不法に労働教養を受けた尹思栄さん、3カ月間断食で抗議
(明慧日本)成都市の法輪功修煉者で、元成都冶金実験会社の社員・尹思栄さんは2009年7月31日、重慶万州区で強制連行された。その後、弁護士との面会を当局に阻止される一方、秘密裏に労働教養を科された。現在、尹さんは西山坪労働教養所に拘禁されている。
不法な労働教養に抗議するため、尹さんは連行されたその日からずっと断食しており、すでに3カ月が経過した。現在、尹さんは身体が弱り、鼻や胃から出血しており、胃が萎縮し、血管が硬化している症状が現れ、危篤状態に陥った。それでも、西山坪労働教養所は尹さんを釈放しないだけでなく、10月15日夜、尹さんの家族に電話をかけ、「自ら責任を負う」という保証書にサインを強要し、責任を逃れようとした。
9月中旬、弁護士の助けによって、尹さんは重慶市労働教養委員会に「行政再議申請書」を提出し、直ちにこの不法な労働教養決定を撤回するよう要求した。「行政再議申請書」では、当局が尹さんへの労働教養は、判決の法律手順と判決後の実施の両方に重大な違法性が存在していると指摘している。法輪功に関するパソコンメモリを携帯していたというだけで「社会治安を乱す」とは言えず、犯罪行為にならない。さらに、法輪功は人々に善になるようにと教えており、「真、善、忍」に従ってより良い人間を目指すものである。尹さん本人も善良でまじめな人間であり、群集を集めて戦ったり、社会治安を乱したりしておらず、労働教養決定書の陳述はまったく根拠のないでたらめな捏造である。それゆえ、尹さんへの労働教養決定は成立できず、直ちに撤回すべきだと指摘している。
多くの研究者や弁護士が指摘したように、中国の労働教養制度は救済システムがなく、監督システムも形式に過ぎず、労働教養の決定は公安局内部の一部の人によって決めることができる。さらに、労働教養を科された法輪功修煉者への救済の道はほとんど封鎖されている。
尹さんは「行政再議申請書」を提出したが、当局からは返事がない。教養所の警察も言ったが、行政再議制度はただの形式であり、何の意味もなく、再議を通して決定を変える例はこれまでなかった。
尹さんは「仕方なく、断食して迫害に抗議しなければならない」と固く決心した。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
2009年11月1日
(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/10/31/211487.html)
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