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スペイン法廷、「ジェノサイド」として江沢民らに対する起訴を認定

(明慧日本)スペイン国立法廷はこのほど、「ジェノサイド」(集団虐殺罪)と「拷問罪」を犯したとして、中国前国家主席・江沢民を含む中共政権の高官5人に対する起訴を認定した。被告人が有罪と判定された場合、懲役20年の実刑及び罰金が科される。

 2年間にわたる調査の末、スペイン国立法廷にてイスマエル・モレノ(Ismael Moreno)裁判官が起訴を認定した。認定にいたるまでの証拠として、15人の法輪功修煉者の書面による証言、7人の修煉者の口頭による証言、アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)、ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)、国連人権委員会(U.N. Human. Rights Commission)の報告書等が使われた。

 スペイン法廷の認定に対して、原告を代表するイグレシアス(Carlos Iglesias)弁護士は、「スペインの裁判官は歴史的一歩を踏み出した。中国にとどまらず、すでに国際社会に対する犯罪へと発展した残忍極まりない迫害を行った中国共産党の主犯者らに対する公正な判断は、スペインが人権を擁護する先駆者になったことを意味する」と述べた。

 江沢民によって引き起こされた法輪功修煉者への迫害が1999年に始まって以来、「名誉を毀損し、経済的、肉体的に滅亡させる」、「弾圧で死亡した者は自殺とみなす」等の弾圧政策のもとで法輪功修煉者に対する迫害が行われた。その結果、拷問、臓器狩りなどの方法で死に至った法輪功修煉者が後を絶たなかった。この迫害を引き起こした江沢民及び迫害に加担した羅幹、薄熙来、賈慶林、呉官正らには、逃れることのできない責任が問われることになる。

 なお、被告人はスペイン法廷の認定に対して4週間から6週間以内に回答することが要求される。6週間を経過した場合、被告がスペインに入国しなくても、スペインと法的に締結している国に被告が足を踏み入れた際に、送還を要請できる。

 被告人の補足説明:

 羅幹:法輪功を迫害する専門機関である「610弁公室」のトップ。610弁公室とは、法輪功を弾圧するためだけに設置した専門的な機関で、中国の憲法、法律およびあらゆる司法系統を凌駕する特別党務機構であり、1999年6月10日に設立されたためこのように呼ばれている。この機関の設立にはいかなる法的な根拠もなく、その性質はナチスドイツの「ゲシュタポ」に類似するとされる。

 薄熙来:重慶市委書記で元商務部長、前遼寧省省長。
 賈慶林:中国中央政治局常務委員、前北京市委員会書記長
 呉官正:規律検査部門の責任者

 2009年11月21日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/11/20/212992.html

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