■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/07/01/mh020977.html 



大法を修煉し返本帰真に向かう(ニ)

文/河南省の大法弟子

(明慧日本)1999年、中共が大法を迫害する前、私は毎年、会社の労働模範と青年社員のやり手として表彰されてきました。しかし、迫害の後、これらの「栄誉」が私と何らかの関係も全くないかのようになり、私もこの現状を黙認したかのようでした。ある年、チームが新たに編成し始め、責任者が私1人になりました。仕事はほとんど私がやり、しかも優秀な成績にまで成し遂げました。上司も今回の労働模範はあなたの名前を挙げると言ってくれました。しかし、最後には、後に入ってきた新人の名前を挙げました。

 上司がとても困った様子で、これは上の考えだと釈明しました。私は「いいのです。仕事をきちんとこなすのは私の仕事ですから。栄耀をくれなくても大丈夫です」と答えて、そして上司を慰めてあげました。しかし、部屋を出る途端、私の涙が抑えきれず、しきりに流れ出して、ひっきりなしに泣きじゃくっていました。すると、私は絶えず心の中で自問自答し始めました。「あなたはそんなに栄耀が欲しかったの? いいえ。では、なぜ泣いているの?」と自問すると、さらに涙が止まらなくなりました。長年来、積もってきた悔しさと不公平が映画のように浮かんできて、泣きを止めたくても止められなくなったのです。

 普段、師父の言われたとおりに法を多く勉強するようにしていたため、当時、比較的に冷静さを保っていました。自分の強烈な名利心が作用していることに気付きました。この名利心が栄耀をもらえなくて悔しがっていて不公平に思っているのです。真の自分を見極めると、「私は大法弟子なので、どこにいても他人のことを先に思うべきで、自身の利益にこだわるべきではありません。真に他人のために生きる生命になろう」と、心の中でずっと黙々と考えました。

 このように考えると、だんだんと涙が止まり、泣きじゃくりも止まり、その上、詰まったものが急に取り除かれたかのように、胸がすっきりし、さらに春風が漂って通り過ぎた後に残った糸筋のような微かな甘みを感じたのです。私は思わず心の底から「大法は本当に素晴らしい!」と無限な感慨を込み上げました。

 この前の経験があったため、以後いかなる利益に関わることに会っても、その人心を抑えることができました。翌年、私は局の労働模範として表彰されました。これを耳にした時、心が少しも動じず、逆に自分には多くの事をよくやり遂げていなかったと思っていました。

 大法を修煉できることは、私にとってすでに、天から授かって下さったこの上ない慈愛です。大法の素晴らしさを世の人々に伝えることは、私の願いとなってしまったのです。ただ、時には、自分がよくできていないときがあり、自分と衆生に損失をもたらしました。私は補えるようによく修めていこうと決心しました。

 私もかつて常人のように、「お互いに慕い、一生を捧げる」のような恋愛を渇望したことがあり、また、「断ち切ることができず、さらに増していく」心が砕くような心地をしたこともありました。私はこのいわゆる美しい憧れを抱えて結婚しました。

 しかし後に、主人が陰で愛人を作ったことを知り、私の自己中心で傲慢な心が大きな衝撃を受けて、怒りに狂った私は、彼に対して殴ったり蹴ったりしました。彼がいくら釈明しようとしても、私の怒りを静めることができませんでした。二、三日毎に、私は一回彼を罵倒するようになっていました。その時、私は常に、感情の領域において、これまでこのような侮辱を受けたことがなかったと口にしていました。彼を追い出そうという一心で、蹴ったり殴ったりを繰り返し、彼の荷物を何度も纏めたこともありました。精神的にこれ以上耐えられないほど彼を苦しめていたのですが、それでも、彼は家を出ようとしなかったです。そのとき、自分が完全に常人になってしまい、時には常人にも及ばなくなり、法を勉強しても全く頭に入りませんでした。悲しくて常に夢の中から驚いて目が覚めてしまい、泣きじゃくりに陥っていました。

 ある日、同修が私に神韻DVDをくれました。神韻を目にした時、私はすでに声も立てずに泣き崩れました。魂の奥からにじみ出た号泣は、迷子になった子供がまるで家を見つけたかのようでした。師父が慈悲あふれる手でこの意気地ない子供のような私を撫でてくださったと感じて、さらに泣き、そして師父に「私は間違っていました! もう世間の情に執着しません、師父と共に家に帰りたいのです。比べるものもない美しい世界に帰りたいのです」と誓いました。その晩、長い間熟睡できなかった私は、平穏な安らぎの睡眠を取ることができました。

 (続く)

 2010年7月1日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/6/26/225969.html

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