内に向けて探し、利益を求める心を取り除く
文/河北省の大法弟子
(明慧日本)昨年、妹夫婦は激しい喧嘩をして、妹が我が家にやってきました。妹は、「離婚したいの、財産も一切いらない、子供もいらない、自分で稼いで生活する」と私に言いました。私は情に動じられないようにと、自分で自分に警告しましたが、翌日の朝煉功していた時、「妹が離婚するなら、財産を全部妹の旦那に渡すべきではない」などの雑念がどんどん出てきました。
名、利、情の三つの中で、私は利益を求める心が一番強く、多くの場合は自分でも気付いていません。利益を求める心は自分だけでなく、他人をも傷つけます。この数年間を振り返って見ると、利益を求める心があったからこそ、旧勢力に隙に乗じられました。夫は迫害されて放浪生活を余儀なくされ、私と子供は私のわずかの給料によって生活し、時々夫にも支援しなければなりませんでした。日常生活は非常に簡素で、たまに大法への信条に疑問が出てきました。「大法を修煉する人は幸せなはずなのに、なぜ私達はこれほど貧乏なのだろう」と理解できませんでした。
その時はまだ内に向けて探すことが分かりませんでした。いつも夢を見ており、電車やバスに乗る前、自分のほこりだらけの部屋にバッグがいっぱいで、これらのバッグを忘れないようにと思い、駅に着くと、電車やバスはすでに発車し、間に合いませんでした。これは師父の私へのご啓発でしたが、私は悟らず、相変わらず利益をしっかり掴んで放しませんでした。
会社で、誰かが病気に罹ったら、あるいは何か困ったことがあったら、同僚は皆お金を集めて見舞いに行っています。それで、父母が入院していた時、同僚が見舞いに来ることを私も望んでいました。しかし、誰も来ませんでした。ちょうどその時、会社の1人の同僚が入院し、皆お金を集めて見に行きました。私の心のバランスが崩れ、憤慨するところでした。私のこの利益を求める心が旧勢力に利用され、退院したばかりの父はまた転んで怪我をし、私の家にころがり込んできました。母もまだ私の家で休養しており、さらに妹も一人っ子政策から逃れるため、私の家に来ました。私の家はめちゃくちゃになり、私は衆生を救うことができなくなり、さらに学法や煉功もできなくなりました。父母の病気に対して、同僚が見舞いに来ることをもっと期待していました。そんな思いがなぜ強かったか自分も知らず、ひいては発正念の時も頭の中をめぐっていました。これらの騒動に対して、私は焦り、苦しく、痛恨の思いばかりでした。
ある日の発正念の時、涙を流しながら「これらの良くないものをお取り除きください」と、師父にお願いしました。当日夜、学法のために同修の家に行く途中、自分の利益を求める心を見つけ、全てその心のせいだと分かりました。「左手は人間のものを掴んで放そうとせず、右手は神のものを掴んで得ようとする」という事が最初は分かりませんでしたが、今回やっと分かりました。自分はすでに人間の利益に惑わされていたのに、ずっと気付いていませんでした。
学法を強化することによって、法理も目の前に現れてきました。良くできた時、見た夢で自分は飛んでおり、何も背負わず電車に間に合いました。内に向けて探すことの重要性を実感しました。内に向けて探すことは、自分の執着を太陽の下に暴き、逃げることなく、それを取り除きます。引き続き反省する中で、自分は清らかになり、成熟していきます。
師父は宇宙の最も良いものを我々にくださったのに、我々はまだ人間の汚いものを掴んで放さなくても良いのでしょうか。人間と神の区別はどこにあるのでしょうか。神の道を歩んでいる修煉者が、人間のものに左右されて良いのでしょうか。自分を修める目的は衆生を救うためで、自分の神聖な誓約を果たすことです。師父はすでに我々に教えてくださいました。我々の円満成就は問題ではないのです。しかし、我々はどのぐらいの衆生を救ったのでしょうか。我々の使命を果たしたのでしょうか。名、利、情は我々が衆生を救うことを妨害し、そして旧勢力が我々を迫害する最も大きな理由です。
妹夫婦の喧嘩に対して、私は情を放下し、そして妹の家に供えていた霊などを取り除いた後、事はすぐに収まりました。今回のことに対して、私は以下のように体得しました。
1、普段から学法を重視し、量を保障する一方、質も重んじなければなりません。大法だけが我々の修煉の道しるべで、多く学法してこそ、われわれは迷いの中で理性を保てるのです。
2、「煉功の時にあれこれと妨害が現れて来た場合、まず自分自身から原因を探し、まだ何か捨てなければならないものがあるのではないかと考えるべきです」(『転法輪』)
3、もし自分の原因でなければ、必ず発正念し、他の空間からの妨害を取り除くべきです。
2010年4月20日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/4/18/221733.html)
|