■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/08/25/mh260868.html 



カナダ:国際移植学会で臓器狩りの制止を呼びかける(写真)

(明慧日本)カナダ・バンクーバーで開かれた第23回国際移植学会で、カナダの著名人権弁護士デービッド・マタス氏(David Matas)は「中国での臓器移植の犯罪を制止せよ」というテーマで、中国で法輪功修煉者を対象とする臓器狩りの実態を暴露し、この問題を重視し制止するよう、国際社会に呼びかけた。

法輪功修煉者からの生体臓器の摘出を停止させるよう移植学会で呼びかけたデービッド・マタス氏(David Matas)

 移植学会は15日から4日間の日程で、主に臓器移植の科学と臨床の研究成果について交流し、あわせて臓器移植に関する倫理的な指導を行うのが主旨であった。17日、マタス弁護士は学会でアピールし、中国本土での法輪功修煉者に対する臓器狩りの実態調査を説明し、同学会に対し、行動で制止するよう呼びかけた。

 著名人権弁護士デービッド・マタス氏と元カナダ国会議員デービッド・キルガー氏は、4年をかけて収集したすべての証拠、及び証拠によって得た結論をまとめ、『血まみれの臓器狩り』という著作を出版した。学会で一部の出席者は本を購読し、百人近くの出席者は関連資料を受け取った。

 カナダ移植協会が指導政策を作り出す

 カナダ移植協会は率先して指導政策を作り出し、海外へ行って臓器移植をした病人に対してその対処方法を提供した。

 政策では、病人は外国へ臓器移植に行く前、その道徳や医療のリスクを先に知る必要があると提言した。その臓器は、奪取した物、被害者からの物、あるいは強要された物かもしれない、臓器を売る側は必ずしも正しい情報を提供するわけではない、と覚悟しなければならない。

 もし病人が独断専行して外国へ行って臓器移植をするなら、緊急時を除き、新政策では、病人が帰国した後、医者はこの病人への医療や看護を拒否しても良いと決められている。

 バンクーバー・サンパウロ病院の腎臓移植専門家Dr. John Gill氏は一つの例を挙げた。当該病院はある病人に「もし外国で臓器移植を受けたら、新政策によって病院は病人との医療関係を中止する」と説明した結果、病人は中国へ行って臓器移植を受ける予定を放棄した。

 国際社会が注目し始める

 マタス氏の呼びかけに応じて、国際社会の一部の組織や会社が注目や支持の意を表しつつある。アムネスティ・インターナショナルの代表も学会の現場を訪れ、中国での法輪功修煉者を対象とした臓器狩りを制止するよう各国に呼びかけた。そして、中国での製薬試験をやめるよう全世界の製薬メーカーに呼びかけた。

 ノバルティス(Novartis)という大手製薬メーカーはアムネスティ・インターナショナルの呼びかけに応じて、中国での移植に関する薬の実験をやめた。本部をドイツに置く国際人権協会も、中国での法輪功修煉者を対象とした臓器狩りに注目している。

 2010年8月25日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/8/20/228582.html

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