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黒竜江省の裁判所、法輪功修煉者に不公正な裁判

(明慧日本)欧維芝さんと鄒継秀さんは法輪功を修煉しているという理由で中共公安局の警官に強制連行され、裁判を強制された。法輪功修煉者たちは、北京在住の2人の弁護士に無罪の弁護を依頼した。

  欧維芝さんと鄒継秀さん(女性)は黒竜江省の八五四農場の職員である。2009年11月19日に農墾局・八五二公安支局の警官によって強制連行された。警官らは、2人を紅興隆農墾局留置場で迫害し、その後、牡丹江農墾局留置場に移送した。

  2010年3月22日の午前、牡丹江農墾局裁判所は欧維芝さんと鄒継秀さんに対して開廷し、尋問を行った。法廷で検察官はそれぞれの起訴状を読み上げたが、全く同じ内容だった。弁護士がその起訴状と証拠はおかしいと指摘すると、検察官は非常に慌てていた。もう1人の公安局の証拠によると、法輪功の内容のDVDが92枚見つかったというが、実際は15枚しかなかった。弁護士は曖昧で粗末な対応を強く非難し、証拠を確かめるよう要求した。

  裁判長は仕方なく休廷を命じ、証拠のリストの確認を行ったが、DVDをどこから入手したかわからず、75枚のDVDを見せたが、証拠物件の92枚は最後まで見つからなかった。明らかに起訴は作り上げたものに過ぎなかった。実はDVDを没収した時の没収した人と没収された人のサインもなかった。弁護士は裁判長に、今回の証拠は偽物であると主張した。

  弁護士の1人は法輪功の真相を伝える行為は、中国のどの法律にも触れていないと弁護した。しかし、裁判長は中国共産党が法輪功を修煉することは違法であると決めたと言いだし、弁護士の発言を止めたが、弁護士はそれに抗議し、国民には思想と信仰の自由があり、それは法律で定めていると反論した。すると、裁判長は脅迫に出た。弁護士は勇気を出して、自分は法律に基づいて弁護をしているので、裁判長の脅迫は恐れないと返答した。2人の弁護士は法廷で堂々と、裁判所は法律を実行する立場なのに、中国共産党を恐れて国民の人権を侵害し、信仰の自由を奪っていると指摘し、2人の法輪功修煉者は無罪であると繰り返し強調した。

  鄒継秀さんの弁護士は、鄒継秀さんは体の状態がよくないため、中国共産党の肉体的虐待、拷問、過酷な労働には耐えられないと、保釈を要求した。しかし、裁判は結論を出さずに終わった。

  開廷前は欧維芝さんの元職場の上司が自ら牡丹江農墾局の政治法律委員会を訪れ、欧維芝さんは非常に優秀な職員であるとして釈放を求めた。また、欧維芝さんの近所の人も政治法律委員会を訪れ、欧維芝さんの夫が癌であることから直ちに釈放することを要求したが、いずれも拒否された。

  鄒継秀さんは監禁中にひどい高血圧、心臓病の症状も出た。彼女の元職場の職員が署名活動を行って釈放を求めたが、未だに2人は監禁されたままである。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

  2010年3月28日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/3/25/220399.html

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