯したすべての罪はいわゆる中共のデマに惑わされて犯罪したのだと見られ、その罪は中共に帰属し、あなたに背負わせません」 また、同修も脱党の重要性を話しに来たりして、やっと彼は脱党しました。
さらに、休日の2日間、神韻公演DVDと天音DVDを見た後、大法は共産党に迫害されているという真相を信じるようになった夫は、心が大きく変わりました。こうして、日曜日になると、階段を降りられなかった彼は自力で降りることができ、ひどいめまいも治りました。月曜日はすでに仕事に出かけるようになりました。それ以降、彼は師父の説法ビデオを見はじめると共に、健康も回復しました。今、夫は法輪功を続けて学法も日課にしています。
本来、このように変わった夫のことを喜ぶはずなのに、私の心は動じませんでした。心は師父の広大な慈悲に浸ってこの上ない感謝と感動ばかりです。一人の人間が、偉大なる師父と大法に罪を犯しましたが、もう命を失う寸前に、慈悲なる師父は彼を放棄せず、もう一度救われる機会を与えてくださいました。これによって、夫は2日間のうちに命を取り戻して助かることができました。そして、大法を修煉する機会まで与えられました。偉大なる師父の広大な慈悲と恩恵に対して、言葉では言い表せないほど感激しました。
今まで、私は真相を伝える時に、衆生に対する慈悲の心が欠けていました。しかも、今までこの慈悲の心を重視していませんでした。師父の広大な慈悲を見習って、衆生に慈悲の心を持って彼らが救われるよう真相を伝えるべきだと思います。「本当に法のために責任を持つという立場に立って、鉄鋼を溶かすほどの心があれば、仕事をうまくやり遂げられないことはあり得ません」(二〇〇三年旧正月十五日の説法)
私の身に起きたことと同じように、自分の夫にも家族にも修煉者ならではの慈悲の心をもって、簡単に諦めず真相を伝え続けましよう。家族に理解してもらうよう力を尽すことの大切さを、同修と分かち合いたいと思います。
(完)
2009年10月20日
(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/10/14/210341.html)
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