政治教材の中の写真はなぜ削除されたのか
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明慧日本)中国共産党は、義務教育の教科書に虚言を載せている。小学校六学年『品徳と社会』17ページ目に、女の子の劉思影が「法輪功」を修煉している母のペテンにかかって、天安門でガソリンを撒いて焼身自殺をして天国に行き、全身の40%がやけどして、最後に命を失ったとある。

 これは明らかな嘘だ。法輪功は殺生、自殺することを絶対に禁止にしている。一人の母親としても、自分の娘を自殺させることがありえるだろうか? 

 教科書の文章の左下に1枚のきれいな女の子の写真があって、子ども達は勘違いしてしまう。「こんなに可愛い女の子が騙されて焼身自殺をするなんて、本当にかわいそう」それによって法輪功を敵視するようになる。しかし数年前、同じ教材の中で(中学校の教科書を含む)はこの写真ではなく、別の写真、つまり当時の中央テレビ局の番組『焦点訪談』の中の劉思影の入院写真を使っていた。では、なぜその写真は削除されたのか? 

 写真を分析すると、簡単に多くの疑問点が見つかる。 

 1.中央テレビ局の言い方によると、劉思影は気管を切って3、4日目に取材を受け、澄んだ声で記者に歌を歌った。これは医学の常識に背くことだ。 

 2.深刻なやけど患者は、傷の表面を露出させるはずだが、写真の中の劉思影はしっかりと包まれている。もし包帯をほどくと、皮が剥がれてしまうのではないか。 

 3.重度のやけど患者は、絶対に感染しないように隔離する必要があるが、記者は消毒服を着ず、帽子も被らず、汚れたマイクを近い距離で取材する。 

 これらは最も基本的な医学の常識である。このすべてはペテンだとしか説明できない。 

 世界的に有名なワシントン・ポスト紙の記者(フィリップ・パン氏)は、自ら劉思影の母(劉春玲)の郷里へ行き、調査を行った。隣近所の人達は皆、劉春玲が法輪功煉功をするところを見たことがないと言う。「焼身自殺」の撮影映像を分析すれば、劉春玲は警官に重い物で打ち殺されたことが分かる。劉思影は入院して2カ月、2001年3月16日の検査結果は正常であると医者が証言した。3月17日にテレビ局は劉春玲の危篤を宣言し、そして急死した。中国共産党は「天安門焼身自殺事件」を演出しただけでなく、また参与者を殺して口をふさいだ。 

 国際教育発展組織(IED)は2001年8月14日、国連会議で「中国共産党の当局は焼身事件を証拠にして法輪功を罪に陥れることを企んだ。私達がビデオを分析した結果、事件全体は中国共産党当局がすべてでっち上げたものだ」と指摘した。

 中共はさらに広範囲の中国人に法輪功を敵視させるため、すべてのメディアを利用して法輪功を醜悪化した。また小学校、中学校の教科書の中に、法輪功に罪を着せる内容を入れ、すべてこの写真を使っていた。

 国際社会で真相を暴き出し、国内の修煉者が絶えず真相を伝えるにつれて、真相は次第に知れ渡っている。江沢民と元教育部長・陳至立を含む法輪功迫害の元凶、中国共産党の数十人が、国際法廷で人道に対する罪、ジェノサイド、拷問罪で起訴された。このような情勢の中、中共は教材の中の劉思影の入院写真を削除し、偽物だと見抜かれてしまわないよう、今の写真と入れ替え、真相を知らない学生達を騙し続けている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/5/19/223986.html)     更新日:2011年12月26日
 
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