■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/01/22/mh243725.html 



『血まみれの臓器狩り』の著者、スイスで人権賞を受賞(写真)

(明慧日本)国際人権委員会(IGFM)スイス支部は2010年1月16日、『血まみれの臓器狩り』の共同著作者であるカナダの国際人権派弁護士デービット・マタス氏とカナダ政府元大臣のデービッド・キルガー氏に対して、2009年度の人権賞を授与すると発表した。人権委員会は両氏に、中共が法輪功修煉者からの生体臓器狩りの犯罪行為の調査に努力したことを奨励した。両氏は受賞式に出席し、前日の専門家によるデスカッションおよび当日の受賞式では、スイス各界に中共が行っている法輪功修煉者からの生体臓器狩りの事実を報告した。
カナダの国際弁護士デービッド・マタス氏
カナダ政府元大臣のデービッド・キルガー氏


  国際人権協会スイス支部の事務総長「大勢の人は迫害に注目すべき」

 国際人権協会スイス支部の事務総長・シュレーゲル氏(Schlegel)は、『血まみれの臓器狩り』の著書および調査報告書について次のようにコメントした。「スイスにおいて、中共による法輪功修煉者への生体臓器狩りの情報が不足している。これらの資料は、民衆の注目を集め討議する価値があると考え、両者に人権賞授与を決定した。両者はこの調査に多大な代価を払った」

 同氏は「中共による法輪功修煉者からの生体臓器狩りの犯罪はとても恐ろしいことだ! 今はその犯罪を暴露する時期に来ている。専門家だけでなく、民衆の意識を高め、ともに行動し、臓器狩りを止めさせるべきだ」と呼びかけた。

 スイス国家臓器提供・移植財団会長:「これは人類にとって災難である」

 スイス国家臓器提供・移植財団のフランツ・イメール会長は、マタス氏、キルガー氏の報告、ならびに法輪功修煉者・劉巍さんが自らの受けた迫害を聞き、「臓器収奪という恐ろしい事実は人類にとって災難である。中国に臓器ドナー収容所が存在しているということは、私にとって信じられないことだ」と感想を述べた。

 フランツ氏は「各国政府は中国政府に圧力をかけ、臓器を収奪される受難者を助けるべきである」と付け加えた。

  スイス患者協会代表:「世界に知らせるべき」

 マルグリット・ケスラー氏(女性)は患者協会の代表である。「『血まみれの臓器狩り』を10ページ読み進んだところで驚き、それ以上読み続けることができなかった。中共による人権蹂躙で、人々が殺害されているのは考えられないことだ。このような臓器の移植を希望する者がいるとは!」と話した。

 ケスラー氏はさらに「中国で発生している法輪功修煉者からの臓器狩りを支持し、移植希望者を提供することは許されることではなく、世界で発生してはならないことは、中国でも発生してはならない。迫害を受けている人々が平和に生活する権利を持つことは大事なことだ」と話した。

  「中共による法輪功修煉者からの臓器狩りは依然として継続している」

 マタス氏は挨拶の中で「中共の法輪功に対する迫害は改善されていない。臓器狩りについて、私とキルガー氏が共同調査を開始した当時、中国における臓器移植の回数は明らかに下降していたが、まもなく上昇に向かった。中共は、臓器は死刑囚からのものだというが、調べによるとその時期の死刑執行者数は大幅に減少していたことが分かった。移植された臓器は法輪功修煉者のものであることは明らかだ」と事実関係を明らかにした。 

 キルガー氏は挨拶の中で「私たちが調査した結果、中共が法輪功修煉者を迫害してから、2005年までの統計では、少なくとも4万1500例の臓器移植が法輪功修煉者からの臓器であったことが判明した。中共はその後、臓器移植法を設定したが、移植は外国人から国内の移植希望者に切りかわっただけのことで、移植の全体数が減少したわけではない」と調査結果を報告した。

 キルガー氏は「迫害はまだ終結していない。私たちは各国政府や議会の議員に中共の犯罪を伝え続けていきたい。国際人権団体と協力し合い、血まみれの臓器狩りを制止する努力していきたい。一人ひとりが当地の議員、人権組織ならびに政府機関をこの事実を伝えてほしい」と呼びかけた。

 多くの救援の手を差し伸べ、法輪功修煉者を支持することを希望する

 授賞式の中で、法輪功修煉者の劉巍氏は自ら受けた迫害を証言した。劉氏は法輪功を修煉しているという理由で16ヶ月間収容された。期間中は毎日のように拷問され、10数時間の強制労働を強いられ、ノルマを達成できなければ睡眠をさせてもらえなかった。1日にトイレに行く時間は3回と決められた。なぜか法輪功修煉者だけが血液、心電図、CTなどの検査を受けさせられ、その結果は本人に通知しなかった。その検査の意味は臓器を摘出するための検査だったということを後になって知った。劉氏自身もその対象になっていたのである。

 現在、ドイツに住む劉氏は「私は幸運にも自由な国で生活できるようになった。しかし、中国では法輪功修煉者に対する強制連行、強制収容、強制労働はいまだに続いている。彼らは臓器摘出の危険に直面しており、この犯罪は人類の道徳や尊厳に対する犯罪である。多くの人が法輪功修煉者を支持し、共にこの迫害を一日も早く終結させたい」と述べた。

 授賞式の前日、国際人権協会ならびにスイス国家臓器提供・移植財団の主催で「中共による臓器狩りについて」のテーマでシンポジウムを開催した。参加者は外科医、医学倫理教授、国会議員、法学教授および受賞者のマタス氏、キルガー氏、法輪功修煉者の劉巍氏が参加した。 

 シンポジウムでは、中共が計画的に法輪功修煉者から臓器狩りをすることを強く譴責する決議を採択した。同時に各国政府、製薬会社、非政府組織などと手を取り合ってこの犯罪を制止しようと呼びかけた。

 2010年1月22日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/1/18/216474.html

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