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絵画:真相を伝える少女

(明慧日本)インターネットを開いて、私は1枚の絵に釘付けになった。 

陳肖平作『純真な呼びかけ』(油絵 26 x 36(2005年)

 それは、2005年に描かれた『純真な呼びかけ』と呼ばれる1枚の油絵であった。絵の中の少女はおよそ12、13歳であろう。少女は透明なレインコートを着ており、そのレインコートや、少女の額、鼻先にはきらきらと輝く透明な雨粒が描かれている。この細かい描写から、作者が非常に念入りに工夫して創作したことがうかがわれる。レインコートの中で、少女は両手で胸の前にパネルを挙げ、それには、英語で「信仰のために殺害された(KILLED FOR THEIR BELIEF)」と書かれている。少女の後方、左側では拷問の実演が行われ、老女が椅子に縛られ、警察官に拷問されている。さらに後方には「法輪大法は素晴らしい」と書かれた横断幕がある。作品の右側の女性は、ある夫婦に中国共産党の刑務所で行われている迫害の真相を伝えている。

 少女の髪は雨に打たれ、前髪が濡れて顔に垂れている。毛先には小さな雨の雫が見え、このような細かな描写から、少女の純真さがさらに浮き彫りにされている。少女は眉をひそめ、哀しみの表情が漂っており、髪には一輪の白い花が飾られ、信仰のために殺された人々への哀悼の意を表している。

 少女には哀しみの表情がみえるが、惨めではなく、少女の目は純真そのもので、その澄み切った瞳には、堅忍不抜の精神とともに、希望も見ることができる。

 私は少女の哀しみの心にしみじみ共感できる。その心は家族や親戚のためだけに発するのではなく、その苦難に遭遇したすべての人々への思いやりでもある。ひいては悪事を働いている、善良な心を失った悪人に対する一種の哀れみでもある。

 雨の中で少女は静かに立ち尽くし、慌ただしく行き交う人々を見つめている。手に持っているパネルだけでなく、自らの純真な目で、世の人々へ心中の純真な呼びかけを伝えている。

  2009年12月14日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/12/10/214057.html

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