■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/04/13/mh141580.html 



黒竜江省:正義ある弁護士が裁判所で法輪功修煉者たちの無罪を弁護

(明慧日本)黒龍江省の七台河市新興区裁判所では2010年4月1、2日、李新春さんなど6人の法輪功修煉者に対して裁判が行われた。北京から来た弁護士2人が李新春さん、姜波涛さんは無罪だと弁護した。弁護士は、警官が提出した証拠は偽証であると指摘、法輪功修煉者は中国の法律に違反しておらず、信仰の自由は中国憲法の保護を受けることから、直ちに法輪功修煉者を釈放するよう要求した。

 道理と根拠に基づいた弁護士の弁護を、現場の人々は静かに聞いた。被告人の家族は、傍聴席に座っていた公安が「この弁護士はほんとうに素晴らしい」と感嘆する声も聞いたという。

 2009年9月22日の午後、七台河市公安局「610弁公室」主任・畢樹慶らは警官十数人を連れて法輪功修煉者・李新春さん、姜波涛さん、関淑雪さん、李鳳波さん、劉芳栄さん、パソコン店を経営している張秀蓮さん姉妹を連行し、家財を没収した。張秀蓮さん姉妹と李鳳波さん(迫害されて肺癌末期になっている)は釈放されて帰宅した。

 4月1日、新興区裁判所は警備が厳しく、裁判に掛けられる法輪功修煉者の家族の傍聴を2人に制限し、関係者以外の立ち入りを徹底的に禁止した。5人の警官が入り口で家族たちの身元を捜査し、持参物を全てを一時的に取り押さえた。郷の書記は、法輪功修煉者たちに「この数日間はどこにも行かないように」と言った。

 噂を聞いて集まって来た民衆はこの光景を見て、「公開裁判と言いながら何をこんなに怖がっているのか? やましい事をしているからびくびくしているんだ」と話していた。法輪功修煉者が勤める会社と街道事務室は、公安局から「4月2日に集まって騒乱を起こさないよう規制せよ」との通知を受けた。

 実際、七台河市公安、検察、法律部門の人たちは、弁護士が法輪功修煉者は無罪だと弁護する話を聞いて、非常に怖がり、直ちに北京の司法庁に報告した。北京司法庁は、法輪功修煉者を弁護してはならないと弁護士事務所に圧力を掛け、弁護しても罪の軽重のみにするようにと電話口で騒ぎ立て、脅迫した。しかし、正義ある弁護士2人は、恐れることなく堂々と裁判所で法律の尊厳を守った。

 弁護士は、裁判所の論理は、先に法輪功修煉者に罪を判定した後、次に証拠を探していると指摘し、提訴状に書かれている「犯罪事実」は「口述」に過ぎず、客観性と相関性が乏しく矛盾だらけであり、証拠とならない点を指摘した。さらに、弁護士が証拠と証人を求めた時、責任者は証拠と証人を何一つ提出できず、公訴人の顎金亜はばつが悪く、責任者に「証拠はどこにある」と聞いた。公安のリーダーは大声で「地下にある」と言った。

 弁護士はさらに「法輪功に対する迫害は、中国の現行法律上の根拠がない」と明確に指摘した。「国務院と公安部で認定した14種類の邪教中に法輪功は入っていない。「中華人民共和国立法法」によると全国人民代表大会および常務委員会で制定した法律、言い換えれば全国人民代表大会および常務委員会に限って「犯罪と刑罰」に関する法律を制定する権限を持っており、全国人民代表大会および常務委員会がいかなる人と機構にも立法権を授けていない状況で、「最高裁判所と最高検察院」は「通知」の形式で「法律を制定」して法輪功を「邪教」と定める権限がない。公訴人は、被告人が「邪教組織を利用した法律の実施破壊罪」を犯したと言っているが、この場合の犯罪はいったい何か、破壊したのはどの法律と行政法規の実施なのかを質問し、「法律は人の行為を規格するものであり、人の思想と信仰を規格するものではない」ことを指摘した。

 弁護士は続けて述べた。「被告人が信仰する真善忍は、中華民族数千年の文化伝統美徳の抽出と濃縮であり、政客の政治闘争の需要以外に、いかなる国でも真実を言いながら善心で自分を抑制して忍耐することを反対しない。私が調べた限りでは、被告人は信仰をもってから勤勉、人に対して非常に誠実、家庭に忠誠、老人に孝行、腐敗に反対して学生の親からの贈り物を拒絶、経済的困難な学生を援助するようになった。これらは姜波涛さんのような数少ない人に限ってできることであり、このような変化は自分の信仰があるからである。反対に東北地方は治安が悪く、酔っ払って喧嘩する人が多いが、自分の信仰がある人達にはこのような行動をしない。このような信仰は人を善に向かって変化させているが、これを邪教と言えるだろうか」

 裁判は午前9時半から12時半まで行われた。弁護士の道理と根拠のある弁護に、打ち切る声も、反対の声もなく、現場の公安・検察・司法・街道員会主任らは静かに聞いていた。

 法輪功修煉者と弁護士の完璧な弁護が終了後、「この弁護士は本当に素晴らしい」と傍聴席に座っていた公安の心から称賛する声が家族の耳に聞こえてきたという。家族が裁判所を出て行く時、公訴人・顎金亜は「罪を認めさせたかったのに認めない、証拠を求めても証拠もない、どうすればいいんだ」と責任者たちを叱る声が聞こえてきた。

 裁判が休廷に入った時、現在合議審中で、結果は確定されていないと裁判所側は通知した。

 現時点で、5人の法輪功修煉者は続けて七台河市留置場に拘束されている。

 裁判所職員らは個人的に弁護士と相談中、携帯を取り出して「見て下さい、法輪功修煉者が送ってきたメールです。全市民が来て傍聴できるようにと書かれている」と言った。一部の人は「もし政治と関係なければ我々も提訴しない。つまらないことだ」と話した。他の人たちも「全て上級部門の政法委員会、610弁公室からの指示で、我々も仕方ないのだ」と話していた。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 2010年4月13日 

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/4/11/221337.html

明慧ネット:jp.minghui.org