法輪功修煉者、大慶刑務所で受けた拷問に関する資料を国連に提出
(明慧日本)「法輪功人権ワーキンググループ」は2010年1月12日、黒竜江省大慶市の16人の法輪功修煉者が不法に拘束・拷問された案件の資料を、国連人権理事会と各人権事務室に提出した。
今回提出した資料は、中国本土の法輪功修煉者の家族が訴訟で提出したもの。2009年8月、大慶刑務所に監禁されている法輪功修煉者の56人の家族と友人は、公開状と告訴状を海外に送り、修煉者が受けた迫害事件を国連に提出することを要請した。
家族らは手紙の中で「私達の家族は、刑務所で数十種類の拷問を受けており、生命の安全も保障されていません。刑務所側は極めて悪辣な方式で我々の家族を苦しめています。現在、第5、7大隊の修煉者は非常に深刻な迫害を受けていますが、情報は厳密に封鎖されており、その状況を把握することは難しいのです。家族の安全が心配でなりません。刑務所側は毎日修煉者を殴っています。2、3年も家族と会えない修煉者もいます」と記した。
大慶市の李敏さん、朱紅兵さん、李洪奎さん、孫殿斌さん、テキ志斌さん、王樹森さん、張興業さん、代志東さん、付文昌さん、李海さん、于良斌さん、張奎武さん、鄭青山さん、安星さん、任忠徳さん、齊鳳鳴さんら16人の法輪功修煉者は2002年から2009年の間、大慶刑務所に監禁され、ひどい迫害を受けた。李敏さんと朱紅兵さんは、迫害により死亡した。「法輪功人権ワーキンググループ」は被害者の状況と刑務所の警官の名前等を訴状に詳しく書いた。
李敏さんは何度も殴られて、体が非常に衰弱した。2009年4月、家族は李敏さんが自分の家族のことさえ分からなくなっているのを見て、獄外での治療を申請したが、刑務所側によって却下された。5月23日の夜8時ごろ、李敏さんは迫害により死亡した。
朱紅兵さんは、食事をもらえず、睡眠時間とトイレに行く権利も奪われたが、断食と見なされ、管を胃に押し込まれ、強制的に食物を注入された。その結果、肺に炎症が起こり、心不全になってしまった。2008年12月、満期になったにも関わらず刑務所は釈放せず、引き続き迫害したため、朱紅兵さんは断食で抗議した。釈放された後、家族は朱さんの肺が卵の大きさに縮まっているのを発見した。朱さんは6カ月後の2009年6月18日に死亡した。
大慶の法輪功修煉者の家族は、手紙の中で次のように呼びかけた。
一、10年間、法輪功修煉者を迫害し続けてきた江沢民とその集団が犯した法輪功への誹謗中傷の罪、憎みを扇動した罪、人道に反する罪、ジェノサイド(集団虐殺罪)と拷問罪等を全面的に調査すること
二、黒竜江省大慶刑務所側が、現在もなお法輪功修煉者を迫害していることを全面的に調査すること
三、大慶刑務所に監禁されている法輪功修煉者をすぐ釈放すること
四、職権を濫用した法の執行者の刑事責任を追及すること
五、監禁された被害者本人とその家庭にもたらした精神的かつ経済的な損失を弁償すること
法輪功修煉者を逮捕して残酷に拷問することは、中国共産党が法輪功を迫害する主な手段である。国連拷問禁止委員会は2009年1月14日、本年度の国連人権理事会の報告書で「通常、これらの拘束と強制治療は司法的審査を経ていない」と指摘した。
国連の専門家によると、法的手続きとの名目のもとで行動の自由を束縛する規定の制定は国際社会の基準と相反していると主張した。司法的審査もなく刑事被告を拘留する期間が長引き、原告側の身分保障も国際社会の要求を満たしていない。そのため、国連の専門家は、中国の法律で規定されている原告に対する条文が『国際人権規約』第9条の独立性に関する要求を満たしていないのではないかと嫌疑をかけている。
現在、法輪功修煉者が中国共産党に迫害されている事件は、国連公認の事実となっている。国連は数千件もの法輪功修煉者が迫害を受けている案件を受理した。多くの案件は国連の人権年度報告に収録され、各国に通知された。担当調査官は、人権侵害をおかした政府に質問を提出する予定で、各国は回答および説明をする義務がある。また、その回答と説明も年度報告に記録される。そのため、報告は非常に重要な意味を持ち、法輪功修煉者に対する中国共産党の迫害はすでに歴史に記録されている。
2010年1月22日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/1/18/216452.html)
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