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神韻巡回芸術団の団長「神韻香港公演は必ず実現する」(写真)

(明慧日本)米国神韻芸術団は、香港政府が意図的に芸術団専属技術者の主要メンバー6人のビザの発行を拒否したため、2010年1月27日から予定していた香港公演の中止を余儀なくされた。23日、主催者側は断腸の思いで7公演の中止を発表した。

 芸術団の団長の話によると、中止はただビザの発行の問題ではなく、政治的な弾圧に繋がっており、香港政府が中共に操られて、意図的に公演を阻もうとしていることが目に見えているが、香港公演は将来必ず実現できると強調した。 

神韻巡回芸術団・李維娜団長

 公演ビザの発行が拒否されたことについて、李団長は香港政府が中共の圧力に屈して正しい判断と決断ができなかったことは、良心にもとる行為であり、公演を中止した一件に香港政府は責任を取るべきだと指摘した。

 公演ビザの発行が拒否された6人の専属制作技術者の中、3人は、音響・照明・バックスクリーン映像制作の中心人物であり、音響技術者・トウ裕さんはその中の1人である。

 世界一流レベルの大型公演の神韻は、優秀な舞台を作るため、いつもすべての団員が一丸となっている。特に専門制作技術者の仕事は公演が成りたつ重要な部分となっている。すべての舞台の照明・音響・バックスクリーンの設置に関わる技術者は、舞台制作の初期段階から参加して創作に取り組む必要があり、舞台稽古や準備の全過程に参加しなければならない。細かい部分まで協力し合ってこそ、ようやく完璧な作品が完成できるのである。

 音響技術者:香港政府は公演を阻み、意図的にチームワークを壊す

音響技術者・トウ裕さん

 トウ裕さんは香港政府がビザの発行を拒否した件について、「悲しいことですね。単に神韻香港公演を阻んだだけでなく、香港人の自由を奪ったことになりました。芸術団の音響専門制作技術者は他の担当者と長期にわたって共同で作業した上で、やっと高品質の舞台が生まれるのであり、簡単に入れ替えることはできません」と嘆いた。

 トウさんは神韻芸術団の専属制作技術専門家で、チェロの演奏家・作曲家でもある。中国広州音楽学院管弦楽団チェロ科を卒業し、1981年学士学位を得た後、深セン交響楽団の首席チェロ奏者であった。1985年にアメリカのサンフランシスコ音楽芸術学院で修士の学位を取得した。

 トウさんは次のように指摘した。「如何なる芸術団であっても専属制作チームが公演に随行するのは当たり前のことです。香港政府が舞台制作チームにビザを発行しないのは、公演ができないようにする、破壊行為なのです。純善・純美の一流舞台の音響を作り上げるのは、作品への理解がないと担当することは不可能ですよ」

 長期にわたる協力があってこそ、成功が収められる

 トウさんは続けて述べた。「音響技術者は自身の持つ音楽修養と作品への理解及びリズム感の良し悪しが非常に重要です。それは長期にわたる訓練が必要で、たとえ数十年経験を持つプロの技術者でも、チームワークに参加すればすぐに仕事が順調に進むとは限りません。よい音響効果は作業しながら多くの経験を積んで生まれるものです。バスケットの試合と同じように、スターであっても、チームワークの結束性がないと、勝てないと同じです」

 天上から来た文化、心を震わす!

 神韻芸術団の音楽美について、トウさんはこのように見解を語った。「真の演奏楽団の特殊配合と、中国と西洋楽器の完璧な融合を表現し、中国人と西洋人のすべての人が受け入れることができる曲を作ることは難しいことです。神韻芸術団の音楽作りには特別の方法を用いるので、特殊な音楽効果をもたらすことや、東洋と西洋両方の特色を入れることができたわけです。これは言葉で言い表すことができないため、現場で聞くしかありません。音楽を聴けば、その感覚を感じることができます。音楽は一種の感性的なもので、もし、香港で公演することができれば、交流と促進に非常によいチャンスになると思います」

 「多くの観衆が音楽を聞いた後、最初に一番感じるのは心が打たれることです。音楽はバックスクリーン映像と舞踊と一体化され、別世界に入らせます。ある観客が音楽を聴くと涙を流し、ある観客は我を忘れ、生活の悩みを忘れてしまい、ある人はこのような音楽を聴いたことがなく、天上からきた音楽だと思うのです」

 香港公演が決定したときの想いは「私は香港が大好きです。以前、数回行ったことがあり、香港公演ができれば、ついでに香港を見物しようと思っていたのです。私達は優秀な舞台を世界各地で公演し、欧州・アジア・南米・北米の各地から歓迎を受けており、現地の華人から『観たことがない、素晴らしい舞台』と称賛されました。中国の国境にある香港で公演できることは非常に意義のあることで、素晴らしいことではありませんか!」

 公演ビザの発行を拒否、中共の偽りは紛れもなく本物 

 李団長は、「常識を持つ人間なら、香港政府がビザの発行を拒否することは筋が通っていないと誰でも分かることです。香港は多くの芸術団を受け入れたことがあり、どの団体にも専属技術者が現地で調達できるとの口実でビザの発行を拒否したことはありません。なぜ、神韻芸術団にだけこの手を使うのでしょう。『一国二制度』あるいは『50年変化なし』のスローガンを実践していないではありませんか」

 「神韻団員へのビザの発行を拒否したことを通して、中共の偽りの本性が見えます」

 神韻は世界各地で歓迎の嵐を巻き起こしていながら、その一方で中共が制御した地方で困っていることについて、団長は、「純善で純美の伝統文化を表現する芸術団が、なぜ嫌がらせを受けなければならないでしょう。私達はよい舞台を香港人にも見せたいのです。香港人が他の国と地方の観衆と同じく、美しい神伝文化が見られ、神伝文化の博大かつ真髄を理解してもらいたかったのです」

 「アメリカで生まれ育った多くの団員は、公演を通して向上できると共に、中国文化を世界各地に広げ、様々な人種が中国文化に感服し、自分が中国人であることを誇りに思っています」

 「ビザの発行を拒否されたことに団員は理解できず、同時に失望もしました。特に、西洋で生まれ育った団員はさらに不思議に思っているようです。『以前、台湾での公演はいつも成功を収め、同じ中国人なのに、台湾で歓迎されて、香港では入国もできないなんて』と、若い団員によく聞かれました。とても、失望した様子でした」

 音響技術者:香港人が自由を求め正義を貫くことを信じる

 自分へのビザの発行が拒否されたことに気が重くなったトウさんは、希望を失っていなかった。「私は、神韻香港公演が将来必ず実現できると信じています。特殊な立場にある香港の場合は、地元が自身でそれを獲得する必要があり、恵みによって得られるものではないと思います。自由や良心への追求を絶やさなかった香港人を信じます。香港人が必ず自分の権利を獲得すると思います」

 団長:自分のよい将来のため、香港人は立ち上がるべき

 李団長は「ただ時間の問題だけで、将来、必ず神韻香港公演が実現できると思います。正義と邪悪の戦いは、正義が常に勝利を勝ち取っていますから」と述べた。

 2010年1月27日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/1/26/216994.html

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