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かつての怨恨を善で解消した体験


文/黒竜江省北安の大法弟子

(明慧日本)殺生すると、殺生者本人に直接とても大きな業力が生じる以外、殺生者が償わないといけない罪の重さは、殺された被害者が味わった苦しみよりも大きいわけです。これも、小法小道で一世の修練で円満成就できない理由の1つです。法輪大法を真に修煉すれば、一世できっと円満成就できるはずです。一方、師父が我々のたくさんの業力を消してくださったほか、我々自身も少し以前の過ちを返済しなければなりません。これは宇宙の法理で定められたルールです。

 たとえ法輪大法の中で修煉しても、前世に殺生の罪を犯した修煉者はより多くの魔難にまとわされ、勇猛精進しないと、あまりの業力のために円満成就できない場合もあります。現在、依然として次々と重なる魔難に遭う同修は、これはかつての殺生と関係ないかと思うことがあるでしょうか? 大法の法理で「善をもって怨恨を解消する」ことに思い付いたことがあるでしょうか? もし「善をもって怨恨を解消する」ことができたら、自分の業力を返済しただけでなく、あなたに殺される生命にとっても甚大な慈悲となるでしょう。

 私は10年前に法輪大法の修煉を始めました。修煉を始める前に、かつて私は山東省農村部の実家に1匹の約3メートルの毒ヘビを殺したことがあります。殺生した後に遭った因果応報は言うまでもないことですが、ここでは修煉を始めてから、私は善をもってこの怨恨を解消した経緯を書き出して、かつて殺生したことのある同修のご参考になれればと願います。

 去年の春、しばらくの間、実家の中庭から夜と明け方にそれぞれ2種類、動物のおかしな叫び声が聞こえました。とても度胸がある父でさえ怖くて中庭に出ることを控えて、兄弟姉妹は誰もが実家に帰る勇気をなくしていました。

 私が知った後、その空間場を片付ける正念を発しました。その夜、私の元神は次のような光景を見ました。道士である私は実家の中庭まで飛んで行って、叫ぶ動物は地下の洞穴に隠れている巨大なヘビだと分かりました。その頭は洗面器ぐらい、目は握りこぶしぐらい大きくて、とても醜いものです。道士の私を見て、ヘビは怖くて叫ばなくなりました。また、このヘビは私の母の命を奪う機会を伺っていると察した私は、洞穴の出口で待っていました。しかし、ヘビにピョンと外に逃げられました。私は飛んで行って、ヘビの頭を踏みました。ヘビは大きな口を開けて、「私は千年も修煉していたので、おまえに負けないぞ」と言いました。「おまえは私の小指でひねり潰すにも足りないものです。死んでもらわないといけません」と私は言いました。ヘビはとても悲しそうに「殺さないで」と願いましたが、私はヘビの目の中の狡猾さが見えて、「おまえは絶対にまた人間を害するので、許すわけにはいけません」と言って、手でヘビの頭を切りました。ヘビの胴体はたちまち割れて溶けたのですが、頭が12匹の小さいヘビに化けて、一瞬、地面の木の葉の中に逃げてしまいました。そして私の元神も戻ってきました。

 翌日、私は母に電話をかけて、これからそのおかしな叫び声がなくなるはずだと言ったら、そのとおり、当日の明け方にもう聞こえないと母が答えました。また、12匹の小さいヘビはまだ生きているので、これからヘビと関係ある物事をすべて避けるべきだと、私は母にくれぐれも注意しました。母も快諾しました。

 しかし3日後、年配者の病気治療の専門と自称する「医者」が母の家に行きました。母は足が少し痛いと言ったら、思いもよらないことに、その医者はリュックから12匹乾燥した小ヘビを取り出して、煎って砕いてから飲めば足が治癒すると言いました。母は私の注意を忘れたのですが、ヘビが嫌いなので受け取りませんでした。医者はまた1本の黒い薬液を出して、ヘビの精華を抽出し調合したもので、ひざに塗ると治癒できると言って、600元の高価(日本円9000円前後に相当)で母に売り出しました。母は言われたとおりにひざに塗りました。

 私が知った後、断固して母に塗り薬を捨ててもらいました。しかし、もともと母は片足だけが痛かったのですが、黒い薬を使ってから両足とも痛くなって、痛みは日ごとにひどくなっています。とうとう完全に歩けなくなって、病院に行って2度も手術をして、ようやく歩けるようになりました。あっという間に1年が経って、私は母を怒りましたが、あまり関わりませんでした。

 今年になって、母はやっとその薬を塗ったことを後悔するようになりました。これで、母の足の痛みは10年前に私は毒ヘビを殺したことに原因があると、私は思い付きました。それでは、今の私はどのようにするべきですか? 今の出来事は私に殺された大蛇の弟子と孫弟子の復讐だと思います。「善」は大覚者の基本的な本性で、大法弟子はどんな事でもまず「善」の角度から考える、という師父の教えを思い出して、では、私は「善」をもって解決しようと決心しました。

 私は座禅を組んで入定してから小ヘビたちにこう言いました。過去どんな怨恨があったかに関わらず、今の私は大法弟子ですので、善ですべてを円融したいと思います。あなた達は復讐を止めて、すぐに母の体を離れて、私を妨害せずにどこかで待ってくれれば、いつか私はきっと円満成就の福をあなた達に返します。私にできないことは私の師父が助けてくれます。私の善意な提案に協力しないものは、滅するしかありません! 機会は一回だけなので、大切にしてほしいと。一瞬にして、12匹の小ヘビが母のひざの中から這い出て、ひざの内部はすでに血だらけで、骨はボロボロに噛まれたのを「見ました」。間もなく、ピンク色の昔の衣装を着た12人の少女がひざまずいて私に感謝するシーンをも「見えました」

 私はすぐに母に電話を入れると、「本当に不思議です。先ほどまで動けないほど痛かったのですが、10分も経たないうちに痛みが消えた」と、母は嬉しそうに話しました。

 実は10年前、私があの巨大なヘビを殺した後に、占い師は、私が殺したのは神通力のあるヘビなので、すぐその地を離れないと命が危険だと言いました。当時、私は東北地方の実家にしばらく帰省しただけで、山東省の家に二度と帰っていません。それも師父の保護だと今になって分かりました。さらに意外なのは、10年経ってもその巨大なヘビは私の復讐に来て、法輪大法を修煉する私に近づけないよう、母に危害を加えようとしています。私は大法の法理でその子孫を救ったため、「善をもって怨恨を解消した」とも言えるでしょう。

 これも私の人生の幸運だと言えます。もし、法輪大法を修煉していなかったら、私はとっくに死んでいるかもしれません。昔、母からこのような伝説を聞いたことがあります。1匹の大蛇がまっ昼間にある女の子を追いかけていました。10数人の村人は女の子を水がめの下に隠して、大蛇がやってきたら、水がめを3周回って去りました。しかし、水がめをあけて見ると、女の子はすでに死んでいました。

 自分の体験を書き出して、法輪大法のこの上ない神通力を見せたいと思います。また、かつて殺生する行為のあった同修に、「善をもって怨恨を解消する」ことで悪いことを良いことに変えて、自分の円満成就でかつて殺した生命に福を与えるよう助言したいです。

 2010年5月17日

(中国語:http://search.minghui.org/mh/articles/2010/3/19/220023.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2010/3/29/115678.html

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