口腹の欲を断つ
文/中国の大法弟子
(明慧日本)昔から、人は口腹の欲(食欲)と色欲が生まれながらにあるものだとよく言います。常人にとってそうであるかもしれませんが、修煉者としてそれらは強い執着に違いありません。修煉が進むにつれてだんだん淡泊になり、最後には完全に捨てなければならないものです。
師父は食べ物に対する欲望について何回も説法してくださいました。「食しても味わざれば、口その執着を断つ」(『洪吟』「道中」)
『転法輪』の「肉食問題について」の中にも、肉・お酒・タバコに対する執着を捨てることが単独に取り上げられています。
これから、自分の修煉体験を通じて、口腹の欲を断つことについての認識を述べます。
いつも、自分は食べ物に対する欲望が強くないと思っています。なぜなら、私は食事を重んじる人ではなく、偏食もしないし、何でも美味しく食べられるからです。食べ過ぎで、娘に太っているなどとよく言われますが、私はそんなに多く食べていないし、身長は160cmで60kgの体重が太っているとは言えないと思って、娘の言葉に気づきませんでした。最近、食べる事についていくつかの事件が起き、食べ物に対する欲望を断ち、次元を高めるべきだと師父は悟らせてくださいました。
私の家は湖の隣にあり、親友には魚を飼育する人が少なくありません。祝日に魚を持って来てくれることもよくあります。私は魚を殺さないので、いつも主人が殺しています。そして、数日前に魚を調理する時、さばいた魚がまだ生きていることに気付きました。
生きている魚を調理するのは忍びないが、思い切ってやってしまいました。それで、その魚を食べる時に、骨がのどに刺さってしまい血が出てきました。考えられる方法を全部やってみましたが、効果がなく、吐く事も飲み込むこともできませんでした。
主人は病院に行くよう言いましたが、私は骨が小さすぎて病院へ行っても見えないと思うので行きませんでした。魚を食べるために殺生したせいだと分かっています。気分が悪く、イライラしましたが、返すものがあるなら返すべきだと考えて、そのまま寝ました。
翌日の朝、魚の骨がまだあると感じていましたが、第四功法を行った後、第五功法を行う時に、この骨が不思議になくなりました。私は涙が流れるほど、心から師父に感謝しました。
後でよく考えたら、これは食べ物に対する欲望だけではなくて、殺生とも言える大事な問題です。大法弟子自身は魚を殺さないけれども、家族に殺させました。これは家族に対する責任がない行為です。なぜなら、家族が魚を殺すことも殺生に違いないからです。家族が魚を食べたいと言ったら、さばいた魚を買って来ればいいのです。
そして、私は扣肉(豚ばら)と豆花も好きです。扣肉は普通の時には食べたいと思わないが、あれば必ず一つか二つか食べるものです。正月の時、結婚披露宴に参加する際、昼ごはんと晩御飯に扣肉を二つずつ食べたら、胃から背中まで痛くなりました。二日後、扣肉に対する執着を捨てるべきだと悟るまで痛みは治りませんでした。
そして、豆花は私が買い物に行く時に必ず買うものです。こんなに質素なものなので、食べるには問題ないはずですが、数日前に豆花を食べた後で胃が変になりました。私は、豆花に対する欲望も取り除くべきだと悟ったらすぐ治りました。
新年の間に、親戚はまた魚を贈ってくれました。そして、魚を調理するための漬物を多く作ったほうがいいと主人に言われました。私が漬物を作ろうとする時、壺の腹のあたりからぱっくり割れました。私は両手で半分の壺を抱えて、半分が地面に落ちました。主人はおかしいと言いましたが、一体何を悟らせてくださったのか私には分かりませんでした。
それから、よく考えてみると、漬物は魚を調理するためのものであり、きっと食べるのに関係があるに違いありません。その後、私ははっきり分かりました。壺の腹から割れたのは口腹の欲を断つことを悟らせたのではないでしょうか。ぱっくり割れたことはきちんと欲を断つということではないでしょうか。これは師父がくださった「棒喝」であります。そう考えたら、私はすぐ親戚の人たちに魚をほとんど持って行きました。主人が納得してくれないので、少し残しておきました。
食べることと飲むことは、常人にとって口の福と言われています。でも、修煉者としては、それは口腹の欲であり、捨てないといけないものです。最初、私は自分がまだ食べることに対する欲望を取り除いている最中なので、こんな文章を書くなんて照れ臭いと思い、文章を書くつもりはありませんでした。今では、この文章を書くのは欲望を徹底的に暴き出し、執着を捨てることを決心するためです。そして、私と同じ状態の同修たちが、早く執着を放下して、円満成就に至るまで絶えず精進するように願っています。
文章の中に書かれたすべてのことは個人の次元に限られた認識であるため、同修の慈悲なる指摘をお願いします。
2010年3月20日
(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/1/14/216217.html)
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2010/2/5/114443.html)
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