「名、利、情」の心を取り除かなければ、慈悲心は生れない
文/中国大陸の大法弟子・洗浄
(明慧日本)正法時期のこの10年間修煉してきて、法を実証し真相を伝える中で、私にとって一番難しかったことは、直接相手に向かって真相を伝え、三退を勧めることでした。口を開こうとするとその途端に、いつもいろんな常人の観念にとらわれてしまいます。例えば、断られたらどうしょうか、告発されたら、あるいは、相手に受け入れられなければどうしようかなどの恐れる心です。そのため数年来、周りの人にも十分に真相を伝えたこともなく、多くの機縁を失ってしまいました。
師父の2009年の経文を勉強した後、真相を伝えることにもっと力を入れ、緩めてはならないと認識し、直接相手に向かって、真相を伝えなければならないと思いました。
最初は、仕事や生活の中で出会った縁のある人から真相を伝えました。しかし1、2時間を費やして話しても、三退する人は少数でした。なぜでしょうか? 私は内に向かって探しました。結果を求めたのでしょうか? そうではないようです。恐怖心があったのでしょうか? そうでもないようです。
自分には慈悲心が足りないことに気づきました。よく修煉のできている同修はみな人を救う心がとても強いのです。師父は、「慈悲はエネルギーであり、人の背後にある邪悪を解体することができる」とおっしゃいました。
ある日、学法していた時、ある同修が「利益の心を取り除かなければ、慈悲心は生まれませんよ」という一言から、私はすぐに目が覚めました。常人の「名、利、情」の心を完全に取り除かなかったのが問題でした。単に慈悲に執着するだけで慈悲心が生まれるのではありません。
私たちは何回も六道輪廻する中で、常人の「名、利、情」の心に侵され、今その「人間の殻」を一層ずつ剥がさなければなりません。次第に脱皮して殻を落として、それでようやく慈悲心が生れ、人を救う効果も出てくるのです。「情から抜け出すことができれば、誰もあなたを動揺させることができず、常人の心があなたを動かすことは不可能となります。それに取って代わるものは慈悲の心であり、より高尚なものです」(『転法輪』)
法を多く学び、よく学んで「名、利、情」の心を取り除き、そして、やっと常人の心に左右されずに、三つのことをしっかり行うことが出来るようになります。外で直接相手に向かって、三退を勧めている年配の大法弟子たちは、二言三言で人を三退させますが、それは心に雑念がなく、純粋な心で人を救おうとしているからではないでしょうか?
2010年3月2日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/2/20/218529.html)
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