殺人者には処罰から逃れられないことを知るべき（写真）
（日本明慧）「これは良い始まりです。私達は必ず支持します」この電話で伝えてくるドイツ語は、Siegmar Faustさんの言葉でした。「とても良い始まり」とは、この2ヶ月間ほどにスペイン法廷とアルゼンチン法廷が出した２つの判決のことです。スペイン全国管区裁判所が「ジェノサイド」（集団虐殺罪）と「拷問罪」を犯したとして、中国前国家主席・江沢民を含む中共政権の高官5人に対する起訴を認定しました。アルゼンチンの連邦司法官マドリードは2009年12月17日に、元中国前国家主席・江沢民と中国共産党の政治法律委員会の書記の幹部二人の逮捕を求めました。
 | | 作家・Siegmar Faustさんが手にした写真は、東ドイツ刑務所の記念館（Gedenkstaette Hohenschoenhausen）に展示された写真と、当時の東ドイツ政治犯が監禁されていた写真。（写真の出所：www.ev-schule-zentrum.de） |
前東ドイツの地区で生まれた、ザクセン州のSiegmar Faust氏はかつて前東ドイツの共産党政府が禁じていた文学作品を出したため2度も刑務所に監禁されていました。また、刑務所内で秘密裏に抵抗文書を出版したとして地下室に4百日間拘束されたことがあります。東西ドイツが統一された後、Siegmar Faust氏はかつてザクセン州のシュタージ（東ドイツの秘密警官）の書類管理を担当したこともあります（Schsischer Landesbeauftragter fラr die Stasi-Unterlagen）。
「すべての犠牲者にとって、この２つの裁判は希望です。犠牲者の抵抗は価値のあるもので、この世界に正義はあると気づかせています。この世界はすべてを見ており、犠牲者の努力はむだになっていません。」とSiegmar Faust氏は述べました。
一生の間すっと共産独裁を暴露し抵抗してきたSiegmar Faust氏は、「共産党独裁政権は表で人権を唱えているようにみえますが、それは嘘です。国際的には、正式に人権の侵害者らを起訴すべきであり、そして弁護士は努力すべきです。長期の調査によって確認した事実は、たとえ被告人を引き渡すことができない国家で行ったとしても、被告人らによる犯罪行為を調査した証拠を法廷に出して抗議することができます。たとえ横断幕に書くだけでも、被告人は外国へ行く勇気が無くなるでしょう。すべての民主的な国家は彼らを告訴すべきです。もし被告人らが至る所で告訴されるようになったら、被告人はもはやどこにもいけなくなるでしょう。」 と述べました。
「悪のものは永遠にこの世に存在し、いつも手段を尽くして自分の権力を濫用しようとします。ですから、悪がこれから良くなるだろうという発想は全くの錯覚なのです」と、中国共産党の邪悪な本質を見抜いているSiegmar Faust氏は「多くの国家にとって、中国のような大国で貿易を行うことはとても重要です。これが正に中国共産党が貿易の権益を悪用できるゆえんです。ですから、人権活動家と法曹界の人たちが、自分の方法を堅持することが出来るかどうかが重要になってきます」と述べました。
取材の最後に、Siegmar Faust氏は繰り返し力強く、「これはとても良い始まりです！」と言いました。Siegmar Faust氏は２つの西方の民主的な国家法廷で連鎖反応のように下した判決は「殺人者が必ず知っておくべきことは、彼らにはきっと厳重な処罰が下されることです。」と述べました。
20010年1月4日
（中国語：http://www.minghui.org/mh/articles/2010/1/1/215477p.html）
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