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四川省成都市:労働教養所の迫害に抗議し、3カ月断食中の尹思栄さんが危篤

(明慧日本)四川省成都市の法輪功修煉者・尹思栄さん(50)は2009年7月31日、万州警察署の警官に連行され、西山坪労働教養所で迫害を受けている。不法な労働教養に抗議するため、尹さんは断食を3ヶ月続け、危篤状態に陥った。

 そこで、労働教養所側は尹さんに対し、「自ら責任を負う」という保証書にサインを強要し、責任を逃れようとした。中国共産党(中共)当局は弁護士の介入を阻んでいたため、尹さんは代理弁護士の2人との面会を果たせなかった。

法輪功修煉者・尹思栄さん

 10月15日夜、西山坪労働教養所からの電話で、尹さんの断食について話があると呼び出された家族は、その日の汽車で重慶に駆けつけた。尹さんの妻と子供が西山坪労働教養所の七大隊に案内されて2時間待たされてから、尹さんを管理する警官が現れた。そして、警官は「尹さんが断食のせいで、鼻や胃から出血し、胃が萎縮し、血管が硬化している症状が現れ、危篤状態に陥った。これでも断食を続けるなら、自ら責任を負え」と脅した。

 家族は騙され、脅しを受ける中、労働教養所は「前例のない」面会だと見せかけ、尹さんと家族の面会を許可したのだが、その本来の目的は、尹さんの断食をやめさせるよう家族を説得することがだった。教養所は尹さんの面会中、ずっと盗撮していた。

 最後に、労働教養所は尹さんと家族に対し、「自ら責任を負う」という保証書にサインを強要し、責任を逃れようとした。その「保証書」には、尹さんの「胃の出血、血管硬化等の症状」を述べ、尹さんおよび家族は「きちんと食べること」を保証し、これを守らなければ「自ら責任を負う」という内容である。

 尹さんは次のように述べた。「食べることは必要だと思っているし、自らの命を大事にしている。特に法輪功を修煉してから、生きることの大切さと意義を深く知った。しかし、決して労働教養所のご飯を食べないよう自粛している。それは、自分がよい行いをしてきた人間として、まして罪を侵していないのに、本来、労働教養所にいることは間違っており、絶対に中共当局の違法行為と善良に対する迫害を認めるわけにはいかないと分かったからだ。断食とは、基本的人権である言論の自由を剥奪された以上、やむ得ず意思を表示する一つの方法である。自らの体にかけてきた巨大な圧力を背負っても、人々と社会の善の心が喚起され、この迫害に関心を持ってくれれば十分だ」

 尹さんは1996年より法輪功を修煉し始め、「真、善、忍」の教えに基づいて生活で実践し、心身ともに良い変化が現れた。1999年7.20以降、「真、善、忍」の信念を堅持したため何度も迫害された。 2000年3月、尹さんは仕方なく放浪生活を始めた。2000年12月、バスの中で再度連行され、不法に3年の労働教養処分を科された。新華労働教養所の中では、いろいろな迫害手段を用いて残虐に迫害され苦しめられた。

 尹さんは釈放されてから数ヶ月後、2004年4月のある日、成都思国安、府青路派出所の警官10数人が、尹さんが居住している陽光団地に殺到し、連行しようとした。しかし、尹さんは勤務中だったが、その後は再び放浪生活を余儀なくされた。

 2009年7月31日、尹さんは重慶市万州区の法輪功修煉者の家で、再び連行された。彼を捕えた万州公安局は、労働教養の処分を下すことを企み、「身分未確認」の理由で家族の面会と弁護士の介入を拒否、法的文章を発行しないなどして妨害した。

 家族と弁護士による努力の結果、万州区公安局は9月3日、やっと面会に必要な「拘束通知書」を家族と弁護士に渡した。しかし、それとほぼ同時に、尹さんの「労働教養決定書」により1年9ヶ月の労働教養処分が家族に知らされた。しかも素早く、尹さんは悪名高い西山坪労働教養所へ移送された。その後、家族と弁護士の要求した面会は何度も断られた。引き続け諦めずに面会を申請した結果、やっと9月中旬に尹さんとの面会が許可された。しかし、尹さんの妻は、同じく「真、善、忍」を教えてとする法輪功を修煉しているため、まだ面会を禁じられていた。

 弁護士の援助で、尹さんは重慶市労働教養委員会等の関連部門に、行政再議の申請を届け出ることができた。申請書では、重慶市労働教養委員会の不法な労働教養処分の決定を却下することを要求した。また、重慶市労働教養委員会の尹さんに対する労働教養決定は、明らかに法的根拠がないため、法律に基づいて却下されるべきだと強調した。しかし、未だに重慶市労働教養委員会からの意思表明はない。

 中共当局の迫害に抗議するため、尹さんは連行された初日からずっと断食を続けてきた。こうして、3ヶ月が経過し、尹さんすでに危篤状態に陥ったため、この非常事態に各界からの救援を必要としている。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 2009年11月6日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/10/28/211222.html

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