■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/05/02/mh042784.html 



法輪大法情報センター、米国国会で年度報告書を発表(一)

(明慧日本)アメリカに本部を置く法輪大法情報センターは2010年4月26日午後、米国国会議事堂で記者会見を開き、2010年の年度報告書を発表した。報告書には、法輪功が中国で迫害を受けている状況の調査報告と、迫害が中国及び世界に与える影響を詳しく記述している。世界各地の人権弁護士、人権問題の専門家、学者、被害者たちが独自の調査結果や証拠を提供することによって、この前代未聞の11年にも及ぶ法輪功への残虐な迫害事実を報告書で記録した。

 「この時代で最も不公平な、最も残酷な迫害」

ハドソン研究所宗教自由センター主任のニナ・シー(Nina Shea)氏

 記者会見の司会者である米国国際宗教自由委員会委員、ハドソン研究所宗教センター主任のニナ・シー氏は11年前の4月25日、一万人を超える法輪功修煉者たちが北京に集まり、ますます深刻になっていた法輪功に対する当局の嫌がらせ、恐怖、威嚇などを終わらせるため政府に陳情し、世界の舞台に登場した。それから、わずか3カ月後、中共は法輪功を「全滅」させる政治運動を始めた。2009年、アメリカ国会議員は中共の法輪功に対する迫害を「我々のこの時代に最も不公平、最も残酷な迫害の一つ」と定義したと述べた。

 ニナ氏は「今日、法輪功はいまだに中国で残酷な迫害を受けながら、その迫害の真相と残酷さはあまり知られていない団体であり、いまだに数千万にものぼる人々が自分の信仰のために監禁され、拉致され、残酷な迫害を受けている。さらに迫害を受けて命まで奪われている」と述べた。

 「法輪功情報センターの2010年度報告書」

法輪功情報センター執行委員会主任リウィ・ブロウド(Levi Browde)氏

 法輪功情報センター執行委員会主任リウィ・ブロウド氏は記者会見で、当センターの2010年度報告書の内容を簡単に紹介した。ブロウド氏は、「報告書の情報はさまざまなルートで入手したもので、その中に、中国で迫害を受けた被害者の自ら体験した残酷な迫害の真実も含まれている。また、彼らの家族や友達が自分の目で目撃した情報、および中国の弁護士、各国の弁護士たち、NPO、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル、アメリカ国会、アメリカ当局中国問題委員会(CECC)などが提供した情報も含まれている」と述べた。

 ブロウド氏は、「数千万の人々がいまだに中国で不法かつ残酷な迫害を受けている。修煉者ならだれでも迫害、転向の対象となる。修煉者たちの生活、仕事、学業、退職金、及び人身の自由などすべてが常に中共の脅迫、威嚇に直面している。中共が発動したこの迫害は全く合理性がなく、中国憲法と国際法をすべて違反している」と話した。

 報告書の中で、去年だけでも2200人以上の法輪功修煉者が刑務所、労働教養所に監禁され、そこで100人以上が殺されている。今、中共の労働教養所で拘禁されている人のうち、半数以上が法輪功修煉者であると記述されている。

 ブロウド氏は続いて、これは一つの数字に過ぎないが、この統計の裏に隠れているのは被害者たち本人、その家族と友人が死を恐れずに勇気を出して情報を提供していることを忘れてはならない。情報提供することによって、彼らも同様に監禁され迫害を受けるのだと述べた。

 報告書では、法輪功のために弁護している弁護士たちも現在、迫害の対象になっている。監禁され、不当判決を受けていると書かれている。ブロウド氏は、高智晟弁護士も中共当局による恐怖、残虐迫害を受けた。先週も法輪功のために無罪弁護をしていた弁護士の唐吉田さんと劉巍さんが弁護士資格を強制的に取り消されたと紹介した。

 ブロウド氏は、「マスコミの報道や人権団体などの報告は、この迫害の氷山の一角しか紹介されていない。実際の迫害は報道を遥かに超える恐ろしいものとみられる」と紹介した。

 「4.25当日の状況は人々に知られているより複雑」

『新中国を失う』著者のイーサン・ガットマン(Ethan Gutmann)氏

 『新中国を失う—アメリカ商人の中国における理想と裏切』の著者で、「アジア・ウォール街新聞」、「スタンド週刊」、「投資者新聞」編集者のイーサン・ガットマン氏は、記者会見で次のように話した。「4.25の当日の状況は人々に知られているより複雑である。中共の元610弁公室の職員の郝(カク)風軍氏が提供した情報によると、中共は4.25事件前から法輪功をずっと監視し続け、嫌がらせを続けてきた。中共は一人一人の法輪功修煉者や、その家族の詳しい情報を集めていた。これらの情報は一、二年でできるものではない」と話した。

 ガットマン氏は記者会見で、自分が収集した中共の法輪功への迫害に関する大量の情報を公開した。その中で、中国ネット警察は「金盾工程」ネットを使い、インターネットの会話記録、電子メールなどを監視し、法輪功修煉者のIPアドレスが追跡され逮捕された情報を提示した。中共は、法輪功の海外ネットサイトの明慧ネットを攻撃し、海外の中共スパイネットワークを利用し、海外に住む法輪功修煉者たちの情報を収集している証拠を提示した。その中には、ニューヨークのフラッシング地区で法輪功修煉者が中共のスパイに襲われた情報も含まれている。

 (続く)

 2010年5月2日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/4/28/222452.html

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