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伝統美学を発揚 世界撮影コンクールで華人が力を発揮(写真)

(明慧日本)ニューヨークに拠点を置く新唐人テレビ局が主催する、第2回「全世界華人撮影コンクール」11月4日に開幕、21日にマンハッタンのカルメットギャラリー(HP Gallery at Calumet Photographic)で結果が公表され、授賞式典が行われた。
11月21日第2回「全世界華人撮影コンクール」授賞式典。(左から)撮影コンクール責任者・李欣、風光自然部門銅賞受賞者・陳国志、審査委員会主席・戴兵、風光自然部門銀賞受賞者・林章権、王満栄、新唐人九大コンクール主席・馬麗娟、ニュースドキュメンタリー部門銀賞受賞者・董シン、Edward Dai


 伝統の美学を基準に、正統文化を復興

 この撮影大会は、新唐人テレビ局が主催する九つの国際コンクールの一つで、世界各地の撮影愛好家たちの文化芸術の交流の場となった。伝統美学が審査基準となり、自然、人、ニュース、善・美・希望などをテーマとするなど、さまざまな作品が出品された。

 今回は1200人余りの参加者による5000点余りの作品から、80の作品が選び抜かれ展示された。審査委員会主席の戴兵氏はは、「今日の写真界には、抽象派や印象派を追求する潮流がありますが、私どもの審査は伝統美を最優先にしております。人類の正統文化を復興させることに私どもは努めています」と審査基準を明確にした。

 「芸術の都市ニューヨークで写真展示をした目的は、優秀な中国人の作品を国際舞台にデビューさせることにあります。来場した多くの写真撮影における専門家達は、東洋の芸術の美しさを捉える華人写真家のレベルの高さを称えている。昨年の撮影コンクールを開催してから、多くの人々が大会の趣旨を理解するようになりました。今回のコンクールに提出されたほとんどの作品は真の大自然、文明、事件を反映し、善意、美、光明、自然なあるべき姿を表現しています。われわれもとてもうれしく思っております」と戴氏が辞した。
ニュースドキュメンタリー部門金賞:『吃午餐的農民工』/ 陳韶華(中国)
ニュースドキュメンタリー部門銀賞:『燭光』/ Edward Dai(米国)
社会生活部門金賞:『厨炊』/ 顧敏勝(台湾)
社会生活部門銀賞:『晒大佛』/ 葉嘉栄(香港)
風光自然部門金奨:『瑞雪雲瀑』/ 黄裕培(台湾)
風光自然部門銀奨:『春晩漁歌』/ 林章権(米国)


 美と善をあがめ尊び、自然な生活に憧れる

 銀賞を獲得した林章権さんは、中国広東省から来米して6カ月の写真家。『大紀元時報』で撮影コンクールの情報を得て、風光自然部門へ『春晩漁歌』という作品を提出した。今回の受賞について、「たくさんの優秀な選手の中で、受賞できることは予想外でした」と心情を語った。

 林さんは自然で原始的な生活風景が好きで、2年間に渡り何度も広東漁村の同じ場所に行き、やっと『春晩漁歌』を撮影することができた。

 「展示された作品はすべて貴重な佳作で、例えば、黄山を対象とした作品『瑞雪雲瀑』が風光自然部門金賞を獲得したのは実に納得できる。この作品は対角線、構図、背景において、いずれも一流であり、測光とタイミングもすべて完璧」と林さんが感想を述べた。

 ドキュメンタリー撮影の優れた水準

 よく中国へ旅行に行き、中国文化の歴史に関連する芸術品やドキュメンタリー作品を収集する米カメラマンのピーターさん(Peter Shay)は、偶然に写真展のことを知った。人工的な修飾合成が禁じられていることを知り、展示されたこれらの作品が捉えた時空に感嘆し、「ここまで完璧に撮影することはとても容易ではありません。私が最も素晴らしいと思うものは自然のドキュメンタリー写真です」と絶賛した。

 著名な時事評論家の陳破空さんは、友人の董昕さんの作品が受賞したことを知り、祝賀に駆けつけた。「初めて展示会で写真を見ましたが、視野が大いに広がりました。これらの作品の芸術レベルは、はるかに自分の予想を超えたもので、世界一流の水準に達していますね」と感想を述べてくれた。

 陳さんはまた、「董さんの作品は人権聖火をテーマとして、芸術、人権の両方で意義深いものです。人権は、永遠のテーマです。大多数の国家には民主制度がありますが、人権保障のない国家も少数、存在します。中国はその1つです。人権聖火と人権を象徴することは重要であり、オリンピックの終了で終わることではなく、永久不変の概念として引き継がれていきます」と作品のテーマにも言及した。

 参加者:芸術性を発揮できる機会を与えてくれた

 陳国志さんは『伊甸園』(エデンの園)で風光自然部門銅賞を獲得。「私は伝統の手法で撮影し、すべて自然な色を使い、ソフトウェアで調色したことはありません。ここはワシントン州で、山谷のすべては花に包まれ、天上の仙人世界のようなので、『伊甸園』と名を付けました」と作品名の由来を説明してくれた。

 陳さんは、絶えず努力を重ね、来年は更に良い作品を生み出したいと抱負を語った。また、コンクール参加を通して、さらに多くの写真撮影の愛好家が関わるようになり、皆と一緒に良い作品を分かち合えることを望んでいる。

 ニューヨークブルックリンから来た中国系アマチュア写真家の張英群さんは今回のコンクールに参加したが、入選しなかった。彼は、「撮影展に参加することで、視野が大いに広がった。題材は広範で、競技参加者達は大陸、香港と台湾、東南アジア、オーストラリア、欧米など世界各地から来られて、当コンクールが華人撮影愛好者にこのような交流の場を提供することに感謝し、これは一種の純粋な芸術の追求と享受です」と心情を語った。

 張さんは、鳥の母親が子供にえさを食べさせている、お気に入りの作品、『吃慢点、孩子(ゆっくり食べて、我が子よ)』に言及。「作品が伝播するのは大自然と人類社会の美しい健康的なメッセージです。このようなコンクールはもっと多く開くべきです」とイベントを高く評価した。

 全世界華人撮影コンクール受賞作品リスト

 ニュースドキュメンタリー部門金賞:『吃午餐的農民工』 銀賞:『聖火天使』、『燭光』 銅賞:『1979年10月1日北京民間遊行』、『救難英雄』、『風餐露宿申冤路』

 社会生活部門金賞:『厨炊』 銀賞:『晒大佛』、『阿哈尓』 銅賞:『歓楽年華』、『農家楽』、『路』

 風光自然部門金賞:『瑞雪雲瀑』 銀賞:『春晩漁歌』、『哈尼族生態村』 銅賞:『糸綢之路(シルクロード)』、『遷徙』、『伊甸園(エデンの園)』

 2009年12月3日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/11/23/213123.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2009/11/24/112592.html

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