■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/01/23/mh253640.html 



神韻香港公演中止に、香港政府の政治的策略に抗議(写真)

(明慧日本)香港法輪仏学会、新唐人テレビ局、大紀元時報共催の神韻香港公演は、2010年1月27日に香港で初公演を予定しており、7公演の計7700枚の入場券は2009年12月2日に完売したにもかかわらず、香港政府は肝心な神韻芸術団の技術スタッフ6人に入国ビザを発行しないことによって、神韻芸術団香港公演が中止することになった。

 神韻主催側は香港政府が中国共産党に屈服した行為を強く抗議し、最後まで責任を追及すると表した。

香港の神韻主催側は1月23日に記者会見を開き、中国共産党が神韻香港公演を阻止する行為を抗議した。(写真に発言者は何俊仁議員)

 主催者側に協力してずっと香港入国管理局と交渉を行った立法会議員・何俊仁氏は、今回のビザ不発行は政治的な判断であると指摘した。また、彼は香港政府のやり方を「恥知らず」、「卑劣」と非難した。

 背景:

 香港入国管理局は1月21日に突然、神韻芸術団の技術スタッフ6人の入国ビザを発行しないことを主催側に通知した。

 香港政府は表向き大半の神韻芸術団メンバーに入国ビザを発行したが、肝心な6人の技術スタッフに対して、「スタッフの行う業務は香港現地の労働者でも遂行できる」との理由で入国ビザを発行しなかった。しかし実際この6人が担う仕事は技術的難度が高く、また長期にわたって訓練を受けてきた経緯もあり、神韻芸術団にとって代わることのできない仕事である。

 誰もがわかるように、専門的で大規模な芸術公演にとって、技術上の協力は公演が成功するか否かの決め手である。公演開始寸前に技術スタッフの入国を拒否することは、故意に神韻の香港公演を妨害する行為に他ならない。

 これに対して、香港議員・何俊仁氏は何度も「どうやって6人の技術スタッフの代わりに業務を遂行できる香港現地の労働者を探すのでしょうか? しかも短い10日以内に、代わりのスタッフがどうやって芸術団の全体像を掴んで、公演の質を保障する上で、公演と息が合うようにバックアップができるのですか?」と入国管理局に詰問した。

 また、1月27日の公演日を知った上で、入国管理局は故意にぎりぎり21日になってから初めてビザ審査の結果を知らせたことについて、何俊仁氏は、「これは、まったくとんでもないことです。不発行の理由がそれほど簡単なことならば、8週前にも主催側に通知することができます。香港政府の目的は一目瞭然です。こうすると主催側は結果に抗議して訴訟を行う余裕も無くなります。今の香港政府はこれほどまでに北京の言いなりになっており、北京に協力して神韻を阻んでいることは一目瞭然です」 と述べた。

 主催側は1月23日朝9時半に、再び香港入国管理局に行き、6人のビザを再検討するように要請した。しかし、入国局は元の決断を維持し、ビザを発行しなかった。

 正午12時に、主催側は入国管理局近くの公園で記者会見を開き、「私達は再び香港政府に6人のビザの交付を要請しました。しかしとても残念なことに、香港政府は中国共産党に協力し、最後までビザを発行しませんでした。私達は香港政府の所為に強く抗議します。また、 ビザ不発行の理由はまったく納得できるものではありません。香港政府が下した間違った決断のため、神韻香港公演は中止せざるを得ないことになりました。これが香港社会にもたらした影響、経済的損害、及び関連の責任を香港政府はすべて負わなければなりません。主催者側は香港政府にその責任を追及していきます」と表した。

徐百弟議員(真ん中でマイクを持つ男性)は、香港政府が中国共産党に協力して神韻公演を妨害した行為を非難した

 香港黄大仙区の徐百弟議員は、香港当局のビザ拒否の理由は正当ではなく、公演を妨害したことは言論の自由を破壊する行為だと指摘した。

 徐氏はまた、香港政府は北京の命令を実行しており、一香港人としてこの事件に心が痛む。香港政府は本当に無能で香港に恥をかかせた。この卑劣な手段に怒りを感じる、と述べた。  

 民主党元サイゴン区議員、「法輪功迫害真相調査連盟」アジア支部メンバー・林詠賢氏は、世界中の多くの国で順調に公演した神韻芸術団は高いレベルの芸術団で、テロとか政治活動とかにまったく関係がない。入国することが拒絶され、この純粋な芸術の祭典が香港で公演できないことは深刻な問題だと指摘した。

元サイゴン区議員・林詠賢氏は香港政府に良知を持つことを呼びかけた

香港の古参メディア人・程翔氏

 香港政府が中国共産党に協力して神韻公演を妨害する事件について、香港の古参メディア人・程翔氏は「起きてはならないことです」とのべた。「今回の香港公演は順調ではないようです。香港は元々出入りが自由な地域ですが、この自由が政治要素に制約されることを我々は望みません。今回、神韻公演が阻まれることを通じて、我々の自由が妨げられたと実感しました。香港の民衆は今回の事件に注目して、この自由を大切に守ってほしいです」 と述べた。

米国下院議員・ガス氏(Gus Bilirakis)

米国下院議員・ガス氏(Gus Bilirakis)は、在ワシントンDC香港経済貿易弁事処に手紙を送って、「米国は神韻芸術団を光栄に思う」と、香港の在アメリカ機関に直ちに6人のビザの発行を要請した

 米国下院議員・ガス氏(Gus Bilirakis)は在ワシントンDC香港経済貿易弁事処代表・唐智強さん(Mr. Donald Tong)に手紙を送り、「あなたの助けがなければ、神韻芸術団は香港で予定どおり公演できないかもしれません」と述べた。

 さらに、ガス氏は次のように述べた:「私はワシントンDCケネディセンターで神韻芸術団のすばらしい公演を見たばかりです。香港の民衆もこの素敵な公演を鑑賞すると、非常に良い反響に違いありません」

 「米国ニューヨークに設立された神韻芸術団は、世界トップクラスの中国舞踊と音楽の団体です。この団体は傑出的な多角文化の模範であり、米国の栄光となっています。直ちに行動に移り6人のビザを許可させるようにしていただきたいです。また、神韻芸術団の香港公演を妨害させないように守ることを、あなたの政府に要請したいのです」

 2010年1月23日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/1/23/216790.html

明慧ネット:jp.minghui.org