(明慧日本)蕭氏(仮名)は還暦を過ぎた、元中国共産党の高官であり、法輪功について多少理解しており、『共産党についての九つの評論』も読んだという。ある日、筆者は偶然の出会いにより、法輪功が中共に迫害されていることを彼に話した。蕭氏は自分が法輪功を知った過程及び自分が観察してきた、中共が法輪功に加えている迫害について話した。以下、蕭氏を取材した。
筆者:お名前を公開してもよろしいでしょうか。
蕭氏:公開しないほうが良いです。共産党はいったん人を迫害すると、とことんまでやり尽くします。この点について私ははっきり分かっています。親戚、友人、同僚達の安全のために、名前を公開しないほうが良いです。
筆者:法輪功についてご存知ですか。
蕭氏:実は最初、私は法輪功についてあまり知らず、特に興味もなく、好きとか嫌いとかもありませんでした。その後、江沢民が法輪功への迫害を始めました。それから、私は法輪功に注目し始めました。法輪功修煉者である数人の友人から聞きましたが、法輪功は体にとても良いそうですね。だから、私は当局の弾圧政策に疑問を持ちました。2010年の天安門焼身自殺事件が起きた後、私はもっと多くの疑問を持ちました。例えば、天安門広場の警察はどこから簡単に消火器を手に入れたのでしょうか。火傷した思影さんは、どうして病院で医者に全身包帯を巻き付けられたのでしょうか。気管切開という手術を受けた思影さんはどうして大きい声ではっきり話せたのでしょうか……などなどの疑問を持ちました。それでも、私はどうしても「我々の偉大なる党」がそのような卑しいことをするのか分かりませんでした。
筆者:その後は?
蕭氏:その後、私は友人から天安門焼身自殺を暴くDVD、及びその後に受賞した映画「偽火(False Fire)」を見ました。天安門焼身自殺事件は江沢民と羅幹一団が計画し、警官らに指示したことで、目的は法輪功を誹謗中傷するためです。そして、事件で劉春玲さんと彼女の娘である劉思影さんが死亡しました。私はショックを受けてしばらくは精神的に崩れそうでした。長い間私が信頼していた共産党は、結局こんなに卑しいものだったのだと初めて分かりました。これはまったくごろつきで、暴力団、マフィアの世界です。私は本当に激怒しました。あのように騙され、とても苦痛に感じました。それ以来、私は共産党を信じていません。友人の助けによって脱党の手続きをしました。
記者:法輪功についての意見をお聞かせください。
蕭氏:天下のことは善悪対立で、江沢民はすでに間違えており、法輪功は正しいのです。現在、私は法輪功について大体分かっています。李洪志先生の著作『転法輪』は修煉を指導する素晴らしい本であって、法輪功は性命双修の功法です。迫害前、中国には1億人の修煉者がいて、現在、全世界で100以上の国や地域に法輪功修煉者がいます。
筆者:蕭さんは元中共の高官だったのですね。江沢民は法輪功への弾圧を始めた後、共産党幹部の中でどんな反応があったのでしょうか。
蕭氏:法輪功への弾圧は理由がないのです。江沢民は正々堂々と行わず、法輪功弾圧の会議を開くとか、何か知らせがある時、正式な通知書はなく、代わりに通し番号のない暗証番号だけの電報を下級部門に送っていました。各部門の責任者は「なぜ電報を使い、こそこそしているのですか?」と皆が不満を持っていました。実は、江沢民が正式な通知書を使わなかった原因は、自分が犯した証拠を残さず、将来責任逃れをするためです。こうして、多くの幹部は江沢民が信用できなくなり、法輪功批判のスピーチを要請された一部の研究者は断りました。現在、中国の上流社会で、法輪功に同情したり支持したりする人が絶対多数いて、皆が法輪功の名誉回復を待っています。
筆者:現在の中国の現状と展望をどう思われますか。
蕭氏:中共は経済の表面的な繁栄を借りて臭い物に蓋をしている一方、政治的な問題が心配でたまりません。現在の中国では、問題が多すぎます。一つは、法輪功に対する問題です。法輪功への迫害は系列的な社会問題を起こしており、結局、中共が倒れるに違いありません。第二の問題は、人民の恨みがあまりにも激しくなりました。農民が失地し、労働者が失業し、大学生が就業できず、インフレや官僚汚職など深刻な問題に至っています。第三は、中共の幹部チームでは人心がもう離れており、いったん何か起きたら、中共を埋めることは一夜にして簡単にできるのです。
中共の上流社会ではこのような現状をよく知っているはずです。ところが、彼らは引き続き人民を騙し、自分を騙す必要があります。解決策がないので、彼らは仕方なく知らないふりを続け、あるいは「共産党が倒れたら、中国は必ず混乱する」という嘘をつき、自分を守り、他人を脅迫しています。
とにかく、中国の未来への道は、大きな変革にあり、そして時間的に間近なのです。法輪功が、中国で再度光り輝く時期がまもなく来るのです。