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米国会の報告:中共は法輪功修煉者を大量に逮捕(一)

(明慧日本)米国会及び行政当局の中国委員会は、2009年度の国際人権報告を発表した。同報告によると、過去10年間、中国共産党(中共)政権は法輪功修煉者に対する迫害を強めてきたという。同報告書の法輪功に関する記述では、「中共の最高指揮者は直接、法輪功修煉者への迫害に参与し、超法規的な610弁公室に大規模な弾圧を指示した」と書かれている。

 米国会が発表した人権報告によると、2009年、中共政権は長期にわたる法輪功禁止令を継続しており、10年間続く迫害を「事件」と定めている。また、2008年のオリンピック前に、拷問・虐待による迫害行為を中央政府の下で行ってきた事実を報告した。報告では「中共政権は、法輪功を誹謗中傷する宣伝を行っている。また法輪功修煉者を監視・尾行し、刑務所に監禁、または法的な根拠のない労働教養所と精神病院に収容し、虐待や拷問を行っている」と述べている。

 国際メディアと法輪功関連の情報を知る人は、2008年から2009年にかけて、多くの法輪功修煉者が監禁中に拷問死した事例を報道した。

 米国会及び行政当局の中国委員会は上院・下院・行政部門によって2000年に成立した特殊な連合機構で、主に中国の人権と法治的発展を監督するためにある。10月10日、2009年度の国際人権報告を発表し、中国に関する内容は400ページにも及んだ。言論の自由と報道の自由、司法系統などの問題も詳しく挙げられた。法輪功に関する報告は、中国の公式ネットサイト・中国情報の関連資料・国際メディア・人権団体の報告・中国の人権弁護士・良知を持つ元受刑者が情報源となった。

 重点調査結果および証拠

 中共政権は今でも法輪功への迫害を続けており、中国委員会は4つのキーワードを結論とした。以下の関連証拠と事例によって報告内容が発表された。

 米国会・中国委員会の2009年度国際人権報告(摘要)

 中共による10年にも及ぶ法輪功の迫害は、2009年度政策の中で最も重要視されており、国家の最高指揮者をはじめ、国家副主席の習近平氏・中央政治局常委の周永康氏・公安局と全国各地の地方党支部などにより、迫害が強化された。 全国規模で法輪功修煉者に対して監視・拘留、または監禁中の拷問・虐待・労働教養のうえ、死亡させる事件も続発した。これまでの一年間、強制的に法輪功修煉者の生体から臓器を摘出される事件が厳しく批判されており、さらに国連の拷問特別調査員が状況の悪化に厳しい目を向けた。610弁公室は、法輪功修煉者に対して「名誉を汚し、生活を疲弊させ、肉体を消滅させる」という政策を実行している。国家の宣伝機関を利用して法輪功を誹謗中傷し、国民と法輪功の対立を煽り、国民が法輪功修煉者の情報を提供するよう賞金を懸ける、学校のカリキュラムにまで悪意をもった内容を入れるなど、さまざまな罪を犯した。中共は残忍な610弁公室を利用して、法的機関を操り、法輪功修煉者の基本的権利を奪った。司法による迫害の手段としては、裁判所に直接指示して法輪功修煉者への罪名を決定し、彼らの弁護士の弁護を妨害して嫌がらせや攻撃などを行った。

 米国会・中国委員会の報告発表による主要な調査結果と証拠

 *中共は法輪功の迫害を政策を最優先にしている

 一、公安局は次の指示を出した。「2009年2月、全国規模で公安系統のスケジュールの指示のもと、法輪功を主要な『厳正打撃』の対象とする」中共は法輪功の迫害を最優先に置いていることが分かる。

 「中共は法輪功を弾圧する運動は、特別に『6521工程(プロジェクト)』と呼ばれるスケジュールに組み込まれた。2009年、当局は社会治安特别専門責任チームを『6521工程』という機関を設立した。目的は2009年の4つの『敏感記念日』の期間の安全を保持すること」その敏感日には、10年前に法輪功修煉者が中南海付近の陳情書へ陳情に行った4月25日も含むという。

 「6521工程」へ直接指示するのは、中共政権の上層者・習近平氏と周永康氏であることから、法輪功迫害が重点項目と分かる。情報によると、省・市の各級地方政府は、現地に党委副書記と公安局長を配置し、臨時の「6521グループ」を設立せよという上層部から命令を受けている。郷の地方政府は、必ず省・市の一級「6521グループ」に対し、「6521工程」を実施した情況を報告するよう命令されたという。中共は法輪功修煉者を逮捕し、生体から臓器を摘出する迫害を続けている。

 *中共は法輪功修煉者を拘束し、臓器狩りを行なっている

 二、全国規模において法輪功修煉者に対し監視・拘留、または監禁中の拷問・虐待・労働教養のうえに、死亡させる事件も続発した。これまでの一年間、強制的に法輪功修煉者の生体から臓器を摘出する事件が厳しく批判されている。さらに、国連の拷問特別調査員が情況の悪化に厳しい目を向けた。 監視について、法輪功修煉者を識別し隔離するために、「610弁公室」と公安局は、団地・住宅地・職場などの場所を監視させている。2009年6月、江西省九江市の政府官員は、829人の「主要人物」を集中的に監視したことを述べた。その人物のほとんどは、過去に拘禁されたことのある法輪功修煉者たちである。今年7月に、山東省シ博市の地方政府は、9人の法輪功修煉者を24時間監視のできる設備のある部屋に監禁し、監視・迫害を実施したという。

 労働教養について、「中共は労働教養制度を利用して、法輪功修煉者に対し肉体的・精神的に虐待を加えている。2008年の調査によると、北京女子労働教養所には700人の法輪功修煉者が拘禁されていた。それに対し、拘禁中の犯罪者は1040人である」これは、法輪功は労働教養所で最も大きな団体とされ、さらに修煉者たちに主に虐待やさまざまな拷問を加えていることを示している。大規模な強制連行について、法輪功を迫害して10年になる今、ここまで「厳正打撃」というスローガンで迫害が行われてきたとともに、多くの法輪功修煉者が大規模に逮捕・拘禁・拘留された。2008年前半、黒龍江省ハルビン市地方政府は、法輪功修煉者に対し53人を刑事拘留、23人を行政拘留、23人を不法連行、19人を労働教養とした。過去1年内、中国で拘禁された法輪功修煉者が虐待を受け、ひいては死ぬまで殴られた詳細な状況が証言や摘発で提出されたものの、現実になっても事件はいまでも続発している。

 2009年3月、青島市の市北区・遼源路派出所の警官は法輪功修煉者・呂学勤さんを9日間も続けて殴打し、彼女を半身不随にした。

 2009年7月、法輪功修煉者・楊貴全さん(45)は16日間にわたる拘禁期間中に殴られたり虐待されたりした後、遼寧省の阜新市鉱石業会社総医院へ搬送される途中で死亡した。彼は楊さんが警官にスタンガンで猛打され強制灌食をされていたと、目撃者が明かした。

 臓器狩りについて、過去1年以内に、中共は法輪功修煉者の臓器を強制摘出している。中国で臓器移植をすることは、虐殺と同じことだと国際社会から批判されている。2008年12月、国連拷問禁止委員会(UNCAT)は中共の拷問問題について、国連の拷問問題特別調査官のマンフレッド・ノワク(Manfred Nowak)氏は、「中国の臓器移植手術の増加件数は、法輪功の迫害を始めた時期と一致している」との調査を発表した。2009年8月、同調査員によると、1999年以来、中国の病院で臓器移植の手術件数が急増したという。これまで、自発的に臓器提供する中国人は少なかったが、このようなことがあり得るのか詳細に調査しなければならないと述べている。

 (続く)

 2009年10月31日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/10/24/211016.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2009/10/28/111894.html

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