神韻芸術団の香港公演妨害、台湾各界から中共に非難の声(一)(写真)
(明慧日本)アメリカの「神韻芸術団」は、世界の芸術界で今世紀の奇跡といわれている。この芸術団の香港公演が中共の妨害に遭い、公演中止に追い込まれた。台湾各界からはこの事件について、強い非難の声が上がっている。特に著名な画家からは「芸術創作は政治が干渉してはならない。政治が干渉すれば観衆や公演団体に大きな損失を与えてしまう」などの声が相次いだ。
ニューヨークに本拠地をおく「神韻芸術団」は、1月27日から31日までの5日間、香港演芸学院の劇場で7公演を予定していた。しかし、舞台監督・音響・照明・スクリーンへの画像投影技師などの6人のビザ発行を「現地の技術者で間に合う」との理由で香港政府から拒否された。
神韻のような世界一の大型公演の舞台構成には技術者が欠かせない。それは準備の段階から共に練習を重ねてきたからである。この6人は公演が成功するか否かに関わるのである。
香港の主催者側は当地の時間で1月23日、神韻の香港公演は以上の経緯からやむなく中止すると発表した。
画家「一国の都合で公演を妨害してはならない」
南投県在住の画家・呉輝鳳氏は「芸術と政治を混同してはならない。芸術創作は政治に妨害されてはならず、芸術家は、ただ自分の芸術を表現する上で、いかなる思想の管制や妨害を受けたくないのである。香港政府の今回の行為は鑑賞者や公演団体に大きな損害を与えた」と話した。
呉氏は神韻を2度鑑賞した。「神韻の公演内容はとても精彩で、鑑賞した後、心に違った感動を与えてくれた。今年も神韻を鑑賞する」と話した。
神韻の公演を鑑賞したことのある水彩画家の廖春熹氏は「芸術の公演はいかなる力も介入してはならず、一国の都合で神韻の公演を妨害してはならない。私はこの事件を憂慮している。中国は専制政治をもって国民をコントロールするのではなく、民主化して国民に自由を与えるべきである。今回の事件で分かるように、中共の要素によって似たような事件は数え切れないほど存在する。台中両岸交流会が交わした契約を一方的に破棄したことが一つの実例である」と話した。
画家の大先輩である寧可氏「芸術創作は妨害や排斥されるべきではない」
画家の大先輩である寧可氏は「芸術創作は多元性のある活動が多く含まれる。最も理想的なのは外的な要素で妨害されるべきではない。神韻の公演が妨害されたことは、公演の完璧さや専門的な創作に大きな影響を与えることになる」と話した。
台中間の行き来の多い寧氏は「正しい見方を発表することを恐れることはない。中共は長期にわたり悪辣な手段でやってきた。今回の公演が中共によって中止にまで追い込まれたのは、法輪功に対する妨害だと思う。しかし、中共は批判されるべきだ。なぜなら、この公演は政治と無関係だからだ」と強調した。
寧氏は今まで40数回もの個展を開き、青渓新文芸学会の名誉理事長で、著名な画家である。寧氏は「神韻の台湾における公演は非常に歓迎されており、今年も鑑賞する予定」と話した。
前国策顧問の金恒偉氏「この国際的なスキャンダルは、香港政府の恥で、香港市民を傷つけた」
台湾の「当代」雑誌編集長で、台湾総統府国策顧問だった金恒偉氏は「神韻の公演を前に中共が下劣な手段を用いたのは、中共当局が一貫して下劣極まりないことの顕れであり、同時に、『一国二制度』『香港は香港人が治める』という約束を破棄した。今まで香港市民が享受してきた人権、基本的な公民権が剥奪された。これこそ国際的スキャンダルだ」と話した。
| 金恒偉氏 |
金氏はさらに「神韻は中華伝統文化を世界に伝え、善良で素晴らしい芸術を伝播し、世界の観衆に愛され、在外華人の誇りである。その神韻の香港での公演が妨害されたことは、香港政府の恥であり、さらに香港市民の心を大きく傷つけた。香港政府はこの事件のすべてに責任を負わなければならない」と話した。
神韻の香港における7公演の鑑賞チケットはわずか5日間で売り切れた。香港政府は公演を妨害しただけでなく、鑑賞チケットを購入した個人および団体の正当な権利を侵した。鑑賞チケットを購入したのは香港市民だけでなく、中国および近隣諸国からもあった。彼らは神韻を鑑賞するために数年待ち続けたが残念ながら香港政府の不当な行為により公演は中止に追い込まれた。
2010年1月30日
(中国語:http://search.minghui.org/mh/articles/2010/1/24/216849.html)
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