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カナダ国会:シンポジウムで中国の司法の真実を暴く(写真)

(明慧日本)2010年カナダ国会の中国人権シンポジウムが、中国の「法廷」と人権、司法をテーマにして開かれた。80人あまりの国会議員(または秘書)、上院議員、および中国の人権と司法の現状に注目するNGO代表らが参加した。

2010年5月5日、カナダ国会で中国の人権について議論する様子

  今回のシンポジウムは、カナダ国会議員スコット・レード(Scott Reid)氏、アーウィン・コトラー(Irwin Cotler)氏、ウェイン・マーストン(Wayne Marston)氏、ジーン・ドリオン(M Jean Dorion)氏の提案で催された。『血まみれの臓器狩り』の著者デービッド・キルガー氏、上海で働く弁護士クライブ・アンスレー(Clive Ansley)氏、法輪功修煉者の何立志氏がシンポジウムで発言した。

  3年の不当判決、弁護士の権利が奪われる

  技師の何立志氏は法輪功を学習して、心身共に健康になった。迫害期間中に友人へ迫害の真相の手紙を出したことを理由に、何氏は中国共産党によって3年の実刑判決を言い渡された。

  何氏は弁護士に依頼し、裁判を起こしたところ、その弁護士の弁護資格が取り消されたという。

  何氏の案件は代表的なものだ。デービッド・キルガー氏は中国の高智晟弁護士の案件について述べた。「高弁護士は法輪功修煉者をはじめとする一般民衆を弁護したため、本人および家族達はひどい目に遭った。2005年から、高弁護士と家族は何度も嫌がらせを受けて、弁護士の事務所も閉鎖され、弁護士の資格が取り消された。2006年8月、高弁護士は中国の警官に秘かに強制連行され、拷問、めった打ち、電気ショックなどの暴行を受けた」

  中国で弁護士を開業したカナダ人「夢から現実へ」

  クライブ・アンスレー氏は外資系の企業代表として中国で14年間働き、中国で最初の弁護士になったカナダ人であった。「中国の司法官吏に引率されて中国の法廷を見学して帰国したカナダ官吏の報告は、中国の司法制度の進展がいかに大きいかを言うが、この言い方は完全に事実無根です」

  あの中国から戻ってきたカナダの裁判官は300人の司法修習生にこう語った。「中国の司法制度は私たちをリードしています。いくら努力してもあのようなレベルに達しません」 なぜかというと、このカナダの裁判官が見学した法廷は大理石の山の上に建てられ、新型のプラズマテレビが装着されていたからだ。

  中国を訪問した裁判官の認識できないところは、(中国の)法廷の決断は裁判官の判断ではなく、政府当局に依存するもので、いくら新しい法律を定めても、中国共産党の権力を超える法律は存在しない。そのため、政府当局の違法行為に対してどうすることもできないとアンスレー氏は述べた。

  中国を訪問した裁判官達は中国の司法について正当な評価ができない。なぜならば、彼らが見たのは法廷の形だけであり、実際の運用を見ていないのである。

  アンスレー氏は中国で最も顕著な例の一つとして、今の裁判官は法律の学位がなく、その訓練もなく、現在の地位を得たのは、まず共産党に忠実であり、(共産党の都合に応じて)中国国民に忠実であり、最後に法律に忠実であることだと話した。

  中国共産党の権力に挑戦しようとする弁護士は、監禁される可能性がある。「今、弁護士が拘禁されているのは完全に偽りの罪によるものです」

  「何立志さんの案件のように、中国では、弁護士は法律制度や政府当局が恥をかくような案件を受理してはいけないのです」

  「もし、信仰をもつキリスト教徒あるいは強制的に土地の所有権を取り消され、土地を失った民間人のために弁護すれば、多くの中国弁護士達はさらに厳しく処罰されるかもしれません」

  2010年5月9日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/5/7/223083.html

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